リビングで5歳の息子が熱心にテレビを見てる。

5つ年上のお姉ちゃんの影響でYouTubeを見始めてから、彼のお気に入りはHIKAKIN。特にゲーム実況が好きらしく、やったこもないのに「ゼルダの伝説〜BREATH OF THE WILD」の実況動画を見ては、ポーチの中に持てる武器の数は決まっているから（ポーチが）いっぱいになったら何か捨てなきゃいけないんだよ。だの、今からヒノックスを倒しに行くんだよ。だの、あのお爺さんは王様だったんだよ。だのと教えてくれる。

わたしはRPGがあまり得意ではない。プレイステーション、Xbox、Wii、PSP、NintendoDS、3DSといくつかのゲーム機は持っていたけれど、ゲームはもっぱらパズルゲームが好きだった。IQめっちゃはまった。

とはいえ、パズルゲームばかりやってきたわけでもなく、ゼルダの伝説もやったことはある。主人公の名前がリンクで、彼の舞台がハイラルであることは知っているし、ゲーム実況を横目に見ていると攻撃の仕方も回復の仕方も（あぁこうやってやるんだな）まぁわかる。

だから、息子がゲーム実況から得た知識をわたしに話す内容にも「何言っているかさっぱりわかんないわ」となることもなく「なるほど、そうなっているんだね」「空を飛ぶのは上手になったのかな？」「いまHIKAKINが持っている一番強い武器はなに？」と話をあわせてあげることができる。

たった一度だけど、ゼルダやっといてよかったな。

それにしても、息子の話は長い。そして、リピートが多い。もう何度、同じ話を聞いた。何度、ヒノックスとの戦闘を見た。ゲーム実況を鑑賞した後は彼なりの解説タイムがはじまる。自分が持っている言葉を組み合わせながら話す姿の一生懸命さを見つめながら唐突に

「たっくんて・・・なんで、そんなにかわいいの？」と聞いてみた。

ゲーム解説を遮られて、怒るかな？と思ったら

「お母さんが大事に育ててくれるからだよ」とさらりと答えた。

そんな答えが返ってくるなんて。母さん胸キュン。