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「言語化の壁」の乗り越え方(山口拓朗さん著『言語化大全』の読書感想)

ぼんやりしたことしか言えない自分が、 
イヤになることはありませんか? 
 
・自分でも何が言いたいか、分からない…… 
・言っていることがぼんやりして、伝わらない…… 
・企画の細部が詰まっておらず、イメージしづらい…… 
 
会社員時代、 
わたしはしょっちゅう 
見えない「言語化の壁」に 
はばまれていました。
 
 
そのたびに 
 
・ハッキリとした考えを伝えたい! 
・相手が納得する説明がしたい! 
・質疑応答にバッチリ答えたい! 
 
と思い焦がれていました。 
 
言語化力を上げるため、 
本を読んだり、 
メモを書いたり、 
言語化が上手い人を真似したりなど、 
ずいぶん試行錯誤しました。 
 
それでも 
努力はなかなか実を結びません。 
 
そもそも悩みがぼんやりしていたため、 
対処法が思い浮かばなかったからです。 
 
はぁ……自分はなんて考えの浅い人間なんだ……」 
 

「言語化の救世主本」あらわる


もしタイムマシーンで、 
その頃の自分にアドバイスできるならば、 
私は「この本」をそっと手渡すことでしょう。 
 
 
山口拓朗さん著 
『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』 
(ダイヤモンド社) 

 
私はこの本のことを 
「言語化の道先案内人」 
と呼んでいます。 
 
なぜなら 
どんなに言語化が苦手な人でも、 
この本を読めば、 
導かれるように 
言語化力が上がる
と感じるからです。 
 

言語化の心臓部は「具体化」

この本では、 
言語化力を上げるためには、 
以下の3ステップが必要不可欠
としています。 
 
1「語彙力」を伸ばす 
2「具体化力」を鍛える 
3「伝達力」を磨く 
 
この中で、 
心臓部ともいえるのが、ずばり 
ステップ2の「具体化力」 
でしょう。 
 
具体化力とは 
「言葉の解像度を上げる力」 
のことです。 
 
 
すでに世の中にはたくさんの 
「言語化」にまつわる書籍が 
出版されています。 
 
しかしその多くは 
「伝え方」や「語彙力」 
に焦点を当てたものです。 
 
けれども 
著者の山口さんは、 
「どう伝えるか」に注力する前に 
「何を伝えるか」をしっかり考える必要 
があると言います。 

そもそも、 
人は自分でもよくわかっていないことを、 
誰かに伝えることはできません。 
 
つまり、 
言語化が苦手な人の多くは、 
「伝え方」が下手なのではなく、 
そもそも 
「伝える情報が頭の中にイメージできてない」のです。 

言語化大全』P76より引用


「わぁ、確かにっ……」 
 
私は思わずひざを叩きました。 
 
振り返ってみると、 
人に上手く伝えることができないときは、 
自分でも何がいいたいか 
よく分かっていなかったのです。 
(イタイところを突かれました笑……) 
 
 
「何を伝えるか」 
その核心にあるのが 
「具体化力」です。 
 
本書では 
「具体化力」に関するページが、 
全体の約3割
を占めています。 
 
私の知る限り、ここまで 
「具体化の方法」を手厚く説明する言語化本は、 
ほかにはありません。 
 

「具体化力」を上げる最強の方法


さて、本書には 
「具体化力を鍛える方法」が、 
それこそ”具体的”に書かれています
。 
 
・事実はまず「5W3H」で具体化する 
・頭の中を具体化する「なぜ→たとえば」メソッド 
・具体化するための「思考のものさし」TOP5 など 
 
 
これらの中でも、 
ひときわ私の印象に残ったのが 
「なぜ→たとえばメソッド」
です。 
 
これは、 
最初に思いついた 
「ざっくりした意見・感想」を 
「なぜ?」と「たとえば?」を使って自問自答し、 
意見や考え方をどんどん具体化していくという、 
非常にシンプルな方法
です。 
 
たとえば、 
いま私が書いているこの記事も 
「なぜ→たとえばメソッド」 
を使って書いています。 
 
以下のような流れで、 
考えを整理しました。 

・ざっくり一言 
→言語化が苦手な人にとって、救世主のような本が発売された! 
 
