見出し画像

唐揚げ

鶏の唐揚げがだいすきだ。さくさくのあつあつも、衣が厚めのしっとりしたのも、いい。ケンタッキーやファミチキは唐揚げではないけど同じくくりに入れたい。竜田揚げやとり天も捨てがたいけど、ダントツで鶏の唐揚げに1票。

うちでは揚げ物をしない。というかしたことがないし、これからもしないと思う。作れる人が羨ましいけれど、頑張ってつくろうと思うより、おいしいものを買ったり店で食べたりしたい。

実家でも、つくれる人は誰もいない。油を控えているからとか、片づけが大変とか匂いがこもるとか、理由はいろいろあったと思う。上京するまで鶏の唐揚げが食卓に並ぶことはほぼなかったし、年に1回食べるクリスマスのチキンは揚げ物じゃなくて焼き物だった。



唐揚げ粉、というものを買ってみた。

鶏肉にまぶしてノンフライで調理すれば、油を控えつつたんぱく質を摂れるし、なにより唐揚げの味だし最高じゃん!と思ったのだ。
粉をたっぷり含ませた鶏肉をオーブンで焼いてみた。じゅわじゅわと肉の脂が染みだしてきているのが窓越しにみえる高揚感。

出来上がりを待ちきれず、菜箸でひとつつまんでフライング。

…おいしい。
おいしいんだけど…なんていうか、何て呼べばいいのだこれ。
作り方なのか、肉の部位なのか。かぶりついたときのジューシーな感じもなければ、焼き目がうまいということもない。
からりとした美味い粉をまとった、加熱済みの鶏肉。

おいしいものは脂肪と糖で出来ている、っているあのコピー、ほんとうにその通りだなと思った。

結論:唐揚げは「揚げ」が旨み



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?