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これも何かのデトックス

土曜日の明け方、急に体調がおかしくなった。金曜日の勤務中から、なんとなく調子が悪いなと感じていた。夕飯に買ったうどんも箸が進まず、半分で手が止まった。早めに床についたものの、身体が冷えて寝付けない。どこか痛むわけでもなく、ただ気分が優れない。

夜中、ついにトイレから出られなくなった。各方面から異常な勢いで水分が出ていくので、こういうときは何にも考えられないんだなぁと他人事のように思った。手先が震えて、ああこれなんかやばいかも、と感じた。ふらつきながら体温計を脇にはさんだら、38度を超えていた。

だれにも相談できない深夜、発熱相談センターに電話出来たことが救いになった。
いざとなったら救急車を呼ぼうと思っていたけど、それ以上悪くなることはなく、ちゃんと朝まで休むことができた。

翌朝、近所の発熱外来に電話し、検査をしてもらった。這うようにして歩いて行き、中に入らず挨拶をし、完全防御の受付嬢に案内され、裏通りに置かれた椅子で待たされ、防護服の医者に両鼻1本ずつ、検査用の長い綿棒をつっこまれ、他の検査はなにもされず、さらに遠い調剤薬局を案内され、20分待たされ、元来た道をふらふら帰る。
いつもならなんでもないことが、やたらと気になる。すべてが情けなくて泣けてきた。

インフルエンザは陰性、PCRは1日待ったが結果は陰性。熱は土曜日中に下がり、食欲はわかないものの体調はすっかり平常通りに戻っていた。

結局原因もわからない。
体調の急変度合いのわりに、回復が早すぎる。


今年に入ってから、なんとなく健康に気をつかうようになっていた。なるべく自炊する、あたたまるものを食べる、野菜を食べる、疲れたら無理せず休む、など。

それらがあったから、この程度で済んだような気もする。

2月から新しい現場に入り、ペアを組むはずの人が体調不良で休んでいるので、ずっと2人分働いてきていた。気疲れがたまっている時期でもあった。

たぶん、これも何かのデトックスなんじゃないのかな、と思うことにする。
今年の厄落とし。


あと、ささやかでも直感は無視しないほうがいいなと思った。まだ体調が元気だった頃、アクエリアス常備しとこうかな、ってなんとなくよぎっていたからだ。

あればよかったアクエリアス。
買いに行く決心がつくまで6時間以上かかった。
こんなに飲みたいと思い、飲んで助けられたのはほんとに数年ぶりだった。

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