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創作雑記帳①

随筆から小説が生まれる瞬間

 最近、随筆の合評会に参加しているのだが随筆でなく私小説と感じた作品が幾つかあった。その人たちが随筆を書くと決まってそのように感じてしまう。何故だろうか。それについて僕なりの見解を書いてみたいと思う。

①物語性
その随筆に起承転結の構造があるということ。その事実がなにから起こり、それがどのようにして終わったか、という話を語っている

② キャラクター性
複数の登場人物がいて、その人物どうしがいろいろと絡み合って話が進んでいく

③会話がある
会話を描写に利用していること。会話を描写の中に組み入れるという方式があるか

 これらの三つが随筆のなかに現れているなら、それは事実を基にした小説、であると言えるのではないか。私小説と分類出来るだろう。

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