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うまくいく企業はだいたいマーケティングで「○○○」をしている

マーケティングが機能している・うまく運用できる企業は
○○○が書けている!

文章で成果を出すサービス、ホギコト代表Webマーケター・コピーライターの日野成美です。

休み方の記事を書こうと思ったんですがふつうに他社記事がすばらしくて!あとアクセス解析みたらターゲットがほしいの明らかに違うよね!と反省し。

バタバタしてたらお盆休みも終わったので、成果を出すためのマーケティングの話をします。申し訳ありません!
せっかくなので、おすすめ休み方のリンクを本記事の末尾に貼っておきますね。


〜前回記事はこちら〜


令和になって「マーケティングやってないとか遅れてる〜」とやっといわれるようになりましたが、BtoB・BtoCを問わずマーケティングが本格化したのはコロナ禍以降。

ライター業歴17年、10代からクラウドワークスでWebライターとして活動してきた私は変遷するマーケ畑に長く生息。本格的にマーケティング案件が急増したウィズコロナ以降ですが、


コロナ前からマーケティングに着手している企業があたりまえのようにやっていて
ウィズコロナorアフターコロナにマーケをはじめた会社が、やってない&軽視しているものがある。


成果は出ているのに売上にならなかったり、黒字化せずに焦った上層部によってマーケ予算緊縮や軌道にのったコンテンツのペンディングが言い渡されたり、優秀なフリーランス組が連絡とれなくなるなどの悲劇を回避する、すごいもの。

それが今回のお題!

ズバリ「依頼書」です!


マーケティングが回る企業は「依頼書」を書けている。

ライターやデザイナーに対して依頼書を毎回作成している企業様は、マーケティングが安定し成果を出しやすい傾向にあります。

コスパ・タイパ・成果につながるし、最高でしかない。そんな依頼書の役割を、まずは解説。

依頼書とは?

依頼書とは、どのようなコンテンツ制作をお願いしたいのかが書いてあるドキュメントやスプレッドシートのこと。
ディレクターや企業の発注担当者様から、主に業務委託のライターやデザイナーに向けて発行されるものです。メールやSlackなどのチャット文面で共有されることもあります。

〜依頼書にかかれている主な内容〜

  • 記事タイトル仮案

  • 構成イメージ

  • SEOキーワード(SEO記事の場合)

  • 参考資料URL

  • 納期

  • 申し送り(フィードバックや留意事項など)

※発注書とは違い、依頼書は経理業務にほぼ関与しない書類ですが、コンテンツ発注の根拠となるものです!すごく大事!

正社員ディレクターの方が依頼書を作成し、業務委託契約のライターやデザイナーといったクリエイティブ制作メンバーに渡すことが多いです。依頼書を読めばだいたい記事や広告で目指すところとか、前回担当記事のPV数とか「こんなところがすごくよかった!」みたいなポジティブフィードバックも書かれてることもあって、円滑なコミュニケーションもできるしいいことづくめの書類。


代理店出身フリーランスやWebマーケティング専門の代理店が当然のようにできているこの「依頼書」が、
「自社でマーケを内製しよう!手が足りないところは副業人材やプロのフリーランスに頼もう!」という企業様で限りなくできてない!

もしくは、かなり軽視している。なくても別にデキる人がやればいいじゃんって本気で思ってて結果プロジェクトが炎上する。
※フリーランスエージェントが入っていると、依頼書などの業務フロー定着体制が整っていることも多いかも

依頼書のメリット・デメリットと重要性を説明する前に。

ライターへ文字単価1円で依頼する企業様が依頼書作成せずに丸投げしたり、もしくはキーワードだけ渡して、タイトル〜構成〜アナリティクス分析〜タグ付け〜画像選定〜コーディングまでやらせてライターやデザイナーと次々に連絡がとれなくなりメディア運営が座礁するケースが最近なんかすごく多いので、

Webライター業界古株の責任かなって思いまして!今のうちに書いておきます!

