見出し画像

HLAB Alumni Interview #6-2 伏見崇宏(自分のこれから、HLABとの関わりについて)

HLABは2011年以来、高校生、そして大学生の多くの参加者が、各々のフィールドで活躍しています。

今回は、HLAB Alumniにインタビューをしていく企画第7弾として、2011年実行委員、2012年実行委員長だった伏見崇宏さんのインタビューを掲載します。

インタビューは2回に分けてお送りしてまいります。(第1回はこちら

第2回では、実行委員長としての苦悩や、そこからの学びについてお話いただいた後、これからHLABコミュニティをどのようにしていきたいかについてお話をしていただきました。伏見さんの語っていただいた構想はとても魅力的で、必読です。

──1年目終わった時、伏見さんは大学2年生だったんですね。

伏見:そうですね。ただ、2年生だからということに関係なく、HLAB代表として何をすればいいのかもそもそもわからないと。引き継ぎもないし、資料を見ようにも、いろんなことを前日に決めたりしていたわけだから資料も何もない。その上、運営の中心を担っていた先輩方は留学に行っちゃってた。途方にくれるわけです。

そんな中、会計を担当されてた堀田さんがすごくケアしてくれて、ご挨拶に行かなければいけない人たちにはちゃんと行くことができました。でも、報告書の作成をちゃんとしなきゃいけないよねっていうので、今度はまた数ヶ月追われて・・・この経験を通して、組織をちゃんと守るとか、人の上に立つとか、哲学的な部分はすごく学べました。

一方で、苦悩もありました。当時は、みんなHLABのことを知らないから、「HLABをやる」っていう概念がなかったんですよね。だから集まった人は、口伝いで集まった、パッションのある人達なんだけど、何をすればいいかわからないという雰囲気がありました。そこで、新しく入った人たちに対して、やりたいことと、担わなければならない責任みたいなことをバランスしながらずっとやるのが大変だった。

何が一番難しかったって言うと、1年目を知っている先輩方と、何も知らない大学運営委員のメンバーの間に入って、それをマネージするのはすごい難しかった。先ほど言ったみたいに、思いはあるけどやることわからなかったりして、なかなか進まなかったりもしていたんですが、先輩方はその状況をよく思っていなかったんです。

2年目の参加者と東京大学で撮影した一枚。

──そうだったんですね。確かに、ゼロイチと2年目だと全然違うということが伝わってきました。2年目で一番印象に残ってるシーンはなんでしょうか?

伏見:横山さんが怒ったメールが届いたことですね。なかなかサマースクールへ向けた準備が進まない中で、自分が人に厳しいことを言えなかったから、横山さんが「このままだったらサマースクール実現できないと思う。ふっしーが倒れたら、亮介が倒れたら、明日みんなは何をするんですか?」みたいなメールを出してくださって。僕もその前に厳しいメールを出したりとかはしてたんだけど、その横山さんのお怒りっていうかはどちらかというと叱咤激励で、我々に「目を覚ませよ」っていうメールをくださったんですよね。それがやっぱり一番記憶にあるかな。

とてもお世話になった、横山匡さんとのお写真。

──そうだったんですね。そんな苦楽の両方を味わったと思うのですが、伏見さんにとって、HLABはどんな存在ですか?

伏見:自分にとってのキーワードは「ロングとショート」です。

──ロングとショート?

伏見:学生として実行委員をやるときは、短期間でめちゃくちゃ考えて、実行して行動力・思考力を全て出し切れるだけ出し切るわけじゃないですか。確かに怒られることもあるけど、横山さんを筆頭に周りの人もすごくコミットしてくれるし、自分たちが頑張ればそれだけ成長できた。だから、学生の時には、短期的に打ち込む場だったと思います。

一方で、社会人になってからは常にロングターム。それぞれの仕事とか、目の前のことをひたすらがむしゃら頑張るし、死ぬほど働くけど、HLABの存在は、ロングタームで頭に入れておいている。

このコミュニティの人は、ロングとショートのバランスが取れてると思っています。日頃忙しくて働いてても、ロングの部分で、長期的な視点をまじめに語り合え、そして精査しあえる環境。全然違う人に話したりだとか、全然違う環境を共有しあえるから、ロングっていうのが直線だけじゃなくてだんだん広がっていて平面になっていくと。それがどんどん広がっていくみたいな環境がHLABだと思っています。

──では、伏見さんは、今後、どのような関わり方ができればいいと思っていますか?

伏見:僕が今極めて、新しい形として広めようとしているインパクト投資って、既存の投資のリスク/リターンの概念を少し超え、社会課題解決に投資しつつリターンを得る、という新しいものです。おそらく、しっかりと認識されるまで、あと3年から5年かかり、日本人のお金や投資に関する感覚とリテラシーからして、日本で本質的に活用されるには更に長い時間がかかると思います。しかし、ちゃんと仕組みを生み出すことができれば、HLABのように、先進国としての課題解決のあり方を世界に示せる、様々な新しい資金調達のスキームや応援エコシステムを提供できるのではないかと勝手に構想しています。

そういう、ファイナンスを起点として、課題解決を目指す面白いコミュニティは絶対作れるだろうなって思うんですね。そこで、元HLABの人たちと一緒に仕事をするみたいな、というのは冗談ですけど、そういうHLABの様に全く異なる場所で頑張ってる人達がそれぞれの共通の課題認識に対して取り組めるような、何か面白い取り組みができないかなと思っています。

大学生、社会人関係なく機会をしっかりと提供して、みんなが情報、経験、責任、義務を追求し、やりたいことができる環境というものを、自分の組織を越えて、HLABのコミュニティのメンバーとどうやって作っていけるかみたいなところを考えていきたいですね。個人や一つの組織では絶対にできないことなので、このコミュニティを大切にして、しっかりと社会のための価値を生み出していければと思っています。

HLABと一緒に「多様な人々が共に住みながら学び合う」環境をつくっていきませんか?小さなサポートから、新しい時代の教育を!