宗教勧誘される保健師

今日は黒井が利用者さんから宗教勧誘されたお話。
よつば地域包括支援センターの担当地域には、 熱心に宗教活動に取り組まれている方たちが結構いる。
(地域性?全国的にわりといる?)
訪問すると宗教関連のものがあったり、選挙が近くなるとチラシを渡されたり。

その中でも飛び抜けて熱心に勧誘されて、ちょっと困っていたのが丸井さん夫婦。
夫の良一さんと妻の江美子さんはふたりそろって長年にわたる熱心な信者さんだった。

宗教団体の地域のリーダーを務めていたこともあるほど。
訪問して最近の身体や生活の状況を話していると、良一さんが必ず若いころの話をし始める。

良一さんは若いころ知り合いの人にお金を持ち逃げされたり、大病になったりと不運が続いていた。
そんなときに職場の人から宗教の集まりへお誘いがあった。
初めての集会に感動し、そのまま入団した良一さん。
しばらくお祈りを続けていった結果、生活がうまくいくようになったとのことで、 そこからはもう熱烈な信者さん。
黒井が訪問したときは毎度この入団までの経緯を熱く語る良一さん。

そうなんですね~と優しく相槌を打っていると、良一さんが次第にヒートアップしてくる。
自分たちの宗教に入団していない人は良くない、なぜ入団しないのか、と言わんばかりの圧になる。
そんな良一さんの様子を江美子さんは微笑みながら見守る。止めようとしてはくれない。 それどころか、江美子さんは宗教団体が定期発行している雑誌を出してきて黒井に渡そうと応戦を始めた。 (居室には布教用だろうか、この雑誌の山がある)

「職業柄宗教や政治に関しては中立の立場でいないといけないんですよ~」 とやんわり拒否しても、丸井夫婦は聞く耳を持たない。
しかも良一さんは耳が遠いので、黒井の反応など気にもせずひたすらしゃべり続ける。

こんなにしゃべれるほど元気ならまぁいいか。
そう判断し、早々と訪問を切り上げようとする黒井。
「あ、ごめんなさい!次の方の訪問の時間になってしまって!失礼しますね」
そういって立ち上がろうとする黒井。
その瞬間、江美子さんがすばやい動きで宗教団体の雑誌を黒井のカバンに押し込んできた。
え、あ!ちょっと何してるんですか!?やめてください!
とは言えず、戸惑う黒井。
「まぁまぁこれだけでも持って帰って」と江美子さん。
もう断るのも逆にめんどうだとあきらめた黒井であった。

宗教は自由で、否定する気はまったくないですし、宗教のおかげでその方が幸せに暮らしてるならなによりです。
でも、訪問時の熱心すぎるお誘いはご遠慮してほしい。
毎回ちょっと怖かった…。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?