・なぜ? 
→言語化力を伸ばすうえで大切な「具体化力の鍛え方」について、みっちり書いてあるから 
 
・たとえば? 
→「なぜ→たとえばメソッド」を使えば、具体化力を鍛えることができる 


「なぜ→たとえば」を繰り返していけば、 
「何が印象深かったか?」 
「なぜ記憶に残ったのか?」など、 
自分の注目したポイントが浮き彫りになります。 
 
たった2つの問いかけを使うだけで、 
具体化力がメキメキ向上する
のです。 
 
 
また「なぜ→たとえばメソッド」は、 
今話題の対話型AI「ChatGPT」を使うことで、 
効果を劇的に高めることができます
。 
 
一人で「なぜ→たとえば」を考えると、 
「たとえば」の事例が 
思いつかないこともあります。 
 
そんなときは、 
うーんと一人で頭を悩ますよりも、 
ChatGPTを使うが勝ちです。 
 
ChatGPTに 
「事例を10個出して」と指示すれば、 
ほんの数秒で事例を出してくれます。 
 
もちろん、 
20個だろうが、30個だろうが、 
指示すれば答えを出してくれます。 
 
ChatGPTは 
「言語化の最強コンシェルジュ」です。 
言葉に詰まったら、 
真っ先に助けを乞うべきでしょう。 
 
「私はAIに詳しくないから……」 
という方でも大丈夫です。 
 
本書には、 
ダウンロード方法から 
プロンプト(指示文)の入力方法、 
具体的な指示文に至るまで、 
ChatGPTを簡単に使いこなす方法 
が書かれています。 
 
馴染みのない方でも、 
スグに使いこなすことができるでしょう。 
 

「言語化」ができると見える世界


本書を実践し、 
私は感じたことがあります
。 
 
それは 
「言語化は楽しい」 
ということです。 
 
言語化が上手くいかないとき、 
いつも不安がありました。 
 
その気持ちはたとえるならば、 
材料がにんじんしかない 
コックさんの心境です。 
 
心もとないですよね。 
 
そんなとき大切なのは、 
料理の方法を学ぶことではありません。 
まずは大切なのは、 
良質な食材を買い揃えることなのです。 
 
肉・魚・野菜・香辛料など、 
食材が豊富にあれば、 
前菜・メイン・デザートなど、 
ありとあらゆる一品を作ることができます。 
 
出来上がりをイメージしただけで、 
ワクワクしてきますよね。 
 
 
言語化もきっと同じです。 
 
頭の中のネタ(材料)が少ないと、 
どんなに素晴らしい話術を持っていても、 
薄っぺらな内容しか伝えることはできません。 
 
当然 
「うまく話せるか」 
「話が続かないのでは」と 
不安でいっぱいになることでしょう。 
 
けれども言語化力を鍛え、 
ネタをどんどん掘り起こせばどうでしょうか? 
 
「あれも教えてあげよう」 
「これも役立つはずだ」と、 
相手に早く伝えたくて 
たまらなくなるのではないでしょうか。 
 
 
言語化に怯えるか 
言語化を楽しむか 
 
どちらを目指すか、 
答えはもはや言わずもがなでしょう。 
 
 
もしあなたが 
 
・頭の中にある気持ちや考えを、うまく言葉にできない 
・人から質問を受けたときに、すぐに答えが出てこない 
・報告書や企画書を書いても、内容がぼやけてしまうなど 
 
言語化に悩みを抱えるのであれば 
スグにこの本を手にとってください。 
 
繰り返しになりますが、 
この本は 
「言語化の道先案内人」です。 
 
迷子になっている 
あなたの脳内を照らし 
言葉を浮かび上がらせ 
ワクワクする言語化ライフへと 
必ず導いてくれることでしょう。 

山口拓朗さん著 
『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』 
(ダイヤモンド社) 


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