今年の1月に会社のあるメンバーが退職しました。

同い年で、真面目に仕事に取り組んでくれて、周りの評価も高かった大切なメンバーでした。会社としても個人的にもかなりの痛手でした。

将来はボードメンバーになって、一緒に会社を作っていったり、任せたりしたいと思ってましたが、家庭の事情で退職しました。

退職の理由は、

・両親の体調が芳しく無く、親戚もたくさんいる過ごしやすい両親の故郷（うちの会社からはかなり離れている）に一緒に帰って療養を支えるため。

・田舎に戻って家元の後を継ぐため

この2つを聞いていました。元々話し下手な人だったので、いろいろ質問しても「そんな感じです。」とか、こちらが言った内容を曖昧に肯定する感じでしか話してくれていませんでした。

その人のことは信頼していたし、家庭の事情であればしょうがないと思って、少し退職日を延長してもらいながらも、送別会を開き、「また大阪帰ってくることあったら絶対声かけてな！また一緒に働こな！」と、かなり名残を惜しみながら見送りました。

そして、たまたま大阪に帰ってきているということで、つい先日1ヶ月ぶりに飲みに行きました。

そこで色々話していると、

・両親は田舎に帰っているが、今は少しの間単独で大阪に滞在していること

・両親の体調が良くなってきたので、もうすぐ再び家族で大阪に住むようになること

・大阪で別の運送会社で手伝いをしていること（正社員ではなくアルバイト本人談）

こんなことを言いました。そして、

「土曜日は暇な時があるので、もしうちの会社が大変な状態なんだったら手伝いたい」

と言ってきました。もうこの時点で僕の中で【ダウト】は確定していて、辞めるための口実で嘘を言ったんだなと理解しました。

もしかしたら本当かもしれないですが、たぶん【ダウト】でしょう。

これがめちゃくちゃ悲しかった。信頼してる人から嘘をつかれたことと、ずっと一緒に働こなって約束していたのに、嘘の口実で退職したこと。

悲しすぎて少し怒りすら覚えました。

結局、そういう状況に追い込んでしまった会社と僕が悪いんですが、こんなにつらいこともあるんだなと思って、忘れないようにこの文章を書きました。

僕はかなり性善説派の人間で、ある程度探るようにはしていますが、基本的に人を信じます。そして逆に、相手に不快な思いをさせたくないとか、相手を裏切るようなことはしたくないと本気で思っています。

ビジネスではこの考えが常に通るとは全く思っていません。でも、うちの会社の中、メンバーにはこの考えを理解して欲しいし、共感して貰える人を増やしてそういう人たちを幸せにしたいと本気で思いました。

性善説！実行あるのみ！