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歩兵の日記帖 音楽紹介 クイック、フラッシュ&ラウドに出てくる曲たち_その4

8. The Who/I Can't Explain

これも、高校生がやれそうな簡単な曲だなと思って選曲しました。
でも実際やったら素人がこんなコーラスできないだろなと思います。

当初、「お前を想う気持ち、説明できないぜベイビー」みたいな、しょうもないラヴソングだったそうですが、それが曲解されて、十代の苦悩を表現した歌詞とされてから、ザフーはロンドンのティーンエイジャーの中で特別なバンドになった。というエピソードを雑誌で読んで、高校生の僕はえらく感銘を受けたのでした。

↓この曲が登場する章


9.ハクション大魔王/OPハクション大魔王のうた

サイケデリックなファズギターとよく動くベースラインが素敵な和製レアグルーヴですね。

ブレイクビーツやヒップホップをかけたら誰も知らなくて、フロアが冷え切ってしまった。そこでこれをかけたところ爆発的に盛り上がった、というシーンを書きました。

ドラゴンアッシュさえデビューしていない96年、DJやってる奴なんて僕の周りには1人しかいなくて、クラブに行ってるやつも2~3人しかいませんでした。僕ももちろん行ったことなかったです。DJってMCATみたいな人のことだと思ってました。

今の若い人が、アスペクト比4:3の解像度の低い映像を「エモい」と感じたように、90年代当時の僕たちも、60年代や70年代位の文化に対して似たような感情を持っていたような気がします。
「普通に考えたらダサいけど、いつの時代にも本物の芸術はある、その本質を見極める感覚を若い僕らは持っているんだぜ」という気概というか、意地というか、うまく言えないけどそんな感覚があったような気がします。
(小沢健二が筒美京平をリスペクトする姿なんかを見て、しっかり教育を受けていたというのもあるかもしれないです)

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