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たまにある夫婦喧嘩

日帰り登山が多い私たちは、大体下山後に近くの日帰り温泉に行き、その後に農協や道の駅に立ち寄り、その土地の名産や旬の食材を買って帰るというのがルーティンになっている。

だが今回は3時間半と午前中で終わる短い行程だったため、下山後に河口湖へ立ち寄ることにした。

河口湖を訪れるのは約2年ぶり。
前回は夫と私の誕生日旅行で富士五湖(河口湖、山中湖、西湖、精進湖、本栖湖)を巡る旅をした。
その時したことを思い出したが、美味しそうなパン屋を見つけ、公園に立ち寄り、ただひたすら本を読む。それだけだったがゆるい旅が私たちは好きなのだ。

今回は何をしようと車を走らせたのだが、ここで始まる夫婦喧嘩。
喧嘩の内容は思い出してもくだらない些細なことで、

私「右と左どっちにいく?」
夫「どっちでもいい」
私「どっちか決めてよ」
夫「それくらい自分で決めろよ」
私「どっちか言ってくれればいいだけでしょ!」
夫「なんでそれぐらい決められないの」

それからお互い無言の時間。
運転手の私はひたすら湖畔をドライブ。結局2年前に立ち寄った公園に車を停めて外へ。
こういう時の一人の時間ほど大切な時間はないのではないか。
喧嘩のことなんて考えもせず、持ってきた本を芝生でごろ寝しながら読む。なんとこれで解決。

車に戻ると後部座席で昼寝をしている夫。
この人も何も考えていないようだ。
車に乗り込んで「さて、なにする?」と、答えを出さなくてはいけない場面ならきちんと話し合う必要はあると思うが、今回の喧嘩は特にどちらも非がないので、何事もなかったかのように会話を始めた。

登山の疲れもあった為、向かったのは日帰り温泉。
河口湖を眺めながら入れる温泉があれば最高なのだが、日帰りとなるとなかなか見つからない。
それに入浴料が1000円を越えると多少ためらいを持ってしまうので、現在地から一番近い温泉へ行くことにした。

訪れた温泉施設は旅館経営もしていた為、土曜日の午後3時ということもあって、チェックインする人々で溢れていたが、温泉自体は誰もおらず貸切状態。
露天風呂も付いていて、男湯の方へ向かって声をかけてみた。男湯も夫以外誰もいないようだ。(ちなみに声をかけてみたのは初めてである)
その後も誰も入ってこず、一人でゆったりと汗を流すことができた。

温泉を出てもまだあたりは明るく、陽が沈むのにもまだ時間がありそうだ。
夕陽まで見て帰りたいとも思ったのだが、節約のため、高速を使わずに下道で帰るので河口湖を離れ帰路についた。
WBCが始まるまでに家に着くのは不可能なので、また運転手である夫に実況報告をしながら車内観戦しようと思う。

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