その笑顔を何度も見ていたかった。

穏やかなその声は
いつまでも優しく
まるで今でもそばにいてくれているようで

ぽっかり空いた
その部分は
今もそのままで
埋まらないけれど

追いかけていたその時間を
ようやく
振り返ってもいいかなと
思えるようになって

言いようもない寂しさや切なさや
哀しさをを感じることが
怖くて
ずっと目をそらしてきたけれど

ふいに
訪れたあなたの笑顔は
変わらずに美しくて

何度も何度も
繰り返し
あの頃のように
追いかけてしまった

またこの日が巡ってきて
まだ信じられないような気持になってしまう刹那

けれど
空をそっと見上げて
ぽっかり空いているその場所を
見つめて
祈ってみる

今日もわたしは元気です。

あなたの分まで

いつの日か
あなたの生きたその場所で
あなたの見ていた景色を
見てみたいものです。

大丈夫。

この埋まらない空間もまたわたしの生きる意味。

あなたの笑顔が大好きだと変わらずに想っている。