『The King〜永遠の君主〜』8話感想

わたしが一推しのNetflixドラマ『The King〜永遠の君主〜』をご紹介する第8弾、8話目です。
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7話のラストは、いつもとちょっと毛色が変わっていて、ク総理がテウルとルナの情報を取り違え(仕方ないのですが)、彼女に会いになんと刑務所へ行くシーンでした。
ルナのことは近衛隊長ヨンや警察(ついでにルナに煮湯を飲まされた犯罪者たちも)がずっと探していたのですが、なんと言ってもテウルとDNA他身体的情報が全て同じですから、ごっちゃになってしまいます。

総理の秘書にもごっちゃになってテウルとルナを取り違えた情報が入ってしまい、「皇帝が終電を逃した彼女をヘリで迎えに行ってしまった事件」で出会った女性にもう一度会うつもりで、実は窃盗でとっくに刑務所に収監されていたルナに会いに行ってしまったんですね。

前回はウンソク、ヨンの二役でウ・ドファンが頑張りましたが、テウル、ルナ二役演じるキム・ゴウンも演技力で評価の高い女優さんのようですから、やはり見どころです。

テウルの時は色白で美肌が印象的なのですが、ルナは化粧っ気がなく、お肌も結構荒れています(^_^;)
こ、これはどちらが本当のゴウンの肌なのか…

でも、テウルも最初の頃は結構がらっぱちな感じで、刑事ですから気も強いです。
皇帝イ・ゴンへの思いを自覚し始めてからは女性らしくしっとりしてくるし、そうなると品もあって素敵なのですが、ルナとの演じ分けは難しかっただろうなーと思います。

ウンソプとヨンほどの、真逆!みたいな違いがないように思いました。
ルナはなんでもやる犯罪者、ということですが、孤児として育ち、今は病気で余命わずかということで、刑務所も釈放となりました。

例のヨーヨー少年とは親しいらしく、彼に着ていたコートを「寒いから」とあげたり、ルナという名前をもらった野良猫に餌をやったり、結構優しいです。
後で工作員となって大韓民国でテウルのふりをして暮らす時期があるのですが、テウルの父親には心配をかけないように気を使ったり、ルナには寂しさと、不憫さが付き纏います。

 テウルのフリをしている時は髪型も揃えて見た目も本当に一緒なので、正直あんまり見分けはつかなかったですね。


それはさておき、ルナと総理は当然初対面なので、二度目と思い込んでいる総理とは話が噛み合いません。
総理も話しているうちに、本当にあの時の女じゃないのか?と疑いはじめます。
今回はそんな感じで、あちこちで疑問が膨れ、ある場所では事実があらわになって…と、物語そのものがおもむろに動き始めるような回ですね。

今回も、ウンソプとヨンを見てはならない人に見られる騒動が頻発し、笑わせてくれますが、そのうちの一つが物語の進行にヒットします。

ゴンが大韓民国に行ったら食べたかった庶民のグルメ(笑)のお店があるのですが、何度も邪魔が入りなかなか食べられません。
やっと入れた!とメニューを眺めていると、なんと店の主人がゴンを見て反射的に
「陛下!」
と頭を下げてしまったのです。
もちろん、謀反人でゴンの伯父でもあるイ・リムの配下です。
大韓民国人のフリをして、紛れ込んでいたんですね。

謀反の夜当時、20代だった配下はまだアラフィフくらいなので、それくらいの外見の店主も生き残りですね。
ゴンはヨンに命じて、店の主人を捕獲します。

ゴンたちはビルの地下と思しき場所へ男を連れていき尋問するのですが、この時のゴンの言動がまさに皇帝…!
なかなか容赦ないです。
この男は後々悲惨な死を迎えることになるのですが、テウンには甘々なゴンが、皇帝として、復讐者としては非情な男だということを描くエピソードとなります。

ところで、このビルは実はテウルの父が運営するテコンドー道場や家のオーナーで、テウルの友達のナリのものらしいです。
最初にゴンが「帰国」する時、ホテル代の不足分20万くらいをポンと貸してあげたり、普段は道場と同じ敷地でカフェをやっていますが、不思議なリッチさんです。
ゴンは、今回は国から「軍資金」を多めに持って来ており、ビル代は金の小さな置物で払っていました(^_^;)

この回であらわになることは他にもあります。
テウンの兄貴分カン・シンジェが、長い間忘れていたけど実は幼い頃こちらへ連れてこられた大韓帝国の人間だったとか、テウンが関わっていた殺人事件の犯人が、リムの工作員だったとか。

この辺は、初めて見ると、確かについて行くのが大変かもしれません。
でも、後になってわかる、という形式で作られているので、とりあえず見ておけば大丈夫だと思います。

そんな中で、今回もテウル、ゴンのときめくシーンはちゃんとありますよ。
なんと、テウルから初めてゴンに
「愛してる」
と口にするのです。

二人も、だんだん自体がきな臭くなっていっているということは感じていると思います。
特にテウンは、もういつ会えなくなるかもしれないと覚悟するような気持ちです。
時間を無駄にしない、というテウルらしい割り切り(?)かもしれないですね。

一瞬、何を言われたのか自分の耳を疑った感じのゴンでしたが、「わたしもだ」と答えて仕事に戻る彼女を見送ります。
テウルは別に用事はないけど、ほんの一目彼に会って言葉を交わすため、彼の元(例の高級ホテルのスイートルーム)に立ち寄ったんですね。
ゴンの言葉通り、これはその日のクライマックス!でしたね。

さあ、わたしが最高にカタルシスを感じる10話目が近づいて来ました。
次はその前夜、9話です。


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