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内なる島


この島には、安らぎ、信頼、安定、慈しみ、自由がある。
自分の内なる島になってください。
それを他のどこかに探す必要はありません。(ティクナットハン)

はじまり


いつからか小さな私が泣いていた。
「誰か助けて」「寂しいよ」「苦しいよ」って。
その声はだんだん大きくなってもう逃げることができなくなった。
私の心と体はそこまでギリギリなところに来ていた。

私は今まで「いつか、どこかの誰か」が私を包んでくれる、助けてくれる、絶対的な私の味方になってくれるだろうと信じて待っていた。
幼い頃に離れ離れになった記憶もない父親にその姿を重ねてみたりもしていた。
しかし、どれだけ待てどもそんな「誰か」は現れなかった。

そしてやっと、この苦しさを人に話すことができた。
様々な思いをアウトプットすることで自分の心を客観的に見つめ、何よりもただただ私の気持ちに寄り添って聞いてくれたその人の存在のおかげで大切なことにたくさん気づくことができた。

私が私の一番の味方になってあげたい
私が私の心に寄り添ってあげたい
私が私に大好きと言ってあげたい
私が私を安心感でぎゅっと包んであげたい

そう、「いつかの誰か」は他の誰でもなく、この私自身だったのだ。
私は私自身の「内なる島」となり、
私の「島」を拠り所としようと決めた。

今はその「島」へと還る旅の途上。

私のこと

生まれと育ちは東京。現在は家族四人でバリ島に暮らす。
B&B、クッキングクラスやキッズキャンプを営む。
自然、ヨガ、食を軸に「暮らし」を尊い、豊かにし、心身の健康を総合的に育む空間作りを目指す。

ただそこに在るだけでいい。
私自身も求めていたふっかふかの安心というクッションに全身を委ね、
あるがままを受け止めてくれる空間。
そこにいるだけで満たされる空間。

サンスクリット語で「最も大切な場所」「ハート」という意味を持つ
”Hridayam"(フリダヤム)という空間。

私はこの私自身の「内なる島」への旅路を文章で表現していこくことにした。
これから時代は行ったり来たりしながらも、私が歩んできた道のりを少しずつアウトプットし、私とそして同じ想いを抱いてこれを受け取ってくださる人々にとっての心身の癒やされる空間「Hridayam」への思いを綴っていきます。
大分不定期になるとは思いますが、ご縁のある方に届きますように。





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