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ヴィパッサナー瞑想の10日間コース参加のために知っておくと良さそうなこと

2023年1月にヴィパッサナー瞑想の10日間コースに参加してきました。

何年も前からずっと行きたいと思っていたのですが、忙しい時は忘れていて、時間ができて思い出した時には数か月先まで受付終了かキャンセル待ちと、なんだかんだタイミングが合わずようやくの初参加でした。

予定が確定できてから申し込もうとしていたので、なかなか合わなかったのですが、行けるかどうかに関わらず申し込んでおくと良いと知人より聞いて目から鱗でした。

行きたい方は、受付開始日をチェックして、まず申し込んでしまいましょう。

さて、一日中瞑想するという体験で気づいたことの中から、これからコース参加する方が知っておくと、より豊かな時間を過ごせるかもしれないと思うことを3つあげてみました。

【その1】瞑想には全く集中できてなくてもよい

1日のうち、食事とその後の休憩時間以外はずっと瞑想をする時間です。
やってみるとわかりますが、思いのほか瞑想には集中できません。集中している時間のほうが少なく、たいてい違うことを考えています。

しかしそこで、自分はできない、この瞑想法に向いていないと考えるのは早計です。

集中できてないことに気づいていればよいのですし、他のことに意識が向いていると気づいたら戻せばいいのです。

実は、意識や思考が忙しく動くからこそ気づけることがたくさんあります。
例えば思考の移り変わりと身体感覚の変化が連動していることに気づくでしょう。
自分が何を考えると、身体感覚にどんなことが起こるのか。それがどんな感情を引き起こすのか。
そんなひとつひとつを観察することで、とても重要なことを知るかもしれません。

【その2】とにかく言われたことをやり続ける

4日目に、何のために何をするのか。この3日間やっていたことが何で、ここから何をしていくのか説明があります。
全部説明してしまうと、これから初参加する方の楽しみがなくなってしまいそうなので詳細は書かないでおきますが、できているかできていないかではなく、やり続けるという姿勢が大切だと思います。

自室で一人でやるとつい寝てしまうという方は、ホールで実践すると良いでしょう。
できないからもういいやと、寝てしまったり他のことをしてしまうと、「ある時突然ハッと気づいて理解する」という機会そのものを逃してしまうことになります。

よくマインドフルネスでは「手放す」ということが推奨されますが、何を手放し、何を手放さないのかの見極めは大切。結果や成果を諦めても、実践することは諦めないことをお勧めします。

【その3】このようにやる目的は何だろうかと考える

禅やマインドフルネスに関わっていると、よく「考えるな、感じろ」とか「知的な理解に意味はない。体感が重要」と言われるのですが。
私は体験することと同じくらい、考えることも重要だと思っています。

ゴエンカ氏も繰り返し「言われたことをやりなさい。でも妄信(盲信)するのではなく、実践の目的を理解してやりなさい」とおっしゃっていました。
目的は何かを意識し、何が必要なのかを理解すれば、より深い体験に結び付きやすいと思います。

やってみることで分かることがあり、
体験したことについて考えることで、気づくことがあります。
そしてそれを言葉にしてみることで、確かめられることがあります。

身体の理解、心の理解、頭の理解が繋がることが肝要で、どれかだけを重視するのは全体性を欠くと思うのです。
ですから、しっかり考えてみましょう、そして疑問があれば指導者に尋ねましょうというのが、実践して得た私の感想です。

以上が、3つのポイントになります。
とても豊かな経験ができる機会になると思いますので、気になった方はぜひぜひご参加ください。

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