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今年読んで面白かった本5選

1年ぶりに筆を取ります、大堀です。仕事の方はマネージメントに完全に移ったため、興味の幅を広げて仕事と関係がない本を多く手に取った1年でした。

色々と読んだ本の中で、興味を持って楽しく読み進められた本をいくつか紹介しようと思います。

完全教祖マニュアル

タイトルだけは知っていたんですが読めていなかった名著ですね。初版は2009年ながら、今も増刷されている人気書籍です。今年はイスラエルとハマスの戦いなどもあり、宗教ってなぜ存在しているんだっけ?国外から見た自分はどういう属性なんだっけ?など色々と考えるきっかけがありました。タイトルは怪しい本ですが、宗教を運営する側からの視点が手に入るので、一風変わった教義の背景に想いを巡らすことができます。宗教法人を立ち上げる予定はありません。


超入門カーボンニュートラル

脱炭素業界?で働く知人におすすめされて読んだ本も紹介します。温暖化や海面上昇などの温室効果ガスの影響はなんとなく知っていましたが、その先に起こりうることが網羅されており興味深い本でした。各業界や企業に対して具体的に起こりうる事象が知れたことで投資の参考にもなる本でした。


デジタル国富論

事業のaaS(as a Service)化によって恩恵を受けた業界とまだ影響を受けていない業界の話や、GDPで測った物質的充足度に加えて、豊富なデジタルコンテンツやSNSによってもたらされる精神的な充足度を物差しにして豊かさを測ろうという点はまず興味深いです。人間は精神的に充足していれば、物質的な満足は抑えられるのかもしれません。それ以外にも今後起こりうる変化について多くの示唆をくれる内容です。

コロナ以前に書かれた内容なので、2022年に出版されたデジタル増価革命もこの冬の課題図書です。


国道16号線: 「日本」を創った道

千葉県で生まれ育った自分にとって16号線は馴染みのある道路です。江戸時代以前にまで遡り、この道の文化や商業に対する影響力が知れて非常に面白かったです。また、昭和の文化を地理的な要素を踏まえてインプットできたのが良かったです。なぜYAZAWAは東京まで行かずに横浜で下車したのか、トンネル抜ければ〜海が見えるから〜という歌詞の地理的な説明など、キャッチーな内容もスラスラ読めて楽しいです。在日米軍が与えた文化的影響力も初めて知るところが多かったです。


限界ニュータウン 荒廃する超郊外の分譲地

千葉県の横芝光町にあるかつての分譲地に住む吉川祐介さんの著書とYouTubeを合わせて推したいと思います。昭和の時代に投機目的で売られた土地や造成地の今と昔を一緒に知られるエンタメです。老後は千葉の郊外に安い土地を買って平屋を建てれば暮らせる〜などと考えていた自分にとってはドストライクなジャンルで動画はほぼすべて見ました。YouTubeに上がっているリゾートマンションや別荘地の調査シリーズも年末に楽しむコンテンツとしておすすめです。


共通項としては、目の前で起こっていることの歴史的/地理的背景に想いを馳せた2023年だったようです。世の中には知らないことが多すぎます。

ところで来年は株式会社グッドパッチを卒業し、SaaS企業である株式会社ナレッジワークで働くことになります。興味の軸をデジタルプロダクトに戻して頑張る予定です。Goodpatchでお世話になった皆様、本当にありがとうございました。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。良いお年を!

それでは

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