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「じぶんらしく」「じぶんをこえる」

好きなことをしないで人生何の意味があるの?
19歳の娘はいつもそう言う。
彼女は「生まれてきたくなかった」が口癖だが、その生き方はむしろ逆で、我が家の誰よりも精力的に人生を謳歌している。やりたいことのためには努力を惜しまず、すべてにおいて全力投球。だから、努力もせずウジウジクヨクヨしている私はたびたびカツをいれられる。
お母さん、子供のために自分がしたいことができなかったなんて言わないでよ!

娘は大学で語学の勉強をしている。
家族で海外に行ったことは一度もない。
海外どころか一緒に飛行機に乗ったこともない。
彼女が飛行機に乗ったのは、習い事の空手で沖縄に合宿に行くことになり、連れて行ってもらったその1度だけだ。

大学には帰国子女や海外留学生が多く存在し、その影響があったのか、また4つ上の兄が一人旅を好んでよく出かけていたことも勇気づけられたのか、大学生になったとたん何かにとりつかれたように外国熱がたかまり、一人で出かけるようになった。

海外に行くための資金集めのバイトは二つかけもちし、大学一だいがくいち課題とテストが多いと評判の科で勉強も必死にこなす。

そうしてお金がある程度たまると海外へ。
2023年は3回ヨーロッパ周辺をめぐった。宿賃をうかすため夜行バスでドイツから東欧中欧をめぐる旅だったり、ドイツからオランダ、ベルギーへも。その他マルタ島、トルコ、ベトナムにも行って合計11か国まわったとか。日本からの飛行機は乗り継ぎの乗り継ぎの乗り継ぎのこともあり、機内食なしで20時間飲まず食わずだったことも。宿は10人部屋や8人部屋を利用するのだと聞いたときはさすがにギョッとした。旅行好きの兄ですら「そこまではしない」と驚く。少しでも安いチケットを探し、計画と手配は英語を駆使して全部自分でやる。
「頭おかしい」が彼女への最高の誉め言葉である。

そんな娘をみていると、「出来るんだ、ほんとに」とつくづく思う。英語を話しているところも見たことがないしどんなふうに飛行機や宿を決めていっているのか見当もつかないが、とにかく毎回嬉々としてでかけていくので我が子ながらたくましくて誇らしく、また同時にあきれている。あの熱意と原動力のすさまじさ、あそこまでやりとげようとする願いの強さはなんなのか。
とにかく無事に帰ってきて。もうそれしか言えない。
「好きなことをしないで人生何の意味があるの?」という娘の言葉がよみがえる。

そうだよ、やりたいことやろう。
改めてそんなことを思った。

今年は私も娘にならって、
やりたいことをやってみよう!

やりたいことは毎年あるのだ。でもあまり強く意識もせず、思い付きだったり当たり前のようにあきらめたり、とことんやるということがなかった。
やめたり忘れたりして一つも身につかなかったし「これをやった!」という達成感もない。

あまりに大きな夢は描かないようにしようと早速引き気味ではあるが、
とにかく自分に少しでも自信をつけさせてあげたい。
肯定感を上げよう。

毎日続けようと決めたことは、一日10分でも関わったらヨシとするなど、ハードルを下げる項目も含めて「やりたいこと10」を考えてみた。

①画家とその作品を1日一つ知る
②新聞、本を読む。わからない言葉をググる
③人々の願い、法則を常に考える
④気になった新しい店や新しい商品に挑戦する
⑤徳川家康など天下人と狩野派障壁画屏風絵について
⑥自分の望む家族との関係を考える
⑦美術館レポートをより興味深く伝えることを研究する
⑧クラウドワークスの実績を積む
⑨ゴッホの人物画と浮世絵と
⑩元気が出る絵をたくさん見る

かなり現実的な「やりたいこと10」になった!

私は結婚前常識がなく無鉄砲だったが、好奇心旺盛でクリエイティブな生き方を心底愛していた。
でも子供がうまれ、常識のなさに気づきあわてた。自分勝手なほどに自由奔放だった自分を隠し、はみ出さないように気を付けた。

時々ふと「つまらない」と感じることがあっても人に距離を置かれることの方が怖くて真っ当なお母さんを演じた。

すると、今度は自分の知識のなさが露呈し取り繕えなくなってくる。日本語が理解できないというレベルで、文章の読解や要約が出来ない。
この恥ずかしさは今もたびたび感じることでどこからどう手をつけていいのかわからない。それこそ「今更今から無理でしょう」とあきらめてしまうことも多かった。でも、結局毎日のようにそう思うのだから、少しでも早い今日から対処すべきだと思いなおした。

本来の自分が望んでいたクリエイティブな世界と
無知で常識のないところから成長した自分を感じることが今の私のやりたいことである。

2024年は少しでもじぶんをとりもどし、じぶんを超えていきたい。


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