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ココサイキン。

あんなに毎日着ていたダウンはどこかにしまわれ、代わりに去年の秋に買ったお気に入りのジャケットを毎日羽織っている。
いつの間にか季節が変わっていたことに気づく。

お花見したいな〜なんて思ってから早何年が経っただろう。その些細な願いは、今年も叶えられなかった。

でも桜の木は意外と身近にあって、わたしの家の周りにも立派な桜の木がある。
物心ついた時からあったけど、あの桜の木は一体何年前からこの街を見てきたんだろう、なんて考え出したら眠れなくなるのでやめる。

彼の地元の桜たちは花びらが散って葉桜になり、満開とは程遠い姿をしていた。
それでも雨風に負けずに一生懸命上を向いて咲いてくれている桜の下を、彼と歩いた。
お花見だなんて贅沢なことはできなかったが、気持ちの良い日差しを浴びながら彼と同じ花を見て、「きれいだね」なんて呟いて、そんな日常に幸せを感じた。

まあ、彼は花粉症でそれどころじゃなさそうだったけれど。


春ということで、全頭ブリーチをして髪色を変えた。頭皮と髪質を殺す覚悟、それから諭吉3人を強く強く握りしめて美容院へ行ったのに、ブリーチ開始2秒で家に帰ろうかと思った。わたしの覚悟は所詮そんなもの。
痛すぎて声が出なかったので、ひたすらハッピーターンを食べて苦痛を誤魔化した。

・・・既にお分かりだろうが、ハッピーターンごときで痛みが誤魔化されることはないのでこれはただのデブ活である。

ちなみに髪色は失敗されたのでブリーチをした次の日に市販のカラー剤で染め直した。今はいい感じの色◎


そしてこの春は、9ヶ月ぶりにだいすきな人と再会することができたが、ここで全てを語るにはわたしの語彙力と時間があまりにも足りなすぎるので割愛。すりぃさん最高でした。


そういえば、まだ春が訪れる前から彼とずっと行きたいと話していたイタリアンのお店があって、ついこの間やっと食べに行く機会があったが閉店していた。
閉められたシャッターと「閉店のお知らせ」という文字が書かれた貼り紙を見て、成人2人は立ち尽くした。

後悔はこうやって募っていく。
後回しにするのはよくないな…。




新年度になり、季節が変わると共にわたしの環境も大きく変わった。
辛い別れがわたしを待っていて、たくさん泣いた。人との別れをこんなにも惜しんだのはいつぶりだろうか。
でもその寂しさが、人を愛し人に愛された証拠なのだと思うと、心がほんの少しだけ暖かくなる、気がする。


毎日同じような日々が続いていると思っていたけど、振り返ってみたらそうでもない。

こうやって、大人になっていくんだね。

ここ最近の話、おしまい。


p.s.音ゲーの無料ガチャで最高レベルの推しを引いてしまったため、これから来るであろう悪運に怯えている。マリオカートのカミナリ雲のように、相手にぶつかっただけで悪運を押し付けられたらいいのに…。そしたら手始めに、嫌いな奴に思いっきりぶつかってやるんだから!

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