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「がんばればできる=どうあがいても絶対むり」

お盆にとにかく「布団でねる」コマンドを選択する人を増やすために書く記事。



ホギコト代表責任者、Webマーケター・コピーライターの日野成美です。
「盆休み?食べ物ですか?」という方もそうでない方も。
日本中のマーケティング関係者さまへ、お盆休みをおもいきり休めるようにするためのnoteを書きます。


いえね、私の特技はね。
休み方の手数がものっすごい多いことなんですよ!!

脳科学と心理学は専門書読むレベルで勉強しましたし、趣味はヨガとマインドフルネス。アーユルヴェーダと漢方医学の勉強もした。
さらに開業届を出す前に「デキる一流は休み方がすごい。15時には終わらせてビール飲む」とかいうタイプの本を読みまくってしまいまんまと洗脳された。もう救いようがない。

↑読んで積極的に洗脳された本。未来のために傍若無人に休む勇気がわいてくる。

お盆休みに仕事のはなしをしたい人間はほぼいないが、仕事が頭にこびりついて気づいたらメールやSlackの返信してる人はごまんといる!

彼ら・彼女らはまちがいなく頑張りやさんで努力家。
「僕が頑張れないから。もっと頑張れれば、まわりに迷惑かけないのに」とまじめに痛烈に反省し、メンタルダウンする姿とそれにともない崩壊する現場をかなりたくさん2桁くらい見てきてしまった。

「リソース限界だしプロ人材に外注したいけど頑張れない自分が許せない」と、当noteの想定読者が歯を食いしばる姿がみえたので、今日は私の大好きで尊敬する日本の大人たちをお盆休みに叩き込むために!

頑張ればできるは、どうあがいてもムリ。

ということを力説して、お盆休み中に「風呂に入って寝てよう」族を一人でも多く増やすべく、日本のビジネスパーソンの休みを応援するnoteです。
次回noteでおすすめの休み方も紹介するよ!

頑張っても絶対ムリで不可能な3大理由

頑張る=現状と同程度、あるいはより強い負荷を継続する状況。

と、定義します。

努力すれば成し遂げられる。がんばれば認めてもらえる。
頑張ることを止めたら、いつまでたってもできない。
だから今日も一生懸命やるんだ。

という方たちがバタバタと倒れていくマーケティング畑。

そもそも頑張ればなんとかなるということが大きな間違いである理由を述べます!


理由1.変化には心身の疲労が絶対セットで、限界を超えると変化を拒む

まあ頑張る人の、お話を聞くと。
「もっと頑張ってできるようにならないと」
「頑張れば成長できる」
つまり、自分に変化が必要だと認識している方が多いんですね。現状から変わらなければならないと。

人間の脳は、変化に強いストレスを感じるようにできています。
1万年前からほとんど機能が同じとさえ言われる臓器・脳にとっては、変化そのものがストレスです。成長も現状からも変化。だからストレスになる。

大幅な変化を強いられると、ストレスの規模に耐えられず脳がオーバーヒート。強すぎる負荷が継続=がんばりつづけると、自衛のために脳が防衛行動をとります。

自衛アクションの代表的なものが、「疲労」です。

人間は変化に多大なストレスを感じます。あなたも私も人間です。
どんなに頑張りたくても、変化に対応するためには時間と余裕が必要。

つまり頑張る=変化=ストレス=今以上にものすごく疲れるのです。

「大丈夫!疲れなんて感じなくなるまで頑張ればいいよ!」
この、アンポンタンが!

疲労を感じる原理は、脳や筋肉、神経などに疲労物質(活性炭素とかね)が蓄積されることで「つかれた〜」となる。疲労物質が体内から抜けることによって、疲労回復ができる。というのが疲労回復理論の基本です。

(近年「すべての疲労は脳疲労」という仮説が一般化していますけども「疲労物質やストレス源を排出するために呼吸に集中し、おいてけぼりにしてしまった感情を味わいつくす必要がありそのためにはマインドフルネスが効果的」みたいな感じになってきてるから、同じやん。って個人的に思ってる)

頑張り続けていると、今よりもさらに疲れる。
今、疲れきっていては、変化に対応できない。

変わりたければ、心身の余裕を生み出すために休みましょう。
休みは変化と成長を促進する、すばらしいエネルギーになるのです。

理由2.頑張っても自分の報酬に反映されることはほぼない

がんばれば報われる。
売上が出れば、給料だって上がるはずだ!生活も会社の雰囲気もよくなるだろう!と、信じて頑張るはたらく大人たち。すばらしいと思います。ほんと大好き。

ただ。
ジョイン先各社の担当領域で過去最高のCVRと売上UPをバンバン出してきた、ホギコトチームが経験から申し上げます。


契約形態に関わらず。
その頑張りが自分の報酬に反映されることはほぼない。

(※体感確率でいうと1%もない)

なぜなら会社経営は、人件費以外にもたくさんのお金が必要だから。
オフィスの家賃!採用広告費!業務効率化ツールの課金!
企業にとっての貯金にあたる、内部留保もたくわえる必要がある。経営者は従業員とその家族のため、お客様のためにも、今からこの先の不況に備えなければならないんです。

