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【アジア周遊記3】ダブルパバーンは気にしない、ラオスは最高にチルい国だ!!


さてラオス

なんとか国境越えてビエンチャンの街を一日まったり観光。

タイより涼しく、人も少なく、静かで、時間が穏やかに流れる。

目力強めの犬的ライオン寺院や、

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凱旋門的な凱旋門より趣のあるかわいい門や、

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ビリヤードして永遠に独り占めできるおしゃんカフェや、

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しっかりシーサーポジションを取る守り神的わんなど

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しかしビエンチャン、何よりも記憶に残っているのは、電線

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え、すごくない?電線ってこんな通して良いんだっけ?

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木に同化。

もはや電線しか目に入らない。なんなら無意識に、よりすごい電柱を探しながら歩いてしまったよね。
もうビエンチャン、愛くるしいな〜。

そして夕方、フィリピン・パラワン島からずっと一緒だった友人とバイバイ。
寝台列車でラオスに行きたいという私のわがままに心優しく付き合ってくれてありがとう!東京でドラマのカメラマンやってる彼女。旅中、素敵な写真をたくさん撮ってくれてありがとう!二人でゆっくり旅する、あの平和なリズムが大好きだ!


私の次の目的地は世界遺産の街ルアンパバーン!
ずっと行きたかった場所。

ビエンチャンからは340km。
朝に、ルアンパバーンへゆく寝台バスのチケットを見つけて購入していたので、バスターミナルへ向かう。

もう薄暗い。
真っ赤な夕日の残像が、藍色の空にもったりと飲まれてゆく。
メコン川に沿って走るトゥクトゥクの荷台で、音楽を聴きながら風に吹かれる。
疲労感が幸せの証、あぁ今日も一日楽しかった、、、(渾身のチル顔)


、、、、あれ???
待てよ???
そういえば私、ルアンパバーンへの飛行機、買った??よな??

記憶まさぐる。


うん、一昨日、タイ最終日の朝、ご飯食べながら5秒で買ったわ。
熱でのぼせた頭で「明後日から私一人になるんじゃん、しっかりしなきゃ」と思って、焦って取ったんだった。
ビエンチャンで一泊して次の朝イチのフライト、のはずだったのに完全に忘れてた。

ルアンパバーン行きたすぎたかな、ダブルブックしちゃったなぁ。


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目の前には街へ帰れるトゥクと寝台バス。
どうしようパバーーーン。
よくわかんないけど、こういう時突然「お腹空いた」となる。
非常用ライチの缶詰を開けて、バスターミナルの地面に座ってぼーっと食べる。空っぽの身体に甘いシロップが染み渡る。あぁ、何やってんだろな。

フライト代8000円のことを思う(安い)。これからまた街へ戻って、宿も探さないと、と考えると非常にだるい。寝台バスなら宿代は浮くし。寝てれば着くし。
いいや、もうサンクコストサンクコスト。寝台バス23ドル。1万円で宿+交通費と考えたら安いものですよね。
よし、このままバスに乗り込もう!


と思ったのが地獄の始まり。

ラオスの寝台バス、辛い!
素晴らしいタイの寝台列車の経験から余裕ぶっこいてた。

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これで10時間以上。リクライニングしきらない身体がちょうど収まるだけの座席。トイレもブランケットもなく、何度空気孔閉じてもどこからか吹きつく冷気。冷凍される食肉みたいな気分。

良かったのは体調が悪かったこと。逆に。
もともと熱出てるからもう風邪引く心配もない。どうでもいいくらい睡眠を欲していて、発車する前から意識を失うように眠れたからよかった。これで目が冴えてしまっていたらもっと辛かったろうと思う。
元気な人はおすすめしません。飛行機に乗りましょう。特に、チケットをもう買っている場合は。

途中、寒さで何度か目が覚めて、今何時かも何処にいるかもわからない薄暗闇の中で長い息を吐く。
「あぁ、苦しいけどこれがバックパッカー的楽しさなのか。求めていたわけじゃないが、人生でこんな瞬間があってもいいよな。悔しいけどきっとこんな夜も、いつか愛してしまえるんだろうな。ちなみにあと何時間だろうこれ、、、」
……また眠る。の繰り返し。


そして朝6時、人気のないルアンパバーンのバスターミナルに降ろされる我ら食肉たち。
身体が冷え切ってるのももちろんあるけど、ルアンパバーン、めっちゃ寒いしただただ何もない。思ってたのと違うぞ?大丈夫か?

