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メディアへの不信感と新NISAの注意点

こんにちは!ハマネコ(@hmnk_cfp)です!

新年から暗いニュースが続きましたが、徐々に違和感を覚えることが増えました。
それは、日本のメディアの報道姿勢です。
私は報道や防災、航空の専門家ではありませんが、それでも「それおかしいだろ」と思うことが多々あります…

というより、日本の報道機関への個人的な信用は地に落ちました。
もうテレ東しか信用しない!!怒

ただ、不満をぶちまけるのは簡単です。
しかし私たちは世間の声(と言う名のマスコミの声)に流されることなく、正しいものの見方を身に付けなければいけません。
今回の事象から私たち気を付けるべきとを、私の専門である金融、こと新NISAを題材にして、記事を書いていきたいと思います!


もはや日本語で正しい情報は得られない?


年初から発生した能登半島での震災、および日航機の炎上事故について、様々なニュースが各メディアから出されています。
なかには本当に正しいニュースもあるのでしょうか、個人的に「それは違うだろ」と感じた点がいくつかありましたので、列挙していきます。

①「日本政府が台湾の支援を断った」との言説
「まるで日本が台湾を親切を無下にした」「中国(大陸)への忖度」という風潮だが、実際日本政府は台湾だけでなく世界各国の要請に断りを入れている。しかも断られた側である台湾外交部から、日本政府擁護の声明を出される異常事態。

②ペット2匹の死亡にフォーカス
同じ訃報でも、フォーカスされるべきは亡くなった海上保安庁職員5名の方ではないか。乗客全員を避難させた、JALへの称賛の声よりも取り上げ方が大きい。「ペットは貨物扱い」よりも議論すべき点がたくさんあるだろう。

③海保機長の名前晒上げ
日本の報道機関は必要以上に海保を糾弾し、機長の名前を晒上げた。仮に聞き取り違いといった人為ミスだとしても、糾弾すべきのは機長自身ではなく人為ミスが起きる仕組みだろうに。そしてなぜか、1月3日に起きた秋葉原通り魔事件の犯人は匿名を守られている。

他にもたくさんあるが、この記事の本質ではないためこれくらいにしておく。

もはや私は、日本語で正しい情報を得ることはできないと確信しました!怒
英語を勉強して、BBCやWSJを契約しようか悩む…!


なぜゆがんだ報道を行うのか(私見)

台湾の支援を断ったことも、ペット2匹が亡くなったことも、(おそらく)海保の機長がミスをしたことも、嘘ではない

そういう観点では、虚偽報道ではないのだろう。

しかしなぜ日本のマスコミはフォーカスすべき点がおかしいのか、あるいは事実の穿った切り取り方をするのか。


それは「注目を集めるから」
そしてカネになるから



JALのCAが乗客を避難させたことを報じても、それを非難する人はいない。
しかしペットならば?
賛否両論別れ、議論になる。(ましてやペットは同情を集めやすい)
実際に某芸能人が本件についてコメントし、ネットで炎上した。
ただそうすれば視聴率やPV数が上がり、マスコミの収益につながる。

「インフラが寸断された被災地に、外国の救助隊が活動するのは難しい」と説明しても、「ふーん、そうか」で終わるだろう。
だけど「外国の親切を断った」とすれば、論争になる。

「海保機長の個人的なミス」ということにすれば、視聴者は理解しやすい。
分かりやすい悪者が生まれるからだ。
しかし海保で採られている保安システムを詳述しても、(私を含め)ほとんどの人は分からないだろう。

日本のマスコミが報じるのは、「カネになる」ことであって「世に伝えるべきこと」ではない。

さすがは記者の身体的な危険はほぼないにもかかわらず、報道の自由度ランキングがG7最下位の国ですね…。


新NISAは格好のネタ


前置きが長くなりましたが、当アカウントのテーマでもある金融に話を戻します。

これが平常時であれば話題になったはずなのが、2024年から始まった新NISA。

制度そのものは、これまでの「NISA」「つみたてNISA」の良い点をハイブリットし、さらに改良した素晴らしい制度です。

問題は、その中身。
すなわちNISA枠で買い付けることになる、ファンドのことです。

例えばファンドA(X社運用)とファンドB(Y社運用)があったとして、A・Bとも投資先は同じだが、Bの方が手数料が高かったとする。
そうだとすれば私たちが投資すべきは、ファンドAであるのは自明ですね。

しかし、なぜか経済メディアはこぞってBファンドを勧め始める。
「新NISAでのオススメはこれだ!!」みたいな特集を組み、Bファンドを取り上げる。
投資系インフルエンサーや経済評論家なども、こぞってBファンドを…
なぜなら彼らは、Y社から紹介料を受け取っているから…
本来視聴者が欲するのはAファンドの情報のはずだが、「カネになる」Bファンドの方が露出が大きい。

残念ながらそんな事態は、容易に想定できます…

ちなみに新NISAは成長投資枠だろうが積立投資枠だろうが、S&P500もしくは全世界株(オールカントリー、通称オルカン)にフルベットすべき、というのが私の意見です!

メディアが伝えている情報が、常に正しいとは限りません。

それは虚偽報道ではないのでしょうが、不都合な真実を隠していることは容易に想像できます。
今回の不幸な事件は、それを如実に表しました。
一人の金融業界関係者としては、それが新NISAにも及ぶのではないかと危惧しています。

山崎元氏の訃報

さいごに。
ちょうどこの記事の執筆に取り掛かった時に、経済評論家である山崎元氏の訃報がありました。
ご冥福をお祈りします。

山崎氏はメディアに出る経済評論家としては珍しく、投資方針は「インデックスファンド1本で充分」と唱え続けてきた人物です。
金融機関に忖度せず、本当に資産形成を志す個人のために唱え続けた「巨匠」

私自身、今後の金融業界に生きていく一人として、非常に参考にさせていただいた人物でした。

第二、第三の山崎氏が表れることを願って…
いや、自分がそうなれるよう、今後も精進してまいります。


ハマネコ



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