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いつも通りの新幹線の中から

友人知人に、まだ新年の挨拶をしきれていないことを思い出しました。年が明けたばかりなのに、地震の安否連絡を先に取ってしまったからです。

実家のある新潟県中越に帰省中、1/1の地震に遭いました。16時台の地震は震度6くらいだったようです。揺れというか、激しく揺さぶられる感覚で立っていられず、床に座っていても身体が横にすべり、頭をまもってじっとしておけ、という教えは本当にその通りだと思いました。

幸いにも、家族揃って無事で、友達も無事が確認できました。落ちたり崩れたりしたものも一切ありませんでした。

今朝になって、家のあちこちに亀裂があることがわかり、母たちが市役所へ出すための写真を撮ってまわっていましたが、2004年の中越地震も乗り越えた家は、今回も家族を守ってくれました。

そして上越新幹線。
中越地震のときは、新幹線が脱線してしまい、数ヶ月動かなかったため帰れませんでした。今回は、大きな揺れから24時間経たずに動いています。幸い、予約していた新幹線は運休にはならず、多少の遅れはあるものの順調に運んでくれています。

私は帰省中、ただ居ただけで、ろくに役には立たず、かえって申し訳なく、苛立たしいような気持ちです。


過去の数々の地震から蓄えられた、数えきれないほどの人たちの頑張りや、さまざまな経験値の積み重ねによって、私たちの『いつも通り』の暮らしが保たれているのだと思いました。

危機感を知らせる声色で、長時間のニュースを続けてくださったNHKのアナウンサーの方、本当にありがたかったです。

新幹線に携わる職員の方をはじめ、夜通し作業を続けてくださった方々、おかげさまでまもなく帰れます。
ありがとうございます。

うちの家族も、家も、車も、ありがとう。

石川県や近県の皆さんに、早く必要な支援が届きますように。


いまの私にできることは、よく寝てよく食べ、健康を保ち、ばりばり稼ぐことです。
不謹慎だとは思いません。
自分が元気で楽しくいることが、めぐりめぐって誰かに届くことを知っていました。
それが私の経験値です。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

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