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美術検定4級合格をめざします!⑤Botticelli

⑤サンドロ・ボッティチェリ1444/45-1510「春(プリマヴェーラ)」

【初期ルネサンス】イタリア 板・テンペラ画  
フィレンツェ、ウフィツィ美術館

高さ2m以上幅3m以上の大型作品

◆37歳頃作成
プリマヴェーラとは、イタリア語で「春」
◆画面左男性マーキュリー(古代ローマの神):商売繁盛・旅人・盗賊
ローマ神話ではメルクリウス 
ギリシア神話ではヘルメス 水星
イタリア語ではメディチ・医学、医者の神
◆マーキュリーはマーズだとする説もある
◆画面左側にいる3人の女性:姉妹(プラトニックな愛)
◆ほぼ中央赤い生地をまとっている女性:ヴィーナス(普遍的な愛)
◆ヴィーナスの頭上を飛んでる天使:キューピッド(ヴィーナスの息子)
◆ヴィーナスの隣にいる花柄のワンピースをきた女性:春の女神フローラ(バラを地面に敷く)
500点以上の異なる種類の植物と190種類ほどの花が描かれている
◆背後上部にあるオレンジはメディチ家のシンボル
◆画面右の青い色の人物は西風のゼフェロス(肉体的な愛)
◆ゼフェロスが襲う女性はニンフ(精霊)のクロノス(口から花)
◆クロノスは後にゼフェロスと結婚。神の地位となり、春の女神となる。
隣の女性フローラはクロノスの変身した姿
◆ほぼすべての登場人物のモデルがシモネッタ・カッタネオ・ヴェスプッチといわれている。その女性の横顔の作品「美しきシモネッタ」は日本に唯一あるボッテチェリの作品(東京大手町の丸紅ギャラリーにある)
シモネッタはジュリアーノ・デ・メディチの愛人。

「美しきシモネッタ」


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