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吾輩は猫になる、という体験。

鰹節の新しい体験価値のお話です。

それは和光市にある「かつをぶしの池田屋」さんの生ハムのような鰹節です。

私の住んでいる埼玉県和光市にある池田屋さんという、出汁屋さんというか鰹節屋さんのお話です。

お店は西高島平駅から徒歩8分にお店があります。

立地的には決して駅前の一等地とは言いにくく、かといって住宅街のひっそりとした隠れ家でもない。
そんな感じの立地にある出汁屋さんです。
GoogleマップのURLを貼っておきますね。

https://maps.app.goo.gl/dL9zLmEvMjgRfWQQ9?g_st=ic

「吾輩は猫である、名前はまだない」という夏目漱石の有名なフレーズが、浮かぶこの鰹節の話ですが、まず商品名が生ハムのようなと書いてあるんですね、これがいいんですね。鰹節と言うと頭の中に浮かぶのが出汁を引いたり冷奴に乗せたりする、小さな鰹節なんですけど、これは本当にカンナで削った薄い生ハムみたいな感じですね。

鰹節が体験をくれる。

池田家さんの鰹節は、3つの体験をくれます。
まず1つ目の体験が「生ハムのような」と言うネーミングですよね。生ハムのような鰹節って誰も食べたことがないので、一度は体験したくなる思います。
実際に食べる前に袋から取り出すと確かに生ハムみたいです。
薄いんです。
しかも色もうっすらとピンク色です。
食べると味は生ハムではありませんが、見た目が確かに生ハムっぽいし、キャッチーですよね。
2つ目の体験がお店に行くと出汁をちょっとひと口飲ませてもらえるのです。
ひと口飲ませてもらうと体中の細胞に出汁の旨みが染み渡るんです。
そして「今試食された出汁はこれです」って言われるとついつい買っちゃいますよね。
3つ目の体験と言うのは、これまで体験した出汁の美味しさを、誰かと共感したくなります。実際にあげた後に(おいしかったよ)と言う言葉を聴きたくなる。その体験こそが3つ目の体験です。

まとめ

たかが鰹節、されど鰹節。
池田屋さんは「生ハムのような〜」というキャッチーなフレーズを放ちながらも、出汁が身体中に沁み渡る体験価値を提供してくれています。

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