北稜高校文芸部 副部長

本とか好きな人たちの集まりで、わたしは記事担当の副部長です。 ※画像は自分の特徴を入力…

北稜高校文芸部 副部長

本とか好きな人たちの集まりで、わたしは記事担当の副部長です。 ※画像は自分の特徴を入力して生成AIで作成したイメージです。マノちゃん曰く、全然似てないとのこと。

最近の記事

氷室冴子 著 『さようならアルルカン』

ポイント1.少女たちの心の動き   主人公の真琴への思いが、憧れから失望、そして戦友と呼べるようなものへと変わっていくのが繊細に描かれている。 2.時代の変化   40年以上前の作品だが、その世界観は現代に繋がっており、少女の持つ悩みや人間関係、取り巻く環境などに共通点がある。現代はSNSなどのコミュニケーション手段に変化があり、比較することで現代の中高生の姿を考えることができる。 3.ライトノベルの始まり?   コバルト文庫ということで少女向け小説なのだが、その文体や表

    • 宮島未奈 著 『成瀬は天下を取りにいく』

      ポイント1.爽快感メインのお話   完璧でちょっとおかしな主人公とその友人という小説。 よくあるスタイルだが、世の中に忖度しない、自分のやりたいことをやる、という主人公の爽快感に注目した作品。ミステリーやSF の要素といった+αの部分を省くことで、分かりやすく、かつ現実的な爽快感を生み出している。 2.フィクション過ぎないリアリティ   「ときめき江州音頭」にて主人公成瀬の人間臭い部分が出てくることで、あちら側の話ではなく、 こちら側の読者に共感と勇気を与える。私は島崎かも

      • 住野よる 著 『君の膵臓を食べたい』

        登場人物紹介今日の部室 マノ  めっちゃ泣けました。 副部長 どのへんが? マノ  最後の共病文庫で、ヒロインがどんな風に感じていたか、を読んだところで。もう、ぶわーって。 副部長 確かに。あれはくるものがあるよね。 マノ  そもそも、死に向かっている、っていう前提があって、悲しい終わりの予感をずっと感じている主人公が、気を張っていたところがプツンと切れる感じが。 副部長 物語がずっと主人公目線で語られているので、読者としては主人公の思いを追体験できるのが、最後の

        • 北稜高校文芸部の日常

          こんにちは。 北稜高校文芸部の副部長です。 部員のマノちゃんから「noteを書いてはどうか」と進言を受けたので何となく書くことになりました。 マノちゃん曰く、「本が好きな人と話したいけど自分の周りにはいない、という人は多いのではなかろうか。私たちは恵まれた環境にあるので、いろいろ話した本の話などをばら撒いていこう」とのことです。 というわけで、わたしたちの日常の中で出てきた本や、アニメや映画などの話を書いていこうと思いますので、部室の片隅で聞いている雰囲気になってもらえると幸

        氷室冴子 著 『さようならアルルカン』