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ひわちゃん先生の、令和の先生おたすけ玉手箱♪

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意外と困っている先生の多い、「基礎基本の指導」。令和の子どもたちにはどうやったらいいの?? 教員生活20年で得た知見を、令和の教育現場で少しでもお役に立ててもらえたら嬉しいです。
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記事一覧

「一人ひとりの、 読みのベースを育む」 〜「読むこと」の基礎基本の指導 ②読み取る〜

前回の、「読むこと」の基礎基本の指導 ①語彙の指導 の続きを書きたいと思います。 今回は、②読み取る です。よろしくお願いします。 定番、読み取りクイズ 単元の早い段階で前回書いた、語彙指導を行います。そしてその後、次のステップである「読み取りクイズ」を行います。 「読み取りクイズ」は、子どもたちが大好きな活動の一つで、大盛り上がりします。ここでアイテムとして、100円ショップで売っている「ピンポンマイク」を使います。パーティーグッズでよくあるアレです。かれこれ5年くら

「ことばを、どのぐらい知っている??」 〜「読むこと」の基礎基本の指導 ①語彙の指導〜

今回から、「読むこと」の基礎基本の指導について書いてみたいと思います。 いつものようにことわりを入れますが、ここに書くのは、ほんの一例で、ひわちゃん がこれまで色々学び、教わって、試行錯誤してきたことを踏まえて現在行なっている基礎基本の指導について書いているものです。これが正解、というわけではありませんので、ご了承いただければと思います。たくさんの先生方が、たくさんの手法を行なっている中の、一つの例として受け取っていただければと思います。 今回は、「読むこと」についてのひわ

「音読」で表現力・教養・生活を豊かに〜国語の基礎基本②〜

今回は、「国語の基礎基本②」、音読についてです! 音読って・・・? 音読は、「読む」の超基本事項です。「音読は意味がない」、と言われるのを聞いたこともありますが、私は、低学年では特に音読は大事だと思っています。なぜなら、声に出して読むことで、「発声」「滑舌」「発音」が練習できますし、ただ目で追う「視覚」だけでなく、しっかり発声して音読をすることで、「聴覚」も活用しながら、姿勢、声量、スピード、表情、声音、強弱、音量、なども意識し、「読む」ことになります。これは、表現活動と

「文字をキレイに」書き、「確実に漢字を覚えられる」学習指導 〜国語の基礎基本①〜

ここまで、「学習環境を整える」シリーズを書いてきましたが・・ いよいよ、各教科の学習に入っていきます! 先ずは、国語です。基本中の基本である、ひらがな、カタカナ、漢字の文字の習得の指導についてから、始めていきたいと思います。 文字の習得の学習は、低学年のうちは丁寧にやりますが、高学年になるにつれて、文字数も多くなり、かけられる時間は減っていくと思います。 いかに低学年で文字の習得の基本を定着させられるか、は、重要になってくるのではないでしょうか。 背景や状況によりますが、

最重要!? 「聞く力」をつける!! 〜学習環境を整える⑤〜

「聞く力をつける」基礎基本の指導といえば、これがもっとも重要かもしれません!! 「聞く」は、学びの第1歩 話の聞き方は、授業での超基本スキルだと思います。一番はじめにこれを教える必要があるのではないでしょうか。 「聞く力」が育てば、学びのレベルは一気に上がります。 それは、大人である私たちにとっても同じことが言えるのではないでしょうか。いくらたくさん学びの場に参加しても、「聞く力」が備わっていなければ、その学びの成果はたかが知れているでしょう。 学びは、大きく言えば、イ

「身に付けさせるべき社会性とは?」〜この個別化時代にあえての問い〜

「身につけさせるべき社会性とは?」 過去に、「凶暴とも思える自己中心性」を感じさせる子に出会ったことがあります。 具体的には、トラブルの詳細を聞いていくと ●あくまで他者を非難・攻撃する ●自分たちはただ楽しんでいるだけ、他者は関係がない。入ってこなければいい。 ●自分とは合わない、関わらなければいい。今の席が悪い、席替えすればいい。 というようなことを滔々と語るのです。 学年担当の中堅教員は指導を試みますが、その子たちは全く受け入れず、かなり強靭に弁を振るい、教員すら

