桐林 千登勢

【プロセスワーク・プラクティショナー】 マインドフルネス×コンパッション×リジェネレー…

桐林 千登勢

【プロセスワーク・プラクティショナー】 マインドフルネス×コンパッション×リジェネレーションのもと、心理療法(プロセス指向心理学)、栄養療法も用いて個人の全体性を整え、生命・物質の善き循環を目指して社会と関わることを志す。

最近の記事

「想いを深める」と「意識を高める」は対極の包含に向かう

ジョアン・ハリファックス博士の「セルフ・スチュワードシップ」のセミナーで両極の包含を決意した翌日の9月17日(日)-18日(月祝)、同じく博士が登壇される第6回GRACE研究会に参加しました。 ※前日に参加したセミナーでの気づきはこちら。 第6回GRACE研究会のテーマは『意図を思い起こす~GRACEでコンパッションの源へ~』とのこと。 二日間を通して印象的だったのは、動機と意図(目的)と価値についての対談で話された時の言葉です。 こうした状態は、いつの間にか本人も気

    • 世界に自分を投げ出し、両極を包含することを決意した出来事

      経験してからアプトプットするまでにずいぶんと時が経ってしまいましたが、9月16日(土)にMiLI主催にてジョアン・ハリファックス博士の「セルフ・スチュワードシップ」のセミナーが開催されました。 セミナーはセルフ・スチュワードシップ4つの鍵を1つずつのセクションにわけて順に学んでいく構成で、日本では初めてお伝えする内容とのことでとても楽しみにしていました。 学びはたくさんあったのですが、一番衝撃的だった個人的体験は、 Section4のワークの時に転んで鼻の下をすりむいたこ

      • 著者ジョアン・ハリファックス博士に『コンパッション』について尋ねてみました

        日頃から「コンパッションとは何か」を明確に把握することは、とても難しいと感じているのですが。 2023年4月、ジョアン・ハリファックス博士が来日して様々な活動をされるにあたり、いくつかのワークショップをお手伝いするために直接お話を伺う機会に恵まれ、質問をさせていただきました。 書籍では、コンパッションとは「人が生まれつき持つ、自分や相手を深く理解し、役に立ちたいという純粋な思い。 自分自身や相手と、共にいる力」であると書かれています。 また、別のセミナーでは「他者の経験に

        • ヴィパッサナー瞑想の10日間コース参加のために知っておくと良さそうなこと

          2023年1月にヴィパッサナー瞑想の10日間コースに参加してきました。 何年も前からずっと行きたいと思っていたのですが、忙しい時は忘れていて、時間ができて思い出した時には数か月先まで受付終了かキャンセル待ちと、なんだかんだタイミングが合わずようやくの初参加でした。 予定が確定できてから申し込もうとしていたので、なかなか合わなかったのですが、行けるかどうかに関わらず申し込んでおくと良いと知人より聞いて目から鱗でした。 行きたい方は、受付開始日をチェックして、まず申し込んで

        「想いを深める」と「意識を高める」は対極の包含に向かう

          2022年の振り返りと活動のまとめ

          年末はこの一年を振り返る機会がたびたびありますね。 私は仕事の他にもプロボノ活動などもしているので、単純にリストアップするとたくさんのバラバラなことをしているように見えたりするのですが、ジャーナリングという方法で書き出していた時にふと出てきたキーワードから活動を置き直したら、これまでとは違った視点から捉えらることができました。 ジャーナリングは書く瞑想とも言われていますが、本当にお勧めです。 せっかくなので、自分自身の備忘録的にも2022年の活動をまとめてみました。ジャ

          2022年の振り返りと活動のまとめ

          中村哲さんの『荒野に希望の灯をともす』を観て

          ずっと観たいと思っていた中村哲さんのドキュメンタリー映画『荒野に希望の灯をともす』を観てきました。 日本人だからとか、医者だからといった役割にとらわれず、命を尊び必要なことを行なうという実践がすごすぎます。人生に道を明け渡すという生き方は、こういうことなのだろうなと感じました。 正確ではないですが、作中に読まれた文章で心に残ったものです。 率先して動いていく中村哲さんと、そこに力を合わせていく現地の方々の素晴らしさもさることながら、日本で活動を支える後援会の皆さまなど、

          中村哲さんの『荒野に希望の灯をともす』を観て

          Wisdom2.0Japanカンファレンス紹介

          オンライン開催にてチケット販売を再開!Admin Managerとして運営のお手伝いをしているWisdom2.0Japan。 2020年3月に虎ノ門ヒルズにて開催予定でしたが、目前にして新型コロナウィルスの影響で10 月に延期となりました。 10月も会場開催をするか迷っていましたが、やはり状況が見えないことからオンラインでの開催を決定。 価格も改定し、プログラムも登壇者も再度調整し直しながら、ようやくチケット再販売まで整いました。 ここから10月まで2カ月ほどしかないです

          Wisdom2.0Japanカンファレンス紹介

          【寄稿】新しい社会の創出とトランスパーソナル心理学の役割

          ※この記事は、2019年秋発行の日本トランスパーソナル学会ニュースレター巻頭言への寄稿文に、若干修正を加えたものになります。 社会の変化の兆し~含み超えていく意識 近年、社会が次のステージに向けて変容を始めているという話を耳にする機会が増えた。農耕革命、産業革命、情報革命と大きな変化を遂げてきた社会は、次の革命的変化を創出しつつあるという内容である。 まだ一部の動きではあろうが、変化の先駆けのように現在の資本主義社会の限界を訴え、共感資本主義やシェアリングエコノミーといった

          【寄稿】新しい社会の創出とトランスパーソナル心理学の役割

          より良く生きるために大切なこと~自己認識

          前回、現在地と目的地を知るためには、自分の状況や状態に気づき、さらに自分は何を望んでいるのかという目的に気づく自己認識力が必要だというお話をしました。 今回は、自己認識について少し詳しく見ていきましょう。 よく見たら前回の記事は1年以上前…。 だいぶ時間があいているため、自己認識について再度まとめておきます。 自己認識の種類1. 感じる力   今、自分に起こっていることに気づいている状態 2.客観視する力   出来事を体験している自分と、それを観察している自分がいる状態

          より良く生きるために大切なこと~自己認識

          より良く生きるために大切なこと

          私たちの身体は不思議なものですね。 日々、刻々と変化し入れ替わりながらも、ひとつの塊として何かを形作ろうとし続け、その動きを止めることはないのです。 そんな身体を持った私たち自身もまた、日々様々なところで家族や組織、共同体などの集団に加わったり抜けたりしながら、何かを形作ろうと働きを続けています。 そのような様子を眺めるにつけ、生きるということは、何か大いなるものに向かうために身体が持つ基準に則って、懸命に、まとまりとして形作ろうとする働きそのものを指すのかなと思うようにな

          より良く生きるために大切なこと