障害者になった今年も24時間テレビ観なかった

私は発達障害(ADHD、アスペルガー症候群)だから、障害者になった、と認定されたって感じなんだけど、とりあえず今年も観なかった。

障害者になって初めての夏だったから、今年は観ようかと思ってたんだけど、そもそも最近テレビを観ないせいでいつやるのか知らなかった。

もう10年近く観てないんだけど、見た人の話を聞くと、どうやらあまり変わってないらしいので、がっつりじゃなくて控えめに批判を書く。

まず、多くの方が言ってるような、多額のギャラのことは私はあんまり重大に思っていない。多額なのはおかしいと思うけれど、チャリティー番組だからって出演者や局のギャラが0なのは逆に違和感をおぼえてしまう。

大規模な番組で資金があるからできた挑戦もあったようだし、資金がほぼなくてほそぼそと丸一日の生放送番組をやるよりは、ある程度の資金がある状態で大規模番組をやるほうが現実的ではないか。

集まる募金も何億もあるようだし、番組の功績と存続のためにも完全にボランティアでは続かないと思う。

ではなにが嫌かというと、

障害者=可哀想という考えのもとに作られている番組内容

これの一言に尽きる。

「これをできない人がこれに挑戦したいらしい。手伝ってあげよう。できた!感動!」

…という内容。

挑戦したいことを手伝ってあげるのはいいけれど、全体的にできないことにフォーカスする内容で、障害者と健常者の溝を深めることになっている。

健常者だって障害者よりできないことはある。パラリンピックとか大それたことじゃなくて、普通に読み書きとか運動とか、そんなレベルのものでも。

それをわからない人は私のように、昨日まで健常者として生きていたけど病院にいったら障害者だといわれた、なんて時に絶望すると思う。

「私が、できない側の人…?」

健常者も障害者も、困りごとが大きいかそうでないかでそんなに違いはない。(もし今めがねが発明されていなかったら今めがねをかけている人は全員視覚障害者だという話を聞いたことがある。)

だから私は、”障害者”というくくりじゃなくて、国語は得意だけど算数が苦手な○○さん。球技が苦手だけどかけっこは速い□□くん。みたいな事の延長で接してほしい。そう考えたときにしてもらえる支援が一番ありがたい。(私は)

障害名は同じでも、特性もしてほしい支援も人それぞれなので、その辺も含めて知ってほしい。

24時間テレビにはそれを伝える番組になってほしい。

知名度も集金能力も十分にあるんだから、あとは偏見発信と時代相互な番組編成をやめて、障害者のことをもっと知るきっかけになるいい番組になるといいな。

来年は観たいと思える番組にしてくれ。

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