24時間無人型フィットネスクラブの今後①

フィットネス業界に従事して20年近い月日が流れました。

フィットネスの歴史

私が知る限りですが
1960年代…スイミングスクールができる
1970年代…フィットネスクラブができる
1980年代…フィットネスブーム
~2000年…緩やかな成長や変化
2000年代前半…不況
2010年頃~…ブーム
大まかにこんな感じです。
下記サイトは業界では有名な会社ですが、現場での肌感では少し相違があります。

というのも…私が業界に入った2004年頃~2010年頃までは明らかにフィットネス業界は不況の真っただ中でした。
景気が悪かったと言えばそれまでですが、2020年代も不況ですがフィットネスはブームです。
で…2004年頃に起こったフィットネス不況とその原因を考えていきます。

2000年代前半のフィットネス不況の原因

最も重要なポイントは幽霊会員ビジネスだったという事です。
ジムは自動引き落としですので、会員になっておいて、ジムに来ない方が良い!という悪しき考え方がありました。
その為フィットネスクラブは会員数(売上)に対して来場者数が少なかったのです。
その原因として
・やり方が解らない
・友達がいない
・ランニングマシンだけ
・ジム側が来場促進を行わなかった
これらがあげられます。
その結果…Xデーが訪れるのです…退会という。

※退会率の目安(全体の会員数に対し)
2%未満→通常では起こりにくい、完全地域密着などの可能性
2%台 →有料クラブ
3%台 →危険信号
4%以上→衰退の一途をたどるだけ

この時期のフィットネスクラブは恐らく退会率が4%以上だったのでしょう。
これに反して、3%台以下のクラブは生き残ったと考えられます。

今同じ事が起こっている。

24時間無人型のクラブが乱立しており、それなりに黒字店が多いようです。
これは、2000年代前半の歴史を繰り返しているとしか思えません。
・やり方を教えない
・コミュニケーションを取らない
・ランニングマシンだけ
・ジム側が来場促進しない

いくらフィットネスが普及したりネット検索社会になったとしても、初心者にとっては大きな差はありません。

あとはXデーを待つだけです。

Xデーを回避する為に

売上こそ超大型フィットネスより少なかったものの、幸い一人でも多くの方が毎日来場することを目標としているジムに勤めていた為、そのノウハウを持っています。
・やり方を伝える方法
・コミュニケーションをとる方法
・ランニングマシンだけではない方法
・ジム側が来場促進をする具体的な施策
これらを持ち合わせています。
そして、それこそがあと5年~10年ほどで来るであろうフィットネス大不況Xデーを回避する方法だと思っています。

改めて歴史を

1965年頃アメリカでフィットネスブームが起こりました。
その理由は身体を鍛える場所からコミュニティへと変化した結果です。
これを忘れてはいけません。
これこそが唯一にして最大のポイントです、決して忘れてはいけません。

雑談

上記の事を念頭にその他の事をキーワードを箇条書きでします。
・来場促進
・コミュニティ
・マシンメンテナンス
・女性専用(占有)はNG
・有人クラブこそ生き残る
・価格より価値
・分業化
・こだわり(知識)

さて、皆様はこれからのフィットネス業界をどう考えますか?
ノウハウ、アイデアありますよ!

さいたま市浦和区のパーソナルトレーニングジム
ネクサスフィットネス浦和代表トレーナー 保條


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