多田鴻(Hiroshi Tada)

どうも、多田です。 小児科医として仕事をしながら、小説を合間に書いております。 ここで…

多田鴻(Hiroshi Tada)

どうも、多田です。 小児科医として仕事をしながら、小説を合間に書いております。 ここでは日々ふと考えたこと、思ったことをただ書き残しています。 良かったらちょっと読んで、すぐ忘れてください。

マガジン

  • 医療

    小児科医として思ったことを徒然に書いていきます。 お母さんやこれから医師を目指す若者たちに、等身大の小児科医を見せていきたいです。 まだまだ未熟で立派とは言えませんがよろしくお願いいたします。

  • 思索

    日々考えたことを書いております。 読んで少しでも皆さんの思考の発露の一助になったら嬉しいです。 読んで思ったことコメントに残してくれるとかなり飛び跳ねます。

  • まず初めに

    このnoteを更新している私「多田鴻」についての記事をまとめております。 最初に読んでいただけるとありがたいです。

  • 小説

    執筆した文章などをここにまとめています。 もしまとまった時間があれば、そっと足を踏み入れてゆっくりしていってください。

最近の記事

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自己紹介

おはようございます、こんにちは、こんばんは。多田鴻(ただひろし)です。 自己紹介というほどしっかりとしたものでは無いですが、これから文章を書いていくにあたって必要かなと思った情報をまず初めにこの記事に書きたいと思います。 現在、医師をしております。診療科は小児科です。 そしてそれと並行して小説家を目指しております。現在もコツコツと執筆をしています。文芸賞にも学生時代から応募をしておりました。     何故小説家を目指すようになったかというのはまた思い立ったときに書こう

    • 研究をするということについて

      おはようございます、こんにちは、こんばんは、多田です。 医師、もとい臨床医としては目の前にいる患者さんと向き合うことが第一命題ですが、もし医師としてのレールをなぞっていくのであれば、どこかで研究を行っていく場面に出くわすことは避けられないでしょう。 自分が今後どのような医師としてのキャリアを進むか、医師を続けていくかすらまだ明確に決定していませんが、研究という可能性もゼロではありません。 ただ、医師が研究をするということに対して僕はいくつかの懸念点を持っています。 それを

      • 局地的、俯瞰的な医療の意味

        おはようございます、こんにちは、こんばんは、ただです。 「医療、特に日本において、医療は世の中を不幸にしているのではないか」 「医療の本質的な意味は何か」 学生時代、親友と車に乗りながら帰るすがら、芸術や映画、政治について話す他に、このことについて話してきました。 何年も、同じことを良く飽きなかったなとも思います。 そして医師になってしばらくたった今、同じようなトピックについて考えたこと、現時点での途中経過をまとめてみたいと思いました。 目的としては、人に見せる半分、自

        • ウサギとカメのような論理と感情

          おはようございます、こんにちは、こんばんは、多田です。 皆さんは友人や彼女、家族と喧嘩を良くしますか? 喧嘩をした場合にそれを適切に解決して収めるのが上手いほうですか? 僕は段々と歳をとってきて、自分が無意識的にどういう発言や行動をすると相手が怒るのかというものが経験則的に分かってきたのか、喧嘩をする頻度は減ってきたように思います。 けれども、どんなに努力しても0にはできないようで、いざ実際その渦中になってしまうと、収束、納得の仕方が難しいなと思いました。 まぁ恥ずかし

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        • 医療
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        記事

          サボるとは何事か

          どうも、おはようございます、こんにちは、こんばんは、多田です。 あぁサボりたい。楽したい。 そんな漠然とした気持ちを持ちつつも、いざ暇になったら自分の存在意義に不安になる。僕は少なくともそんな面倒くさい思考を持っています。 楽にサボりたいって言っても、直感的にイメージするようなサボりではないのです。 言うなれば、クラスの掃除はサボっているけどみんなからは慕われて、頼りにされていたい。そんなよこしまな感覚です。こんな怠惰な贅沢を叶えるためにはどうしたら良いのだろう。 今回は

          サボるとは何事か

          一番硬そうな殻のそばに、急所はいつも潜んでいる

          おはようございます、こんにちは、こんばんは、多田です。 まず今回の話題は、どの会社でも、どのコミュニティでもあるようなありふれた話です。 ある研修医は、とても人当たりのいい人です。上に話すときも気を使っているなぁと感じ、科を回り終わるときにはお礼の手紙やお菓子を置いていって、とても皆に好意的に思われているようです。 そして、もう一人の研修医はその子に対して「私は彼女みたいに仲良しこよしはしないので」と言い張る子です。周りからの評価は、……言及しないでおきますか。 僕は本

          一番硬そうな殻のそばに、急所はいつも潜んでいる

          蟹の身ばっか食べてたら、殻の出汁や蟹味噌の美味しさにはたどり着けない

          おはようございます、こんにちは、こんばんは、多田です。 道を追求している料理人の方々ってすごいですよね。人間に根源的に不可欠な「食」というものに日々向き合って、各々の哲学的な境地まで落とし込んでいる料理人の方々を見ていると畏敬の念すら感じます。 また美しく料理を彩る傍ら、食材を無駄にしないために、切り出した残りは煮込んで出汁にしたりなどその丁寧さにも心を動かされますよね。自分が料理するときは使い方や適切な保存方法が分からず捨ててしまうものが多いものですから。 そういう使い

          蟹の身ばっか食べてたら、殻の出汁や蟹味噌の美味しさにはたどり着けない

          点と点を繋ぐって真理ではあるかもしれないけども……

          you have to trust that the dots will somehow connect in your future. (私たちは将来、点と点が繋がることを信じなければいけない) この有名な言葉を思い出すと、僕はいつも不快な気分になります…… おはようございます、こんにちは、こんばんは、多田です。 今日は上記の有名な発言から話を広げていきます。 その言葉を話したのは、そうAppleの創業者 スティーブ・ジョブズです。 ここで、自分のポジションはまず明らか

          点と点を繋ぐって真理ではあるかもしれないけども……

          つらい時期にしか、思想は生まれない?

