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あなたは年に数回、クローゼットの前で立ち尽くす


10月下旬、天気は晴れ。最高気温24度、最低気温12度の予報。
さて困った。

「何も着るものがない」


いや、目の前にはたくさんの服があるのだ。
Tシャツ、ニット、コートにダウン。たくさんクローゼットに並んでいる。
だけど一日をどんな格好で過ごせばいいのかわからない。

ダウンやコートでは日中暑いし邪魔だし、Tシャツにニットだけだと夜は寒い。パーカーはちょっとカジュアルすぎて…

みなさんも一度はこんな経験をした事があるのではないだろうか。
そう、一年に何度か突然やってくる「朝起きて着る物がわからずクローゼットの前で立ち尽くす」あの恐ろしい時間。

ちなみに2019年10月23日の東京の気温は最高が24.8度、最低が12.4度だったみたいなのだが

やはり嘆きの声が。
ここまで日中と夜の寒暖差がなくても、最高気温20度前後というのは暑いと寒いの狭間で着るものに迷いがちだ。そんな時どうするか。

ちょうどいい装いを作る服

みなさんは「合服(あいふく)」もしくは「合物(あいもの)」という言葉を知っているだろうか。
暑い季節と寒い季節の間に着る服の事をこう呼んでいたのだが、最近は聞かなくなってしまった。

具体的には、スプリングコートとかリネンのニット、裏地無しのコットンジャケットみたいな、人によっては「それいつ着るの?」と思ってしまうような服の事。

たしかに「年に何回着る?それ」とは僕も思っている。単年のコスパで考えたら選ばないだろう。でも僕はそういう服が好きだ。

「着るものがない」ような日にこそ、そんな「年に数回しか着ない服」が活躍する。微妙な気温の日をいくらでも楽しく快適にすることができる。そして僕はそんな服を作ってしまった。

命名"DAY OFF JACKET"

裏地の付いていないコットンのジャケットである。
シャツより上着っぽくて、いわゆるジャケットよりは柔らかい。そんなバランスの服をいつ着るのか。いや、これが結構いいのだ。

最高気温24度最低気温12度の場合

日中の暑さに対して夜は冷える。
春や秋に多いこういう日は本当に服選びが難しい。
しかし、こういう時に「年に数回しか着ない」合服を持っていると悩みが減るのだ。

では、こんな日に朝出発して日中も外出、夜帰宅する想定でシミュレーションしてみる。

まずTシャツ、そして早速の合服「コットンのニット」これを日中は腕まくりして着れば、ちょっと暑いかなというくらいで過ごせるはず。(持ってない?ではシャツを着るのでもいいと思う)
ボトムスはジーンズでもチノパンでも、温かすぎるものでなければなんでもOK。

でも夜はやはり冷える。ここに軽くて鞄に入れておけるナイロンパーカーでもあればバッチリだが、それだとちょっとラフすぎるというときに件の「裏地の付いていないジャケット」をかばんからパッと出して羽織れば、はい解決。

ニットの膨らみで空気の層を作った上に、ジャケットで蓋をするイメージなのだが、これだけで全然寒くない。
裏地がついたジャケットだと逆に暑すぎたり、きっちりしすぎたりするので、裏地なしがポイント。
冬になったら中のニットをウールにするだけで応用できるのでぜひ試してほしい。

しかし合服とはよく言ったもので、さまざまな季節の服と「合わせる」ことでその真価を発揮する。
年に何回着るのか疑問に思っていた服も「微妙な気温の調節」に使えば、あれよあれよと3シーズン着ていることもある。

新作の"DAY OFF JACKET"なら

春「ジャケット+Tシャツ」
初夏「ジャケット腕まくり+Tシャツ+短パン」
秋「ジャケット+Tシャツ(+薄手のニット)」
冬「ジャケット+ウールのニット+コート」

結構使えちゃう。「ニットに比べて風を通しにくく、かつ柔らかい」というのがポイント。
ナイロンパーカーでもいいけど、蒸れやすいのとコートに合わせにくいのが難点なので、そこは使い分けてほしい。

こんな「案外」使えるジャケットのお披露目を、9/9〜11に渋谷で開催するPOP UPを皮切りに行う。

holo shirts. 普段着のシャツのオーダー会
2022 年 9 月 9 日(金)- 11 日(日)
9 / 9 (金) 12:00 – 19:00
9 / 10 (土) 11:00 – 19:00
9 / 11 (日) 11:00 – 18:00

terrasse Gallery (haus2階)
東京都渋谷区渋谷 1-20-3
イベント詳細はこちら

ぜひご試着、そして気に入ったらオーダーしにきてほしい。好きな生地とボタンを選んで、袖丈や着丈の調整までできるので、しっくりくる一着を作ってもらえると思う。

最後は自分の商品の宣伝と告知で終わったが、ぜひ合物の良さを知って「着るものがない」から脱却してほしい。

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オーダーという業態を選んだ時点で「無駄なものを作らない」が頭にありました。これまでもこれからも、ちゃんと袖を通して着倒してもらえるシャツ作りを続けていきたいと思います。