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延命寺にて(戦争は体験しなければわからないのか)

河内長野市、葉樹山 延命寺。
急に思い立ち、出勤前に何度目かになる再訪をしました。

原爆の日、あるいは終戦の記念日にちなんでか、上のような掲示がなされていました。「体験しなければわからないほど、お前は馬鹿か」

・・・強烈に目に入ってきました。

折しも昨日、麻生副総裁が台湾を訪れて、「闘う覚悟です。お金をかけて防衛力を持っているだけではダメで、いざとなったら台湾海峡の安定のためにそれ(防衛力)を使うという明確な意思を相手に伝えて、それが抑止力になる」と発言。
まさにこの御寺の掲示板のとおり、「体験しなければわからないほど、お前は馬鹿か」。
どのような惨状が襲ってくるかを想像すると、軽々しく発言できるような内容ではないだろうに。

Wikipediaによると、この掲示板にある丸木俊氏は、1945年はじめに埼玉県浦和市に疎開していましたが、原爆投下後に夫の実家のある広島へ駆けつけ、その惨状を目撃し、原爆の図を描きました。

一方、この御寺について。

秋の紅葉はとても有名で参拝客が多くなりますが、普段はかくれ寺と呼ぶにふさわしい静寂な佇まいの中にあります。
山門へのアクセスはとても良い雰囲気を醸し出し、そこら辺の寺とは一線を画します。

降雨があまりないからか、苔の緑は淡かった。


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