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本を作ろう その②

前回は、
「本づくりの打合せをしてきました。」
で終わっていたので、その続きから書こうと思います。

(打ち合わせしました)

編集者 トリイさん

編集をしてくださる方は、トリイさん。
BL小説を書いてくださるYANOさんのお知り合いです。

トリイさんに教えていただいたのは、「まず台割をしましょう。」ということでした。

「台割」とは。

「台割」とは、冊子を作成するときにそれぞれのページに冊子の内容を割り振ることです。
ページごとの内容や写真、イラストなどをどのようにするのか、全体の流れやどれくらいのページ数になるか、など、作りたい冊子の構成、イメージを把握するための設計図のようなものです。

台割には、見開きのかたちと表のかたちの2種類があるようです。

見開きのかたちは、本を見開きにした図を使って、どのページに何を載せるかを記入するので、視覚的にわかりやすくイメージがしやすいです。
一般的には、ページ数の少ない場合に使うようです。

(見開きパターンの台割)

また、表のかたちの場合は、どのページにどんな内容を載せるのかを一覧にまとめたものです。冊子の内容と併せてスケジュールや担当者なども記載することもできるので、進行管理も合わせてすることができます。
比較的ページ数の多い場合に使うようです。

冒頭にも書いたように、トリイさんからは「まず台割をしましょう」とご指示いただいたのですが、、またもや私には全く想像がつきません。
なので、皆さんから作品をいただくのと並行して台割をしていこうと思っています。(大丈夫かな…)

『トイレアンソロジー(仮)』の場合、ページ数がかなり多くなりそうなのですが、視覚的にわかりやすい方がいいと思い、果てしない数の見開きのページになりますが、見開きバージョンで一度やってみて、そのあと表のバージョンも作ってみようと思っています。

ガイドラインをお伝えする

現時点で、台割も、最終どんな形になるのかも想像できていないのですが、書き手の皆さまになにかしらのガイドラインをお伝えしないといけません。

『トイレアンソロジー(仮)』には、20人ほどの書き手の皆さまがいらっしゃいますので、基本的に作品は、見開き1ページ(文字でいうと1800~2000文字程度)でお願いしていて、そこからどれだけページが追加となっても全く構いません!という感じでお願いしています。
そして作品のタイトルとしてプラス1ページという形で考えています。

文章は、Wardなどで書いていただく形になりますが、イラストやコミックなどについては、いただきたいファイルサイズや色味、解像度などもトリイさんより教えて頂いて、皆さまにお伝えしています。

そして、頂いた作品から順にトリイさんへお届けして紙面に反映したものを「初校」として書き手の皆さまにご確認いただき、変更訂正、改行位置、バランスなどの修正箇所をいただいて、進めていくという形になりそうです。

いや、ね、私は本を作ったことがないし、本のつくり方とか全くわからないので、このやり方が正解なのか知らんよ。間違っているのかもしれないけど、知らないのでこの方法でやってみようと思っています。
(間違っていたら教えてください…アドバイスください…)

本の仕様

本の仕様は、

A5判 無線綴じ フルカラー MAX160ページ+表紙裏表紙

今のところはこのような感じで考えています。

「A5判」はわかりますよね。

「無線綴じ」とは、糸や針金を使わず、接着剤だけで背を固めて製本する方法で、ページ数の多い冊子に適していて丈夫に仕上がるようです。
ただ、完全に開ききらないので、ノド部分のデザインには注意が必要です。

「フルカラー」なのは、書き手の皆さまに自由に書いていただくことにしているので当然フルカラーに。

「ページ数」はMAX160ページで考えていて、そこからいただいた原稿に合わせていくイメージでいます。

参考にさせて頂いたリトルプレス

今回、お手本にさせて頂くことにしたリトルプレスがあります。

それは、トーキョーブンミャクさんの『ミスドスーパーラブ』です。
こちらは、ミスドを愛する方々の、ミスドについての作品が詰め込まれたすてきなアンソロジーとなっています。

(ミスドスーパーラブ)


私が『トイレアンソロジー(仮)』を作りたいと思い、どんな本にしたいかと考えた時に浮かんだのが、『ミスドスーパーラブ』でした。

エッセイや短歌、小説、童話、ビジュアル作品などの盛り沢山な内容にワクワクしながら読み進めたことを思い出したのです。

そもそもテーマの〈うきうき具合〉がかけ離れていますが(なんせうちはトイレ。)『ミスドスーパーラブ』のようにワクワクする本が作れたらいいなと思い(トイレだけど。)、仕様や構成を参考にさせていただきたい旨をトーキョーブンミャクの西川さんへご連絡させていただき、そしてご快諾いただけたので、ほっとしております。

いやほんとに『ミスドスーパーラブ』、とても面白いのです。
本・ひとしずくでもお取扱いさせていただいてますので、ぜひお手に取ってご覧になっていただけたらと。

発売日


まだ全貌が全く見えてきていない『トイレアンソロジー(仮)』ですが、なんかもう発売日が決まってるんですよね。(まじか。)

先日、今回の『トイレアンソロジー(仮)』に参加下さるお二方と、某図書館の館長さんと、本づくりについてご相談&打合せをさせて頂いた時に、館長さんより、

「発売日が決まってなかったら進んでいかないよ!」

と叱られまして。
なんか流れで、なんか語呂合わせで、発売日が決められました。

(スーパーかんちょうの案、というか指示。まだ決定してないことはうっすらモザイクで。)

8月10日。
やっと(810)できたトイレ。

語呂合わせは、打合せに同席してくれたことばをお仕事にされている方の案で。そしてこの日にほんとのトイレも完成披露、そしてテープカットすることに!

テープカットて。(笑)
最高です。

いや…、でもすでに8月10日、無理な気がしてます。ですけども、本も、ほんとのトイレも、8月10日目指してできるところまで突き進んでみようかなと思っています。

ということで、続きます。


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