『The King〜永遠の君主』10話感想

私が今一番大好きなNetflixドラマ『The King』を勝手に紹介する10回目、10話です。

前に私が最もカタルシスを感じるのが10話だと書いた気がしますが、見直してみたら間違いでした(^_^;)
11話が該当回になります。

と言うわけで、そこへ至る今回もとても大事です!


前回、自分が大韓帝国の人間だったと知ってショックのあまり21日間の有給休暇を取って連絡を断ったシンジェですが、彼の深い苦悩のシーンは続きます。
テウルも心配しているのですが…

基本的にこの回は皇帝イ・ゴンと女刑事チョン・テウルはお互いの世界に離れ離れになっているのですが、ゴンが2回、会いに来ます。
そのどちらも、なかなか会えない切なさ、お互いの事情を全部言ってしまうことができない辛さが伝わってきて、ラブシーンとしても泣かせます。

特に、一度目はお互いにどうしても会いたくて、偶然竹林へ行って出会うんですね。
テウルなど、いないとわかっていて、面影を求めるように竹林へ行ったら、まさかの馬の嗎が…!と言う感じで、やって来たゴンもビックリです。
いえ、非常にシリアスなシーンですけど(^_^;)

この時はなかなか会えない恋人同士の切なさですが、二度目はもっと辛いですね。
なんと、ゴンが父亡き後唯一の肉親と慕ってきたプヨン君が、謀反人イ・リムに殺されてしまいます。
家に入り込み、護衛を皆殺しにして殺害するんです。
そのことは、また書きます。


そんなことが起きる前、大韓民国から戻ってきた皇帝は、リム粛清の行動を徐々に実行に移して行きます。
前回も少し描かれた、リムが歳をとっていない件にも気づき、時間が止まったことで彼の来訪を確信して、謀反人たちを街中へ誘い出します。


前回ラスト、私の好きなシーンの一つですが、小雪の舞う中白馬に乗り、笑顔の群衆の中心にいて恐ろしいほどの厳しい表情で周囲を睥睨するゴン。

ゴンの表情の凄みに圧倒されます。
ゴンはリムを見つけ出すのですが、近衛隊を呼び出していたのはゴンだけではなく、リムも配下を大勢群衆に紛れ込ませていました。

呆気にとられた群衆の中、睨み合う二人と配下達。

ゴンは謀反人たちへの射殺の命を出しますが、彼らも群衆を盾に取ります。
そして発砲したところを、一瞬早く気づいたウンソプがゴンを庇い、撃たれてしまいます。
おぼつかないながら、ちゃんとヨンに化けてそばに控えていたんですね。

ウンソプはヨンに「陛下を守れ。陛下を守ることがお前の幼い弟妹を守ることになる」と言い含められて身代わりに来ていますが、ど素人であることを考えると、よくそんなことができたなーと思います(^_^;)

もちろん防弾チョッキは着ているのですが、場合によっては死にますからね。
ものを深く考えない、でも人が良く直感に素直に従うウンソプ、と言うことなんでしょうか。
とにかく、皇帝も肝が冷えたでしょうが、ウンソプもこれで立派な無敵の剣となりました。

ゴンも、群衆の中リムと睨み合って、悔しいですがこの科学を超えた事態を誰にも説明できないと実感します。
竹笛のパワーは皇室の秘密中の秘密。
世界の誰にも明かすことはできません。

一方、リムの目的は、ゴンに再起不能な衝撃を与えること。
それは、彼の大切な人を一人、また一人と奪い去っていくことです。
プヨン君はその重要な一人でしたし、リムは偶然ですが、テウルの存在にも気付いています。
次は、テウルが狙われることになります。

また、テウルの対である、大韓帝国の犯罪者の女、ルナの存在も、リム、ゴン共に掴んでいきます。
どちらも、ルナに会いたいと各所に命令を飛ばしているのですが…

さて、時間と共に気持ちを収めて職場に復帰することにしたシンジェ。
テウルにも、自分が大韓帝国の人間らしいが、なぜここで育ったのかわからないと打ち明けて、ひとまず前進しようと決めたようです。

前回は勝手にゴンの寝室に侵入し、ヨンと大格闘するシーンもありましたが、ヨンとも休戦し、3人で共同捜査です。
民国側の殺人事件に、リムがどう関わっているのかと言う謎ですね。

そんな中、前に書いたように、帝国側ではプヨン君がイ・リムに殺害されてしまいます。
葬儀でのゴンは、かつてなく気力を奪われ、まるで幽霊のような力無い姿です。
これまでは、どんな時でも皇帝らしく、威厳と気品ある立ち居振る舞いだったのに。
まさに、ゴンに最大の衝撃を与え、大きなものを奪って行ったのです。

二度目にテウルに会いに来たのが、この後です。
ただ、今のところ、時系列通りかちょっと自信がないんですよね。
それと言うのも、ゴンの衣装が、「最も誉を感じる瞬間に着る服」とテウンに説明したこともある立派な衣装だったからです。
葬式の時にも着ていなかったし、不意に出てきたので。
また後で別の解釈が出てきたら、それも書きますね。

とにかく、ただ待つしかなかったテウルの元へ、再びゴンが現れます。
すぐ戻らないと、と言うのですが、ゴンは「花一つあげた事がなかった(*でも高価そうなペンダントはどっさり用意してプレゼントした事があったはず)」と言って青い花束をくれます。
そして、初めて彼から「愛してる」と言う思いのこもった言葉を伝え、口付けを交わします。
訳知らず、二人のまぶたからは涙が…

*こちらのシーンは後で確認したところ、12話で出てくるシーンでした。
また、衣装やペンダントについても、12話で紹介される逸話です。
11話の感想の記事にも書きますが、二度目のゴンの来訪は、別の時間からのものです。

この時のキスシーン、構図的に少女漫画家はみんな見よ!と言うくらい完璧で美しいです。
ラブロマンスとしては少し御行儀の良いキスシーンではありますが、とにかくイ・ミンホの鼻筋が通っていて彫りが深く、美しく、このタイミングで涙が溢れるのか…!と言う演技の凄さまで、完璧!と言う言葉しか出てきません。
テウルも手の演技とか、とても素敵なんです。

どちらのキスシーンも、これと言った泣ける理由は二人ともない、いやあるんですが、お互いには伝えていないはずなのに、なぜか涙が溢れてしまうところまで様になっています。
二人の演技力、そして監督の演出力の賜物ですね…(T ^ T)

究極の遠距離恋愛だけに、ほのぼのデートしているところより、会えない切なさが伝わってくるシーンの方がグッときます。
ただ、非常にアクティブな素晴らしいラブシーンも後に控えていますので、11話を是非お楽しみにして頂きたいです。

そう、次こそ、私が悲鳴をあげたいくらいの大・大・カタルシスを感じた最高の回です!
11話を見て面白いと思わなかった人は、もう見なくて構いません。
ここまで是非!視聴を続けて下さいね。

次は11話です。


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