文字単価ライターに「依頼書なし」の外注はほぼ不可能

文字単価・記事単価というのは10年以上前にうまれた考え方です。(WELQ事件の前にはありました!)
ライター文字単価体制の前提になっているのは、人類の9割以上がオフィス勤務していた頃の、こういう業務体制👇

本社チームがデータ分析と運用方針決定
→本社でSEOキーワードピックアップ
→本社ディレクターが構成(章タイトルまで全部)立案
→書ける在宅ワークのライターさん(業務委託)を探す


つまり分析や運用、入稿は本社の仕事。文字単価のライターさんは文章作成だけのライティング専門リソースとして存在するのです。
完全分業制を前提にした中で成立したのが、「文字単価」という考え方。大量生産が要求されるコンテンツマーケティングではよく用いられます。

ほんとに、「ライターさんは書くだけ」だったら私も文字単価でもまったく構いません。
現在も安定した大量生産を実現しているWebマーケティングの企業様は、キーワード選定〜構成までをディレクターさんが作成し、ライターさんは文章を埋めるだけのところが多いです。SEOライターはやっても構成作成や画像選定、入稿くらいまで。
コンテンツは数が勝負のところもあるし、文字単価で量をこなすことでライターとしてのスキルやキャリアも上がる。三方良し、これでぜんぜんOK。

しかしコロナ禍で急速にマーケティングが普及し、猫の手も借りたい状態になったマーケ業界。
この前提を確認する間もなくフルリモートワークに強制移行し、大混乱する中で「とりあえずできることやろう。まずはオウンドメディアを充実させて、SEOライターさんはプロの人に頼もう」とはじめて。


業務委託ライターが分析やWordPress運用、コーディングはもちろん記事の発案やキーワードまで全部やって文字単価・記事単価という暴挙をやらかして、結果数々のオウンドメディアが瀕死です。

ぼちぼちアフターコロナで、別に人類がここまで苦しむ理由もないかなと思うので、「文字単価でライターに依頼するなら、文章作成だけお願いしてあとはぜんぶ自社」ということをご確認いただけると幸いです。

さて、ここから先は依頼書作成でマーケが得られるメリットとデメリットの話をします。

【コスパ最高】依頼書を作成するメリット

マーケティングコンテンツを業務委託に発注する企業様が、依頼書を作成するメリットはこちら!

  1. マーケティング予算超過を予防できる

  2. コンテンツマーケティングのPDCAを回しやすい

  3. トラブル回避

正直、成果追求のためならいいことしかないです。

まず1つ目。予算超過予防!これはでかい!
依頼書さえ作成できれば、文字単価・記事単価でフルリモートのライターに依頼することができます。
チャットベースでのやりとりが基本のフルリモに対応するには、依頼書作成ができないと話になりません。ちなみにオフィス出社のライターでSEO経験ある人だと時給2,000円レベル。記事単価にして概算1万円以上になる計算です。

依頼書作成によってコストパフォーマンスよく文章リソースを確保できるため、「ほしいコンテンツのイメージは決まっていて、構成もざっくりできるけど長文書くのは頼みたい」という状況の企業様なら、コンテンツマーケティング予算はかなりコスパよくなります。

あともう1つ理由があるけど、それはこの後で説明します!

2つ目、マーケティングのPDCAを回しやすくなる。

「こういうふうに依頼してたら、そりゃこういうコンテンツが上がってくるよね」というものなのです。

以前あったのは、発注者が作成した依頼書内容が誤解を招く表記だったことが判明し、ディレクション体制の見直しを行ったケース。
より正確な表記による依頼書作成でディレクターさんの修正回数も減り、さらに多くの記事作成ができるようになりました。
ライター側も「あっ、NG表記の共有がある!ここ気をつけよう!」とできるし、もし依頼書に不備がないという状況で何回もライターがやらかしてたら次回以降はその人をアサインしない、などの対策もとれます。

MTGで30分かかる内容が依頼書作成すれば30秒で済むとか、本当にある話だからタイパ向上の意味でもぜひ。

3つ目、トラブル回避。

だいたいトラブルの体感8割が、言った言わない。
「前提条件がこれなのでこう書きました!」とライター側も主張できるし、「こういうふうにお願いしたのですが、ご理解いただけなかったようです」とディレクターサイドも合意がとりやすい。

依頼しておきながら「依頼してません!ライターさんが勝手にやったんです!」と報酬払いたがらない悪質な企業様もものすごくまれにいるので、エビデンスがとれるとライターも安心してお仕事ができます。

安心して仕事ができるってすごく大切!フリーランスで報酬未払い・踏み倒しを経験したことがあるのは約7割!


依頼書書けないマーケが失敗しやすい、本当の理由

依頼書作成ができないマーケティングは、失敗しやすい。

理由はシンプル。

安定生産が困難で、かつ
予算超過になりやすい!!

