杉井光『世界で一番透き通った物語』を読みました。

新しい読書体験でした。
この仕掛けに気付いた時は、思わず読むのをやめて前のページをめくってみました。
不自然さがなく、これだけの製本をする努力に感服しました。

お話自体は淡々と進んでいき、読みやすかったです。登場人物の感情の起伏も少なく、それが逆にリアリティがあるような気がしました。
人にはいろんな面があって、その人それぞれの価値観も判断基準もあり、どうしようもない人だって、愛すべき一面もあります。
愛情表現もそれぞれだし、愛情を受ける人も与える人の気持ちも、一般化できるものではないのだと、普段思ってる通りの考えが書かれている作品だと感じました。

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