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私の仕事は、心と心をつなぐ役目

私はこれまで、いろいろな仕事を経験してきました。短大卒業後、新車の女性セールス、着物の着付け講師、ブライダル関係、、、そして30歳の頃、やっと決心がついてフリーの司会者を志しました。親戚の結婚式に参列した時に「とてもあたたかい雰囲気で、心に残る進行をする司会者さんにあったのがきっかけです。「この人、すごい。私もこの人みたいになりたい。」と私の心に火がつきました。

私は自分の声に自信がなかったので、地元岡山のみならず、大阪のアナウンススクールや司会養成講座へバスで通って基礎を学び、家でもプロの発生の仕方を実践練習するなど、とにかく自分の声を磨きました

そしてようやく、結婚式の司会をさせていただいて、後日、「とてもいい式になりました。ありがとう。」と嬉しいお礼の手紙をいただくまでになりました。

今は結婚式やイベントの司会からは離れていますが、お葬儀の司会をさせていただいて20年になります。

思えば、子どもの頃、テレビに出ているアナウンサーに憧れはありましたが、「とにかく喋りまくる、ニュースやお知らせを一方的に話す。」というイメージがあって、私のなりいたい姿とは違うな。と消去していました。(事実を素早く正確に伝えるのがアナウンサーと、今は思っています。)

今のお仕事は華々しさはありませんが、人と人との対話があります。導師や式場スタッフとの打ち合わせだけではなく、遺族の故人への思いを聴いてナレーションを作り、読む。という役目があります。

〇〇さんはこういう人だった。こんな事が好きだった。こんなことをしてくれた。と、〇〇さんの一生を振り返り、その場にいるみなさんに思い出していただく。故人への想いをつづった最後の手紙を心を乗せて伝える。私はそう思っていました。

けれど、いや、これは「故人が言いたい事。」であるかも知れない。と思うようになりました。自分はこういう人生を歩んできた。と知って欲しいのではないか、と。

先日担当させていただいたお葬儀は兄の葬儀を弟1人が見送る。というものでした。「1人だから、ナレーションはいらないと思う。」と担当さんに言われましたが、私は「もし良かったら、〇〇さんを偲ぶ時間として、お兄様のお人柄とか、お好きだったことなどを、少しだけでも入れさせていただけたら、と思うのですが、、、。」と喪主である弟さんに伺いました。

すると弟である喪主様は亡くなった兄の人生や人柄を詳しく話してくださいました。聴いていて思ったのは、「兄はこんな人だった。とただ、知ってもらいたい。」という思い。そしてその想いは兄も同じで「私の人生はこうでした。」と。弟を通じて伝えてきているような。

若い頃は自動車販売のお店を自営していらっしゃったのですが、本人30代で母が病気で倒れてからは、自分の事よりも両親の介護に時間のほとんどを費やしてきた人生だった。クラシックが好きでよく聴いていて、大阪や東京までオーケストラの演奏を聴きに行くのが楽しみだった。 との事。

「そのCDはグリーンフィルですね、日本のオーケストラから世界最高峰の楽団のファンになられたのですね。」と言うと、喪主様の目が光り、「(よくわかっているね、)そうそう。」と。「じゃあ、何か楽器もしていらっしゃったんですか?」「ええ。ヴァイオリンを 少し。」「そうですか。聴いていると自分も演奏してみたくなりますもんね。」と故人の話が膨らんで、場があたたまる。
  
列席者が1人だろうが、100人だろうが関係ない。お葬式は1人の尊いお命を送る場だと、改めて思った日でした。
 
そして私が近年、強く思っていることは、先祖とのつながりを強くすることは、自分の命を太く、長くする事になる。という事です。

どこにいても、どこへでも人の思いは届くような気がします。自分が強く念ずれば念ずるほど、それは現実になります。私も、もっと念じて、幸運を引き寄せて行きたいと思っています。

そういえば、10年ほど前に、動物占いで、見てもらった時、「最終的にあなたは慈悲深いトラ。神っていく。」と言われました。サザンの桑田佳祐さんやお笑い怪獣明石家さんまさんがそうだそうです。

いやいや、ないわー。私みたいな庶民がそんな。
でもでもまだ私は51歳。後50年もしたら少しは神に近づけているかも。ふふふ。
 
みなさんも、念ずれば花開くですよ、頑張りましょう!


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