息子さんと息子さんの大親友Ｓクンを連れて
川口市が運営する川口市立グリンセンターへ
行った時のお話です

川口市立グリーンセンターとは
1967年に、都市農業の振興・緑地の保全
市民のレクリエーションの場の提供を目的に
「グリーンセンター川口市立花木植物園」
として開園された大型の公園

植物園ではあるが
プールやスケート場も併設しており
園内には、子どもたちが楽しめる大型遊具や
ミニ鉄道、時間ごとに水が流れる大型噴水
などがあるため
川口市内だけに留まらず県内外から
多くのファミリーが訪れており
来園者数が全国でも５本の指に入る植物園
年間約４７万人が訪れるらしい

市民の憩いのための主要な施設として
川口市も認識している施設で
川口市の中核市移行や
グリーンセンター開園５０周年を機に
わんぱく広場、流水プール場
駐車場を含む約１５万８千㎡の園全体を見直し
施設の更新を図ることによって
今後も市民に愛される施設となるために
２年前からリニューアル工事が実施されており
次々新施設ができている

公共施設なだけに入園料もお安めだし
無料の広い駐車場もあり
ファミリーにはありがたい施設だ

グリーンセンターには
コロナ禍で保育園登園自粛の時期に
息子さんと訪れた事があり
アスレチックが絶賛建設中だった

『アスレチックができるんだって
　できたらまた来ようね』

なんて軽く約束したものの
なかなか再訪できずにいた

因に、2022年2月に
冒険の森（アスレチック）はオープンしている

フィッシャーズのアスレチック動画も
かなりのヘビーローテーションな
youtubeネイティブな息子さんが
なにより興味津々だったのが冒険の森

そして、先日ついに
仲良しのＳくんと一緒に遊びに行く約束を
取り付けて念願のアスレチックに
行ける事になった息子さん

もう息子さんウキウキで
アスレチックの事しか頭の中にない様子

入園すると真っ先に
アスレチックの方へ走って行った

ここは入園料と別に施設利用料がかかる

アスレチックの入口の横にある小さな小屋にて
料金を払って入るシステム

入口はもちろん、コース内の各所に
スッタフがいて監視しているなど
子どもだけでも安心して遊ばせられるような
施設になっている

その為か、はたまた

大人が入ると３００円するからか
遊園地の乗り物よろしく柵のところで
待機している保護者も数名見受けられた

アスレチックは正門から入ると
新しくできた芝生広場を抜けた先にある

受付を目指して進んでいる途中に
『ん？雨？？気のせい？？』といった感じで
雨がパラついたが支障があるものではないと
気にせずに受付へと向かった

が

そこで、事件が起きた

受付に辿り着いて
お金を払おうとした瞬間
受付のオバさんが

『すいません。
　雨が降ってきたので入場を中止するので
　また雨がやんだら来て下さい』と言った

雨？？

え？？これ雨降っているうちに入るの？？
みんな普通に遊んでいるのに？？

『え？そんなに降ってませんよね？
　中でみんな普通に遊んでますよね！？』

『もう入ってる人はいいんですけど
　そういう決まりになってるので』

子供たちに、その旨を伝えると

『え？雨なんて降ってないじゃん
　みんな中で遊んでるよ』

当然だ
誰も雨宿りをしようなんて雨量じゃない

『また後で来てくれだって』

もう子供たちのテンション駄々下がり
不満が顔面を被った

暗雲に覆われたのは空ではなく
息子さん達の心だ

なんとか宥めて
横にあるちびっ子広場で遊ぶ事を促すも
テンションは１ミリもあがらない

なんとなく遊んでいるものの
全く物足りないといった感じ
そりゃそうだ
もう小学校２年生で
本格的なアスレチックも制覇できる気で
遊びにきているわけだから

そして

数分で『帰りたい』と言うようになった
せっかく来たのに…
あんなに楽しみにしていたのに…

子供たちの心の暗雲は晴れないが
子供たちの心とは裏腹に
雨は強くなるどころか晴れ間さえ出てきた

なんのために入場拒否されたのか
アスレチックからは
相変わらず子供たちの楽しそうな声が聞こえる

この日の川口の天気予報は晴れ
降水確率は10％

気の迷いのような小雨のパラつきで
断固入場拒否された私達が
その場を後にするのに数分とかからなかった

帰ろうとしたその時
１組の親子連れがアスレチックの受付へ

足を止めて様子を伺う

可哀相に入れてもらえないかなぁ

いやまてよ、雨降ってないよな…
これであの親子が入れてもらえたら最悪だ

状況はどうあれ
息子さん達は
自分たちだけ不当に入場拒否された
と思うのは想像に難くない

断られてからものの数分も経っていないし
その間に断られた人を目撃していないのだから

きっと〝自分たちだけ〟〝不公平〟
と言う言葉が頭に浮かぶだろう

これでは、大人に虐められたようなものだ

さすがに、
『大丈夫そうだからアスレチック行く？』
なんて笑顔で息子さん達に言えるような
精神は持ち合わせてない

『ちょっと物申してくるから待ってて』
と２人を芝生広場に残し受付へ

『ついさっき断ったのに
　今の人達はいれましたよね？』

『今は、雨がやんだので』

『は？？
　遊具が濡れるような雨降ってませんよね？
　その間ずっと中で遊んでいましたよね？』

『入っていらっしゃる方は別です』

『雨が降っていたといっても
　パラついた程度ですよね？
　すぐに雨が止んだし』

『お天気の事なんで
　その先どうなるかわかりませんから』

それでも喰い下がる

『雨がと言うなら
　どの程度を基準としているんですか？
　子どもが納得するくらいの雨を
　基準にしてもらわないと納得いかない
　子どもは楽しみにきているんですよ
　自分たちだけ不当に入場拒否されたと
　思いますよね？』

