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母と2人の時間

思えば、こんなに長い時間を母と2人で過ごすのは初めての事です。
葬儀後、義姉に会う為に大阪に行ったのですが、その後阿倍野、通天閣方面まで足をのばしました。
母が義姉に挨拶したいという事だったので急遽一緒に行ったのですが、母は一種のハイ状態になっていたようで、ちょっと配慮に欠ける発言が多く、連れて行ったのは失敗だったかもと思いました。

義姉はハンドメイド作家をしているのですが、話の流れで今レジンにハマっている娘の為に、お土産にレジン用品を買いたいと話したところ、阿倍野にある大型店舗を教えてもらいました。

私が若い頃、阿倍野円形劇場というのがあって、お芝居を観る為に出かけてましたが、それははるか昔の話。ハルカスもまだ行った事ないよ。
Google mapって、歩く時に使うのが苦手です。いつも方向を間違える。こんな駅近で迷うのもどうかって感じですが、やはり少し迷ってから目的のお店へ。
おかげでレジンアイテムの他にもいろいろ見て、買い物できました。
ついでに喪中はがきを買う為に文具屋さんへ。するとちょうどハガキコーナーにいたお姉さんにアドバイスしてもらい、喪中ではなく寒中見舞い用のハガキを無事購入。小腹が空いて、クリスマスだからKFC行こうと思ったら、クリスマス当日なので予約の受け取りのみ。店内には入れませんでした。この時「そっかー!クリスマスかー!」とやっと実感した気がします。

それで、通天閣に行こうかという話になって通天閣へ。
すごく普通の事をしていると思われるでしょうが、父はこういう「なんとなくブラブラ」ができない人で、お出かけはいつも父が立てたプラン通りの移動が絶対。父の気が向かない限り、思い立った店にフラリと入るとか、移動先をその場その場で決めるという事ができません。
だから、このいきあたりばったり感が既に新鮮。1人とか友達とならやるけど、母と2人では滅多にない。
更に言えば、父は「家族揃って夕食を食べる」事にものすごくこだわっていた為、出先で夕食を済ませてくると言うと、ちょっと不機嫌になる人でした。
だから、特に母と2人で出かけた時は、夕飯の時間(けっこう早い)に間に合うように必死。子供たちがいても、夕方には家に帰る為に予定を立てる必要がありました。
母と私が出かけてしまうと、家で1人で夕飯になるのが嫌だったんだと思うし、子供がいる時は孫と1回でも多く食事の座を囲みたいからなんだろうなってわかるんですけどね。
うちは父が夕飯担当なので、食べてもらいたいって気持ちも強かったんだと思います。

思い出の場所、大阪

通天閣に行く途中で、焼肉屋さんで遅めの昼食。酎ハイ飲みながら食べて満腹。母がご飯2杯も食べたんだけど、これまで忙しさや落ち込みで食欲がなかったのが、私が帰ってから食欲が戻ってきているのかなと思って、嬉しかったです。これからも美味しいものいっぱい食べに行きたい。

天王寺は、母にとっては私が産まれる前の父との思い出がたくさんある場所私にとっては、小さいころよく連れてきてもらった場所です。
父は兵庫県内の事はあまり詳しくなく、小さい私を連れて行く場所はいつも大阪のどこかでした。天王寺動物園もよく連れてきてもらった場所です。
梅田の小さなカレー屋さん、立ち食いスタイルの串カツ屋で、背が届かなくて苦労した事。梅田、天王寺、鶴橋、枚方、南船場・・・大阪は父との思い出の足跡ばかりです。父と出かけない時でさえ、大阪に行く時はまず父に行き先を話して、行き方やお店を教えてもらっていました。
ファッションに興味が出る年ごろになると、父はアメ村に連れて行ってくれたなー。

次は子供達と来たい

観光客にあふれた通天閣周辺を歩きながら、子供達へのお土産をたくさん買って、次は子供達を連れてきたいという話を母としました。
夕暮れ時になっても、焼肉が後をひいてお腹が空かなかったけど、美味しそうなおもち屋さんがあったので入店。
きなこもちとぜんざいを食べながら、夕飯いらないねーって話をして、こんな気ままな食事のとり方ができるのも、母と2人だからこそだと感じました。父をないがしろにするわけじゃないけど、何時に帰ろうが、どこで食事をしようが自由なんだなーってのは感じます。
帰りにクリスマスらしくケーキを買って(父の分も)帰りました。

お正月も気まま

喪中でお正月らしい事ができない上に、おせちなども用意していなかったので、特にする事もないお正月。結局海沿いを散歩がてら、スーパー銭湯に行ってきました。
母は時々、この海沿いの道でしばし休憩しながら、「明日もがんばろう」と気合を入れていたそうです。
お風呂に入ってご飯を食べて、休憩コーナーで気ままにマンガを読んで、またお風呂に入って・・・ものすごくのんびりしたお正月でした。
日本のお正月自体久しぶりだったし。

夜には地震速報で気ままどころではなくなるんですが、この3週間、母との時間をたくさん過ごせたのは良かったです。
次に帰る時はまた子供連れだし、こういう時間を持つのはまた当分できないだろうけど、本当に良い時間でした。

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