教室の居心地の良さが左右される!!「声の大きさ」と「言葉遣い」〜学習環境を整える④〜

今回は、教室内の安心安全に、大きな影響を与える、「声の大きさ」と「言葉遣い」についてです!! 学級経営の基本の「き」かなと思います。 「声の大きさ」 コレ、結構重要です。たまに、交換授業をすると、耳をつんざくような大声のクラスがあってびっくりしたりします! 大きな音が苦手なお子さんというのは一定数以上いますし、大声が飛び交う教室では、音の過敏がなくとも、安心して過ごせないと思います。 高学年はそんなに大声のクラスはないかもしれませんが・・・ 私は、「教室の中では、大声は

姿勢の良いクラスは、それだけで落ち着いた空気に♪〜学習環境を整える③〜

今回は、学習時の姿勢、椅子の座り姿勢について少し、書いてみたいと思います。これも、超〜〜〜基本ですよね。 しかし、担任の先生の意識ひとつで、実はクラスの子どもたちの姿勢と雰囲気は全く違います。わかる気がしませんか? 姿勢に限らず、基礎基本の指導の内容は、「誰が聞いてももちろん大事だとはわかる」し、「年度始めに言葉では伝える」けれど、日常的に適切に指導し、本当に定着させることができるかは、「担任の先生の意識」によって全く変わってくると思っています。 さて、姿勢についてです。

教室内の「落し物をゼロにできる!!」 ちょっとの工夫 〜学習環境を整える②〜

「学習環境を整える」シリーズの第2回は、学習用具の扱い方・管理の仕方です。学習で子どもたちが最も使用する、鉛筆消しゴムのことを書いてみようと思います。 教室内の「落し物をゼロにできる!!」 ちょっとの工夫 〜学習環境を整える②〜机の上の物の置き方 ベーシックだと思いますが、向かって前方を上、とした時、上部中央には筆箱(箱型)、その下に教科書やノートを置きます。それだけです。 鉛筆や消しゴムを出した時は、書く時以外は、筆箱の手前に置きます。 そうすると教科書・ノート類と筆箱

「今すぐできる!!」机の配置をちょこっとだけ工夫する 〜学習環境を整える①〜

いよいよ、今回から、「ひわちゃん先生の、令和の先生 おたすけ玉手箱」をスタートします! よろしくお願いします。   「おたすけ玉手箱」ってなあに?という方は、良かったらこちらもお読みください。 さてさて 「●国語・算数のテストは毎回約9割の子が95〜100点」を叶える、学習の基礎基本シリーズからスタートしたいと思います。 最も、ニーズが多いのはここかな〜と思いました。 そこで、記事のアイディアを出すために一人ブレストしていたら・・・ いきなり教科指導、というよりも、まずは

ひわちゃん が、「令和の先生おたすけ玉手箱」をやろうと思ったわけ③

今回は、③の「校内研究での先生方の変化」について書いてみます。 校内研究での先生方の変化校内研究といえば ●主体的・対話的で深い学び ●学び合い  ●協働的な学び ●探究的な学び  ●ICT活用 ●カリキュラム・マネジメント  等々 が、もうここ5〜10年くらいは主流でしょうか。 ちなみに私はこういうのが大好きで、初任の頃から、これらのことばっかり追い求めてやってきました。なので、そっちの私を知っている人たちからすると、「ひわちゃん が基礎基本の指導について?どうして?

ひわちゃん が、「令和の先生おたすけ玉手箱」をやろうと思ったわけ②

②の今回は、「現場には、本当のベテラン教師がいない?!わからなくても、聞くに聞けない職員室の忙しさ」について書いてみます。 「現場には、本当のベテラン教師がいない?!わからなくても、聞くに聞けない職員室の忙しさ」 現場は、本当のベテラン教師がいない!? 約10年くらい前までに、当時のベテランの先生たちに教えてもらえたり、授業を見せてもらえた私達の年代(40代)は、今と比べたら、恵まれていたのかもしれないと思うこの頃。 そう、今の教育現場に40~50代はとても少ない!!の

ひわちゃん が、「令和の先生 おたすけ玉手箱」をやろうと思ったわけ①

これから、どうしてひわちゃん が、「令和の先生 おたすけ玉手箱」をやろうと思い立ったのか、3回にわたってその理由を綴ってみたいと思います。 3回も!?とびっくりされそうですが、ここには結構、これまでの経験からや、まさに今の学校現場で、思うところがいろいろあって、それを自分でもちゃんと言葉にしておきたいと思いました。 現場にいる方々には、共感していただけるところもたくさんあるのではないかと思います。どうぞよろしくお願いします。 3回の構成ですが、 ①は「久しぶりに1年生担任を