具体的には、
マーケで成果が出てるのに売上にならない→マーケティング予算が緊縮→マーケメンバー醒める。というケースが結構あるんです。

経営陣テンパる!売上は出てるのに純利益が赤字!えーなにこれってなる!
成果は出てるのにマーケ予算緊縮!全マーケターのテンションが爆下がり!なお「成果出てるのに売上出ないは」だいたいマーケの責任ではなくて経営マター。(マーケで成果と売上を出す方法については今後のnoteで書きます)

ライターもデザイナーもマーケターも、かかるのは月額費用だけではない。そう、人材畑の方は当然のように知っててほとんどの人が知らない事実。

1人採用するのに、最低でも100万円かかる!

え?高い?法人の単価は個人とはケタが違うんだ、採用コスト100万だと今や逆に安い!「えっ、卵1パック50円?高っ!」て言ってるようなもんやから!!

上掲リンクは中途採用の採用コストについてですが、業務委託のフリーランスもだいたい同じと思ってもらって構いません。
採用媒体への掲載費・マッチング手数料・採用媒体に支払う成功報酬はもちろん、面談担当者の時給とかスケジュール調整担当者に払う時給とか人事の残業代とか、もろもろすごいかかってる!

もちろん、採用コストはマーケティング予算に組み込まれないことが多い。だいたい人事の管理かなと思います。

ただし。
マーケティングで業界トップクラスの成果を出しているのに、売上が黒字化しない理由として、採用コストの圧迫は大きいです。

依頼書作成できる企業様のほうが、トータルでの生産性が高く成果を出しやすい体制であることも確か。
フリーランス人材や代理店が抜けたあとも、PDCAを回しながら試行錯誤していけば自社マーケの内製が可能になる確率が上がると私は考えています。


採用される業務委託側からしたらね。
すべて丸投げされて文字単価なら、もっと工数少なくて単価高い案件は山ほどあるんですわ。

フリーランスといえど立派な自営業。安すぎる文字単価・記事単価でも受けるのは、自分の職務経歴書に実績を掲載できるようになり、経験を積むこともできて次の案件探しを有利に運べると踏んでるから。
半年もすれば別の案件に注力してプロジェクト離脱!もし専門性が高い領域で、コンテンツ制作が属人化していたら悲劇しかない!探しても探してもできる人がおらずマーケティング回らないせいで事業そのものが瓦解しかねない!

次々とデキるライターやデザイナーが流出していきます。

正社員なら、同じ職場の仲間が巻きとってくれないことはおかしいかもしれない。
しかしフリーランスや業務委託の世界では、スキルに名前と値段がつく。

  • Googleアナリティクス解析

  • データ分析

  • 導線設計

  • 発注者様からのヒアリングと与件整理

  • SEOキーワードや記事訴求のご提案

これ全部できるのは、ライターもやってるだけのマーケター。
マーケターとしての単価にしたほうが安全です!

※マーケの単価について、すごくわかりやすい良記事でした!「全てに特化したマーケターはいません。」は真理。



マーケティングが軌道に乗るまで、最低1年。
すぐ書けるプロ人材が大手・メガベンチャー・スタートアップ入り乱れて盛大にとりあいの状況で、マーケターやライター、デザイナーも長期で参画できる人にもちろん入ってもらいたい。

でも、依頼書作成いただいた方が企業様にとっていいな、と考えているんです。
コスパ最高だし時間の確保もできる。成果を出すためのPDCAも回しやすい。

私はマーケティングは人と社会を豊かにする、世の中を救えるいい仕事だとマジで思っていますので、あらゆるマーケの安定生産のためにも相場と依頼書のことは書いておきたいなと思いました。


しかし依頼書作成にはデメリットがあります。
「忙しすぎて、依頼書を書く時間がない」

そんな方のために!

次回「文章書くのが嫌いなあなたのための依頼書作成方法」昼12時くらいに公開予定!

生産性UP★休み方に役立つURLはこちら

デスクワーカーが眠れない理由は「ガチガチに凝っててリラックスできない」が意外とある!マッサージや鍼灸、整体に課金するのオススメ!お金がないならYou Tubeで「肩こり ヨガ」で検索!

マーケの仕事は頭がとっちらかりがち。書く瞑想「ジャーナリング」で脳内のぐるぐる思考をアウトプットするとスッキリして眠れることも!
マインドフルネス瞑想苦手って人にもジャーナリングはお役立ち。こういう施策とったらいいのにってデスノートばりに書きなぐってたらいいアイデア思いつくこともある!


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