凍えながらトゥクに乗って市街地へ。

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あぁよかった、めっちゃ素敵な街だった!

さて、歩いて宿探し。
3件回って見つかった!よかった!
1泊$50なので物価に対して安くはないが、ここ2日寝台で移動し続けたのでいいだろう。とにかくふかふかのベッドで眠りたい!

しかも朝早いのに2時間後にCheck-inさせてくれるというので良心的!ありがとう。
まぁ、フロントがワラワラとした子どもたちなことだけがめちゃめちゃ不安だがもうなんでもいい。ツッコむ元気もない。

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頼むぞ子どもたち!と切実に願いながら2時間の暇を潰す。

暇つぶしにはやっぱご飯だよね!朝ごはん食べよう!

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トムカーガイとラオティーラテ。

なんだろう、優しい味なのにしっかりスパイスが効いていて身体の芯からポカポカしてくる。
ダブルパバーンしちゃった自分のマヌケさや辛かった寝台バスへの恨みを晴らすように思いっきり鼻水ジュルーっと出して、本当に本当に生き返った!!ありがとうスパイス!

店を出ると朝日が眩しい、私の身体も街も温まってきた、いいぞいいぞ。


無事にホテルにCheck-inして(よくやった子どもたち!)シャワーを浴びると心身ともにさっぱり。
洗濯でもしよう!という余裕まで出てきた。あんなに一秒でも早くベッドに入りたかったのに。ご飯とお風呂ってすごいな〜不思議だな〜

旅中はちょこちょこシンクで手洗いして、たまに出会うランドリーまでつないでいる。
ぽちゃぽちゃ、慰めるように指に絡む、ぬるくて優しい洗剤の匂いに誘われて、思わず鼻歌がこぼれる。

浮かんできたのは、くるりとユーミン『シャツを洗えば』

ひらひらと思い出乗せて
シャツもまた君と同じで 青空を愛していたね

この曲ほんと、イントロから平和な休日!って感じで大好き。春の風に吹かれるシャツみたいな気持ちになる。
まぁ私の場合、タイパンを洗えば、だけど。

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そして贅沢に午後を眠る。
疲れまで綺麗に洗われて、最高のお昼寝、、、


夜になると街を散策。
いろんな国のナイトマーケットに行ったけど、ルアンパバーンが一番よかったなぁ。

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いろんな人の顔が浮かんで、お土産選びが楽しい。


次の日は、街のお兄ちゃんにバイクの後ろ乗せてもらってクアンシーの滝へ。

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芸術的。だし、みんなビーチのように泳いでいる。

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夕方、街へ戻ってラオビールとラオうどん。

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これがこれまでの人生で美味しかった麺No.1となりました。更新。

メコン川をオレンジに染める夕暮れと、どこまでも静かに流れる時間。
どんな音楽も心に染みてしまって、チルが止まらない。チル無双。

やっぱりこの街では、いろんな人の顔が浮かぶ。
これまで一緒に旅を進めてくれた人たち、今この景色を一緒に見たいな〜と思う人たち。
寂しくなってもいいはずのに、不思議と心が満ち満ちている。
欠けたまま、恋しいまま、満ちている。
ここに足りないものも含めて、全部ここにある。そのことがただただ温かい。

思えばルアンパバーンに来てからずっと、心も身体もチャージされまくっていたなぁ。圧倒的大回復!勝利!本当に素敵な街だった。
そして、元気でいるということは、人を想えるということなんだ、と改めて教えてもらった。元気じゃないとどうしても自分のことで精一杯になってしまうから。

大切な人を大切に想うためにも、これからも健康第一で旅を進めよう!人生は手洗いうがい!

※ちなみにこの旅で、イソジンうがい薬を口の中でブレンドする達人になりました。ひたすらコップがない!

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