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ボイスサンプル制作を通して見つけた宝物

週末は急に冷え込み、身体にこたえますね、、。
12月も目前で、月日の流れる早さにびっくりしてしまいます^^;
でもそんな早すぎる時間の中で、覚えておきたい大切な想いを見つけたので、書き記せたらと思いnoteを開きました🍀

今回はあるボイスサンプルについてのお話です。
自分の声のレパートリーをお客様に知ってもらうための名刺がわりになる音声がボイスサンプルです。
ナレーター声優として活動してから約2年になりますので、ナレーションからキャラクターボイスまで今までいくつもいくつも作成してきました。

その中でも、私の宝物になるような大切なボイスサンプルが、先日完成しました。


このサンプルは、私が尊敬するナレーターであり、ライターとしても活躍されている渡辺奈菜さんに原稿を書き下ろしていただきました。(奈菜さんの包み込まれるとても暖かなお声もぜひお聞きいただけたら嬉しいです!)


ボイスサンプル作成をスタートした時、奈菜さんが一番最初に私に言ってくださいました。
せっかくなら、みか子さんの思いをエッセンスとして入れるのはどうでしょう。
今まで支えになった言葉はありますか?」
と、、。

”支えになった言葉”と聞いて最初に思い浮かんだのは、生まれた時から一緒に住んでいた祖母のことでした。

私の祖母は少々気難しい人で、嫁である私の母とも仲が悪く、嫁姑戦争を日夜繰り広げていました。でも厳しい人だったけれど、同時に愛情深い人でもありました。
祖母はクリスチャンで(祖母のみ宗教を持っていて、他の家族はどちらかというと仏教寄りの無宗教だった)幼い頃はよく教会に連れていってもらったり、神様のことを教えてもらったりしていました。

私は昔から何事に対しても心配が強く、不安になりやすい子だったので、度々どうしたらいいのかと泣きながら祖母に助けを求めることがありました。

その時には、いつもは厳しく気難しい祖母が、誰よりも優しい声と表情で「大丈夫。みかちゃんには神様がついているよ。」「一生懸命やったのなら、それで大丈夫、あとは神様に一緒に祈ろう」と、そう声をかけてくれました。

無宗教の私は、神様なんていないよ、と心の中で思いながらも、その時は、そう思おう。祈ったら大丈夫になるもしれない!と、自分を助けてくれるかもしれない大いなる存在に一生懸命お祈りをしました。

今でも、辛い時、苦しい時、もう自分の力ではどうしようもならない時、「大丈夫」という祖母の声が浮かびます。祖母は8年前に亡くなってしまったけれど、神様と祖母が見守ってくれている様な気がして、今でもたまにお祈りをして、空を見上げます。


奈菜さんの「支えになった言葉はありますか?」という質問のおかげで大切な思い出に触れることができました。

奈菜さんは、私のエピソードをヒントに、「大丈夫」という言葉を軸とした物語を作成くださいました。
「完成した原稿をもらい、声に載せる時には、思わず涙が出ました。
祖母の言葉が今の私を支えている。その事実がなんだかとても愛おしく、宝物の様に感じられました。

今回のボイスサンプル制作は、心から大切に想いを載せるということと向き合った時間だったと思っています。

世界は言葉で溢れていて、たくさんの物語があり、文章がある。その一つ一つにはいろんな想いが詰め込まれている。
そういう柔らかくて暖かいものを掬い上げて、誰かの心に届くような表現できる様になりたいなと心から思いました🍀




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