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凡人サラリーマンの新NISA実践法①

「ここに印鑑を押してくださいね」

満面の笑みの女子行員に
促され恐る恐る押したのを
覚えている。

16年前のある平日。

私はあるメガバンクの支店にいた。
新卒で入った会社は、
小売業だったため平日休みで
店舗に来ることができたのだ。

いまなら、簡単にネットで完結する。
通りで銀行員が減っていくわけだ。

なんのために銀行にいたのか。
それは積み立て定期預金なるものを
申し込むために来ていた。

余った金額を貯金しよう。
そんな発想ではお金が貯まりにくいと
知り、貯金をオートメーション化するために
給料日の翌日から自動的に天引き
する作戦を取ることにした。

天引きされた残ったお金で
やりくりすることでお金の使い方の
スキルをしっかり身につけたい

と思ったのだ。

大学生のときは、塾講師も含めた
複数のバイトを掛け持ちし、
当時の新卒時の収入を上回る額を
稼いでいたが、就職の片道切符と
きっかけに大学の学費に消えたのだった。

貯金さえしとけばいい時代は終わった

さてこの自動積立定期預金なるものは、
私の毎月の給料のやりくりの
スキルを高めるには大いに貢献してくれた。

ただ当たり前だが、お金が増える
わけではない。
定期預金の金利なんてほんと微々たるものだ。
貯金信仰のありがたみは、
戦前に生まれた方で終わって
しまったのではないだろうか。

ゆうちょ銀行の定期貯金を例に
とると、最古の1961年時点では5.0%と
なっている。

その後金利は上昇し、
1974年は最高値となる7.500%をつける。
それ以降は何度か上下を繰り返しながら、
通常貯金同様に前世紀末に急落。

今世紀に入ってからはほぼゼロに等しい値と
なっている。
今の新社会人は、ネット銀行を
しっかり使いこなしていない限り
銀行に預金するだけで金利がつくことを
知らないひともいるかもしれない。

直近の2018年時点では0.010%で、
通常貯金の10倍ではあるが、
微々たる金利には違いない。
仮に同条件で10年間預けたとしても、
100万1000円となる。

つまり今までは預金の金利という
副収入が全く当てにならなくなってから
久しいということになる。

じゃあその分稼げば
いいじゃないか。
そんな簡単じゃない。
この30年で我々凡人サラリーマンを
取り巻く環境はハードモードになっている

年功序列の雇用形態は徐々に崩れ、
消費税はますますあがり、
物価も社会保険料の負担も
膨れ上がるばかりだ。

国税庁の「令和4年分 民間給与実態調査」
によると、2022年の平均年収は458万円
であり、過去10年間でほとんど変化がない
ことが分かる。

30年前となる1992年の平均年収は425万円となっており、ここ30年で平均年収がほとんど変わっていない。

これで我々の父親世代は
「オレたちの時の方が大変だったんだ」
うそぶくのだろうか。

凡人サラリーマン生存戦略

さて今日はタイトルにもNISAとあるが、
この苦境に立たされたサラリーマンが
生き残る知恵をシリーズもので
書いていきたい。

それは凡人でも他社に行っても
雇われる力だったり、副業を始める
行動力だったりするわけだが
今回はそのお金を守るという
生き残り戦略の参考に
NISAを取り上げる。

NISAってなんだ

投資なんて怖くてやったことないよ。
おれは貯金だけで十分だよ。
そんな声が聞こえてきそうだ。

まず解説しよう。
NISAとは株式•投資信託の税金優遇
制度
のことである。

投資した商品の値上がり、つまり
利益が非課税になるというもの。
投資で得た利益は通常20.315%の
税金がかかるが、これがチャラになる

ということだ。

資産運用して10万円の利益を得た場合、
今まで税金が引かれて8万円程度の利益
だったものが、まるまる10万円もらえて
しまうというものだ。

えーでも投資だけで簡単に10万円も
儲かるわけないじゃんと思うかもしれない。
その謎は今後の記事で解き明かしていく
から安心してほしい。

情弱になるな、多動力で明日をつかめ

この税金が優遇される
制度は来年の1月から大幅に拡充される。
登録者数を何十万人と抱える
YouTuberによれば、この新NISAは
神制度ということになるらしい。

今日伝えたいのは、新NISAを一緒に
考えようということだけではない。
思考停止にならないでほしい
ということだ。

投資は怪しい。
そう思ったなら自分から情報を取りに
行ってその真偽を確かめてみよう。

下記の金融庁のサイトでもいいし、
ネットには情報があふれている。
ネットの情報が心配なら、著者の
経歴が担保されている、本を読みに
いくのも一手だ。

周りに流されずに自分から取りにいくんだ。

日本証券業協会の資料によると、
2023年6月末のNISAの総合口座数は
1290万口座だという。
NISAの口座は通常の銀行口座と
異なり、1人一つしか持つことはできない
ためまだまだ少数だと言えるだろう。

そこでまだ周りが始めているのを
様子を見るのか、自分から行動を
起こすのか。
ちょっとしたアクションを起こせるか
どうかであなたの未来は変わる。

次からも凡人サラリーマンの
生き残り戦略の視点から
有益な記事を出していくので、
フォローして待っていてほしい。
しばらくはNISAを主なテーマで
お送りしていくので、引き続きよろしく
お願いします。


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