さらに会社は残酷なことに。
「今できない人の給料分を現在デキる人に稼いでもらって採算をトントンにする」という形で成り立っている。

要するに、あなたが頑張ってもどうにもならないということが多いんです。


フリーランスはたしかに、比較的報酬交渉をしやすい。
しかし会社法の関係で正社員を解雇させられないため、企業は業務委託から優先して切る。なにかの約束してたとしても平然と契約終了にする。

ひどい人はあなたにだけひどいのではなく、誰に対してもまぁまぁひどい!約束やぶりする人たちは他の人やお客様にも同じことするから、自分の仕事を褒めたたえて次の案件を探すことをおすすめします。新しい世界が待ってるぜ!


また、正社員・フリーランス問わず。
報酬を上げるには収益化=お客様のニーズにこたえることが必要になってくるんですが。

あなたがヘロヘロになって働くことでまったくお客様は喜ばないむしろイヤ。というすごい事実がこれに立ちはだかります。

オーバーワークにおける人間の脳機能は、酩酊状態の酔っ払いとほぼ同じというデータが出ています。つまり。
ヘロヘロになって仕事しているだけで「仕事が雑になる」コマンドがオートでON。

お客様も人間だから「いや寝なよ!休んでいいよ!?」ってひそかに心を痛める。かなりの確率でバレてる。
そういうふうにお客様に気を使わせるのが申し訳ないから、デキる人ほど遠慮なく休むんです。


あ?社長が休まないから休みづらい?
社長の仕事とそれ以外の領域の仕事はまったく違う!土日祝日にしかできない経営の仕事もあるんだ、社長のことはほっといて社長にまかせてあなたは休むんだ!っていうか社員がノンストップ勤務ってふつうに労務上のNGなので、社長が社労士さんや労基署に怒られる案件になるんだ!


わかったね?次いくよ!

理由3.頑張ってできるようになるのに最低3ヶ月〜3年かかる

それでもがんばりやさんの方は、お盆休みにスキルアップをはかるかもしれません。
本を読むとかスクールに通うとかセミナーに行くとか。

それ自体がストレス解消になることもあるので、一概に否定はしません。私も休息期間のスキルアップで現在のキャリアがあると感謝しているのでほんと、いいと思うんです。

問題は、今がんばってもすぐできるようにはならないということです。

ビジネスの世界は、学校とは違う。
教科書の内容をできて、学校は当然でした。

しかしビジネスの教科書はレベルが高すぎる。教科書の内容8割できるヤツはまちがいなく社内トップ成績!なんなら業界上位10%の実力!

まちがいなく名著だけど、できてる人いたら上位層だなっていう名著。読むと上位層になって収入UPの可能性が広がるよ!霧が晴れる感じがしてすごくおすすめ!


さらに専門スキルの場合、もっとやばい。
1万時間の法則にあるとおり、習熟するまでに最低3年。

プログラミング、ライティング、デザイン、etc。
毎日毎日、雨の日も雪の日も晴れの日もずーーーっとやって、できるようになるまで3年!

私だって、文末の「〜です、〜ます」に最初の3年どころか5年は悩み通していたんだ。10代でライター業界に飛びこんでしまったせいで相対的にデキてしまっているけど、最初はみんなできない時期が数年間あったんだ。


頑張ればできる領域はたしかにある。
その領域に関する才能があれば、ぶっちゃけ頑張ってればなんとかなっちゃう。

でも、才能を発掘するためには自分を冷静にふりかえることが不可欠。一見欠点だと駆逐しようと思ってた部分が長所とかマジでよくある。
才能を伸ばすには変化が不可欠。変化はそれだけで大きなストレス。

変化はどちゃくそ疲れるので、休まないとあかん。
たしかに3年以上あきらめずに頑張ることが技術の習得には不可欠だけど、過労状態だと勉強やアウトプットが雑になるので、タイパがクソ悪い。

デキる人に頼れればいいけど、過労状態だとアウトプットが粗さを極めてしまい、外注すらできなくなる。
人と助け合えるようになるためには、状況説明や依頼書作成が不可欠。明るい明日とアウトプットのために休んでください。

人生をよくして、
未来に希望をもち
人にありがたがられる人材になるには、積極的に休もう。

休んでから、やろう。
時間をかけないとできるようにならないけど、時間をかければできるようになるから。


「頑張ればできる」
つまり今は、どう頑張ってもムリなんです。


あなたたちが充分頑張ってきた。あなたの仕事や努力に、いろんな人が感謝しています。
これ以上ムリだけど、休むのもつらい。でも、頑張ってもどうにもならないんだし。

もし「がんばらないと」と思い詰めてる方がいたら、ぜひこの辺の本読んでみてねっていうのリンク貼っておくから読んでみてください。


次回「お盆に休み方わからないあなたへ」休むのに罪悪感しかない?わかるー!休職期間や有給にも使えるコスパ最高休みの方法論、お昼12時更新予定!


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