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『虐待児の詩』 幻を喚ぶ風

「幻を喚ぶ風」


雨上がりの 夕刻
秋色の公園を 覆い隠すかのように
あかね色の空が 広がった
君が居た あの日のような 秋風が
頬を 擽っては 逃げてゆく

追いかけたりはしない けれど
すり抜ける 風を 待っている

公園に 行くならと
僕のジーンズに 履き替えた 君が

此処に 居るような気がした

##幻を喚ぶ風



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