するとオバさんの助っ人に男性が加わる

『雨が酷くなると退場をお願いしているんです
　入って直ぐ退場をお願いする事になっても
　返金はできないのでお金がもったいないから
　お断りしているんです』

はぁ？
ひろゆきでなくてもすぐにこの言葉が浮かぶ

『それって
　あなたの感想（価値観）ですよね？』

まぁ、大人なのでそれは言わないけど
（恥ずかしいし🫣）

『それは、料金を払う方が納得して
　入れば問題ないんじゃないんですか？』

すると男性は

『うちでは、みなさんお断りしているんです』

確かにグリーンセンターの公式ホームページの
アスレチックの利用案内を見ると

とはある

が、しかし
ほんの少し雨がパラついた程度が
悪天候にあたるのだろうか？
受付中止にする判断が早過ぎなのではないか？
雨量の基準がないのではないか？

一応、辞書で〝悪天候〟を調べてみる

明らかに、小雨が数分降った程度の
お天気雨はソレに該当しないと思われる

しかし、２対１で圧倒的に不利な状況だ

それでも、聞いてみたい事があった

『ちなみに
　さっきの雨で何組断ったんですか？』

『お客様たちだけです
　他に誰もいらっしゃらなかったので』

まったく悪びれもしない
むしろ自分たちはマニュアルに沿って
正しい事を言っているとばかりな態度で
すっかり私は悪者でクレーマー的な扱い

あまり子どもたちを待たせるのも可哀相だし
私の怒りで子ども達を巻き込んで
アスレチックをやらせないのも可哀相だ

子供たちの意思確認をするとやりたいとの事

とりあえず
自分の怒りは一時放棄して入場料を払う

これ以上
この心のない堅物どもと話していたくない

さっさと立ち去ろうとすると

『入場にあたっての注意が…
　靴は大丈夫そうですね
　一度出ると再入場はできません
　飲み物の購入やトイレは
　先に済ませておいて下さい』

ほぼ聞き流したが

公式ホームページに書かれた注意書きには

と書いてあった
家に帰ってきてから注意書きみたけど…
嘘つきじゃん

さらに、靴は大丈夫と
サラッと見て言ったが
実は履き替え忘れていて
私が履いていたのは愛用している
スニーカータイプのスリッポン
前から見たらただのスニーカーだけど

に引っかかるんですよね〜
そこの方がちゃんとチェックしないと
危ないのにね

本当に、オバちゃんの目はザルだなぁ
大事な事が何も見えてない

まぁ、その後
Ｓくんの希望でミニ鉄道に乗ったり

無料で滑れる滑り台を楽しんだり
（中が宇宙空間みたいで楽しい）

その他の遊具などで遊んで
それなりに満足して帰ったんだけど

本当に、あの受付のオバさんと男性は
思い出しても腹が立つ

過激派の息子さんは
私が物申している間
あの受付に火をつけて燃やしてやろうかと
話していたそう（←本当にやめて欲しい💦）

その夜、息子さんとその事について
少しだけ話をした

『どういう対応だったら腹がたたない？』

まずは、雨量これはＳくんも同意見で
今時のゲリラ豪雨のような雨だったら諦める

中の人が全員退場させられていれば納得する

入ってから遊具が濡れたりして
滑ったり危険な状況なら諦めて退場する

など、、、なかなか小２にしては
いい年こいた受付のスタッフより
聡く常識的な意見だった

確かにマニュアルは大事だし便利だ
しかし、それ以上に臨機応変だったり
相手の立場や気持ちを考えた対応をする事こそ
大事なのではないだろうか？

もしかしたら
雨で入場させて直後退場したのに
返金されない事が
以前にトラブルになったのかも知れない

しかし、それで全てを断ると言うのは
あまりにも乱暴な解決方法ではないだろうか？

ちゃんと、予め返金されない旨を説明し
了承をとればいいし
口約束で不安なら一筆書かせればいい

安易にお金がもったいないと言う言葉を
口にしたのかも知れないがお金じゃなく
そこまで楽しみに過ごしてきた子供たちの
気持ちこそ大事にされすべきだと思う

本当に、経験はプライスレスなんだから

そんな怒りに塗れた子どもの顔を見たくて
親もわざわざ連れて行ったわけじゃない

この経験から息子さん達は
いったい何を学んだのだろうか？

出来れば、人の気持ちに寄り添う事
相手の気持ちに想いを馳せる事を学んで欲しい