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教室の居心地の良さが左右される!!「声の大きさ」と「言葉遣い」〜学習環境を整える④〜

今回は、教室内の安心安全に、大きな影響を与える、「声の大きさ」と「言葉遣い」についてです!!
学級経営の基本の「き」かなと思います。


「声の大きさ」


コレ、結構重要です。たまに、交換授業をすると、耳をつんざくような大声のクラスがあってびっくりしたりします!
大きな音が苦手なお子さんというのは一定数以上いますし、大声が飛び交う教室では、音の過敏がなくとも、安心して過ごせないと思います。
高学年はそんなに大声のクラスはないかもしれませんが・・・

私は、「教室の中では、大声はやめてね。普通の声で、十分みんなに聞こえるよ。先生と同じくらいの声で話してね。」と言います。
よく、「声のものさし」というのがあったりしますね。そういうものを使って、教えても良いと思います。
あとは、その都度、ボリュームが大きいときは教えるのです。「大きい声はやめてね」と言い続けます。コレだけで、子どもたちは、声の大きさの微妙なラインを理解します。

コレだけ、と言いましたが、コレだけを、根気よく指導し続けることが、基礎基本を定着させるためにはめちゃくちゃ重要なんです。

「言葉遣い」


言葉遣いも、めちゃくちゃ重要です。これは、学級の集団づくり(チームビルディング)・仲間づくりに大きな影響を与える要素です。また、教室が安心安全な場になるかどうかのベースと言っても過言ではありません。

子どもたちの言葉遣いを良くするために一番大事なのは、「担任の先生の言葉に対する感覚」だと思うのです。
「うざい」「キモい」「しね」等の言葉が聞こえた時に、
気にせず通り過ぎるか、
「おや」、と思いながらも「良くあることか」とそのままにするか、
はたまた聞いていないか。
どれも全く違いますが、子どもに与える影響は一緒です。
「先生は何も言わなかった」という事実になります。
子どもたちはその後も言い続けます。そしてエスカレートしていきます。

これらの言葉をとことん断ち切る、絶滅させるつもりで挑まなくてはいけません。子どもたちの中で望ましくない言葉遣いが常態化してしまっている状態では、相当の覚悟をもって挑む必要があります。

そうなったら結構大変なので、そうならないように手を打ちます。
新年度の初めから、子どもたちの言葉遣いに敏感になるのです。
気になる言葉が聞こえたら、すぐに対応します。そして、クラス全体に共有します。
授業中だけではなく、5分休みや昼休み、給食準備や後片付け、掃除や登下校の時間もです。他クラスとの関わりにも気を配ります。
こんな風に言うと、「うわあ、大変そう」と思われるかもしれませんが、やることは単純です。
子どもたちの言葉に耳を傾け、気になったら声をかける、それだけです。
これも、根気のいる仕事です。でも、慣れてしまえば、当たり前になります。
「気になる言葉をそのままにしない」それだけで、子どもたちの言葉遣いはどんどんキレイになっていきます。
そして、いろいろな表現の言葉、素敵な言葉もまた、共有し、広げていきます。

教室内にあふれる言葉遣いが、変化・成長するにつれて、教室内の居心地の良さが、格段にアップします。精神衛生上にも、めちゃくちゃいいですよ!


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