          おはようございます、こんにちは、こんばんは、多田です。 稲穂が頭を垂れるのに合わせて、気温も少しずつ下がり、冷えてきましたね。せっせと秋冬の服を整理して、断捨離と洗濯を繰り返しています。 病院の外の手すりにはどこからともなくやってきたトンボが時折止まっているのが目に入ります。同時に自然が段々と眠りに入る前の、もの寂しい匂いが鼻孔から身体へと流れ込んできます。 小学生の頃、その匂いをトイレの窓の外から感じて、形容のできない不安を抱えていたことを思い出します。掛け算や割り算

          つらい時期にしか、思想は生まれない?

          患児と親の顕在/潜在ニーズ

          おはようございます、こんにちは、こんばんは、多田です。 先週末に「子どものカゼのトリセツ」という本を読んでいました。主に若手小児科医に向けて書かれたものです。僕たちがどんな風に外来に来た「カゼ」の子どもを診るかということが書かれたものなので、特にそれ以外の方々には参考にはならないと思うのですが、若手小児科医でこの「トリセツ」シリーズを読んでなかったらそいつは多分モグリだなって言えるくらいメジャーなシリーズです。 そこで身に染みる一節がありました。 「たとえばアパレルのお

          患児と親の顕在/潜在ニーズ

          物事はらせん階段のように進んでくしかない

          おはようございます、こんにちは、こんばんは、多田です。 皆さんは成長を感じていますか?そもそも成長って何なんでしょうね 身長がすくすくと伸びていた子供のころと比べて、自分の成長が確かなものとして認識できないので自分の進んでいる方が成長なのか後退なのかもあやふやになりますよね。 体重が増えていることは唯一進化ですかね。え、それは退化だって?まぁ価値観は人それぞれなので。 そんな冗談はさておき、自分の中で成長というものがこうなんじゃないかという感覚が最近芽生えてきたのでここに

          物事はらせん階段のように進んでくしかない

          アイデンティティが多様化した今だからこそ

          おはようございます、こんにちは、こんばんは、多田です。 「こうであらなければならない」 そんな発想から解き放たれてるとは言わないまでも、今の時代はそこから解き放たれつつあるように思います。そういう観点では今は昔よりも生きやすいのかもしれません。 皆と同じテレビ番組を見なくてもいいし、同じような髪形や服装にもしなくても良い。それで許され、疎外されないような環境になってきました。 「普通」という存在しない教義に縛られる必要性が薄れたのだと思います。 ただ、その教義が間違いだっ

          アイデンティティが多様化した今だからこそ

          世の中で大切なことは大体パワポケが教えてくれるけど……

          おはようございます、こんにちは、こんばんは、多田です。 先週末にパワプロ栄冠ナインのアプリがリリースされまして、週末にかなりの時間を割いてしまい、ゲームの魔力に慄いています(笑) すぐさま時間制限アプリに追加して、時間を無駄にしないようにと思いました。 と同時に、こんなに楽しい時間は無駄なんだろうか?それを制限してまで自分が人生で成し遂げたいことって何なんだろうと、一周回って考えるそんな週末でした。 パワプロシリーズの中でも「パワプロクンポケット」は熱狂的にやりこんだ作品

          世の中で大切なことは大体パワポケが教えてくれるけど……

          矛盾シリーズ①:他責思考→自責思考

          おはようございます、こんにちは、こんばんは、多田です。 最近、個人的に目標としているのが「自分の中に対立を生じさせ、その対立を意識的に自覚し、許容する」ということです。 どんなものでも……、と言葉の風呂敷を広げると主張の正当性がぼやけてしまうと思うので、自分が意識している対立を「矛盾シリーズ」としてここに整理していこうと思います。 記念すべき1個目は「他責思考と自責思考」です。 結論から言うと「自責思考は他責思考の地層の上にあるべき」だと考えます。 まず物事において責任

          矛盾シリーズ①:他責思考→自責思考

          僕が小児科医になった理由

          おはようございます、こんにちは、こんばんは、多田です。 今回は少し自分に踏み入った話をしようと思います。タイトルの通り、 「何故、自分が小児科医になったのか」 ということについて考えてみようと思いました。 これから医学部を目指す人たち、医学部に在籍して医師になろうとしている人たち、それ以外の沢山の人たちも、このちっぽけな若者の備忘録を読んでもらえると嬉しいです。 明解に言語化できるわけではないので、時系列でまとめてみようと思います。 医学生時代東大に行くのもつまらなそう

          僕が小児科医になった理由

          車のライトみたいに話し言葉を操りたい

          どうも、おはようございます、こんにちは、こんばんは、多田です。 皆さんはどんな相手、どんな状況で話しているのが一番得意ですか? まず、どんな話し方があるかと考えてみると ・仕事において最重要の結論を最初に持ってくるピラミッド方式の話し方 ・合コンで結論を先延ばしにして、ドキドキとした不安を煽る話し方 ・水がただ流れるように朗読するような、芸術的で散乱した話し方 ・不安な相手のことをただ傾聴し、リアルタイムにそれを抱擁する話し方 ざっと考えてみてもこれぐらいですが、もしか

          車のライトみたいに話し言葉を操りたい