有花

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自分にかえる旅の途上… House of holistic wellness "Hridayam"より愛をこめて。

最近の記事

1%のしあわせ

例えば、私がおいしいご飯やさんだと思う時に使う表現が「このお店は料理に手が込められているから好き」「ちゃんと手が入っているのが分かるからいい」とか。 逆に、好きじゃない時は「手が込められてないからやだ」と言ったふうに「手」という表現を使う。 いつからか、手を使うことが好きな自分に気づいた。 手を使うことをしたいなって思うようになった。 数ヶ月前にイミグレーションオフィスの人がたくさんいる通路で過呼吸で倒れ込んだ。その時に通路の向かいにいたオランダ人の若い女性が私の様子に気づ

    • 怒りの奥にあるもの

      私にとって学校はとてもつまらない場所だった。 小学生の頃はただなんとなく一人を感じた。特に仲良しの子もできなかったし、あまり遊んだ記憶もない。遊んでいたとしても楽しかったという記憶もない。 友だちに何でお誕生日会しないの?って言われたのか、周りがやっていてやりたかったのか覚えていないが、記憶の中で1度だけやったお誕生日会はそれはそれはつまらなかった。 中学校以降も状況はあまり変わらない。 とにかく輪に入ることができなかった。みんなと話を合わせることができなかった。いつも一人、

      • 母と娘

        今目の前にいる3歳の娘を見ていると、まるで小さな私が乗り移ったかのように思えてくる。 全身で私やお父さんに愛を表現し、全身で愛を受け止めようとしているその姿に。 私が母から受け取れなかったものを今、この子を通じて必死に受け取ろうとしているかのように。 私は小さな私をも包み込むように彼女をたくさん抱きしめる。 娘と、そして小さな私をぎゅっと胸に抱き寄せ大好きだよって何度も何度も言葉にする。 私が母の胸に抱かれた記憶があるのはほんの一度だけ。 20歳を過ぎた頃に私と祖母のトラブル

        • たりないカケラを探してる

          こころにぽっかりあいた穴。それはなんだろうってずっと探していた。 何かとても大切なものなのだろうとわかっていても、ずっと答えがわからなかった。 その穴の存在に気づいてから、記憶のない父親の存在が私の中で大きくなっていった。私が幼かった頃に離婚した両親。私は父という存在そのものを知ることもなく大人になっていった。 何かのきっかけで心が痛むと次は寂しさが襲ってきた。いつもひとりで闘ってきた。見えない何かと。 そしてその穴は寂しさの穴で、それは父(男の人)からの受けることができな

        1%のしあわせ

          内なる島

          はじまり いつからか小さな私が泣いていた。 「誰か助けて」「寂しいよ」「苦しいよ」って。 その声はだんだん大きくなってもう逃げることができなくなった。 私の心と体はそこまでギリギリなところに来ていた。 私は今まで「いつか、どこかの誰か」が私を包んでくれる、助けてくれる、絶対的な私の味方になってくれるだろうと信じて待っていた。 幼い頃に離れ離れになった記憶もない父親にその姿を重ねてみたりもしていた。 しかし、どれだけ待てどもそんな「誰か」は現れなかった。 そしてやっと、この

          内なる島