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サラリーマンの我慢と報酬〜4%ルールを追いかけるな〜

サラリーマンの
給料はガマン料だ。

そんなことを言われて若い頃
ハッとした。
一般的に4年制の大学を出て、
60歳の定年まで働き続けると
約38年ある。

これを我慢の日々にとってかわる。
そんな彩りのない時間が過ぎていく。
耐えられるわけがない。
そう思ったのを強く覚えている。

意外とそんな生き方が
「デフォルト」になっている
人がいる。

ちょっぴり背伸びして、35年で
住宅ローンでマンションを購入し、
満員電車に揺られ、一癖も二癖も
ある気まぐれな上司と取引先の
指示に振り回される。

家に帰れば、子育てに協力してくれない
夫に対する妻のグチを聞きつつ、
スーパーでまとめ買いした発泡酒と
冷凍食品を流しこみ、眠りにつく。

極端だが、似たような例は
いっぱいあると思う。

いつか経済的な自由がほしい。
そんなことを漠然と考えていても、
何か行動を起こすわけではなく
時間だけが過ぎていく。

終身雇用まっしぐらなサラリーマン
じゃダメだ。
そんなことを思いながら、
新しい自分を探してこんな本を
手に取ってみたりする。

平凡なサラリーマンはFIREを目指すべきなのか

ここ数年すっかり定着した感の
ある「FIRE」という単語。

Fire Independence Retire Early
の略で簡単にいえば、
「経済的自立と早期退職」である。

あまりにも甘美で魅力的なので、
知った当時は思わず何冊か
手に取ってしまった。

そこでその経済的な自立を支える
キーワードとして出てくるのが
4%ルールである。

これは年間の生活費の25倍の資産を
作れば、あとは年率4%の運用益で
生活費をまかなう
というものだ。

年間の生活費が仮に240万円なら、
6000万の運用資産を作って
あとは毎年「年率4%」ので運用して
いけばお金は減らないというものだ。

うん、素人の私にもよくわかる。
これが実現できれば、老後の
人生はバラ色。
そう高らかに言いたい気持ちも
わからなくはない。

そんなキラキラキーワードに
酔ってとりあえず証券口座を
ノリで作るほど若くはない。

4%ルールはアメリカの株価指標が
ベースに成り立っている。
日本の指標が当てはまるとは限らない。
さらに未来永劫4%以上の年率で
成長し続ける保証などない。
本当にない。

それに儲かっても、税金で20%
持ってかれてしまう。
※2024年からは、新型のNISAが
スタートし、非課税枠が
増えるので我々は多少恩恵が
受けられるだろう。

経済的自由の基盤を考える

4%ルールを当てにして、
コツコツ貯めていくのを否定する
つもりはない。

ただそれ以前に我々凡人サラリーマン
が大事にしてほしいもの
がある。

汗水垂らして働いてきた我々は
不労所得への憧れが強い。
サラリーマン向けの不動産投資の
広告は増えてくるばかりだ。

ただ一度、銀行口座の通帳の
額ではないあなたの資産に
気づいてほしい。

それはあなたという資産である。
簡単に言えば

1.心身ともに健康働ける状態であること

2.自分でサラリーマンで築き上げてきたスキル

何もせずに悠々自適に
暮らすスタイルをあなたが
望んでいるのかは別として、
この2つがあれば
明日食べるご飯に困ることはない。
それは年齢に関わらずだ。

いくつになっても何らかの仕事を
していたほうが幸福度は上がるの
ではないか。

小学生の登下校の際に
信号機の前に立っている
おじいさん。
とっく齢70は超えている見た目だが
背筋はピンと伸びて、いつも
元気よく挨拶している。


きっとボランティアでやっている
だろうに暑い日も寒い日もなんで
やっているのだろう。
そう疑問に思ったものだ。

最近になってわかった。
おじいさんはきっと何の我慢も
していない。
子どもたちと触れ合うこと、
信号機の前に立つことで
子供たちを守っているのだから
それがきっと社会と繋がっている
喜びとやりがいをもたらしているのだと。

かと言って、僕らも明日から
信号機の前に立つわけにはいかない。
自分なりの自由のために
稼がなければならない。

何か新しい事業を
やってみるのもいい。

その一方でそんなリスクを
背負いにくい我々凡人はもう少し
雇われる自由を得ることを
考えたい


それが先程書いた、
「自分でサラリーマンで
築き上げてきたスキル」
である。

自分が勤めてきてスキルに
なるものがタグづけして
みよう。

無形商材の法人営業
採用人事
法務

ここまで専門的な領域じゃなくても、
きっと何かしらあるはずだ。

今の報酬に見合う我慢じゃないのなら、
苦じゃない仕事を求めるのはありだ。

ただあなたが中堅と呼ばれる
お年ごろなら今さら間違っても
「好きを仕事にしよう」
なんて考えなくていい。

苦にならない仕事でも
十分やっていける。

仕事のストレスで身体を壊して
しまったら元も子もないのだから。

自分の身体とキャリアこそが最大の
資産であり、経済的自由をもたらす
お金を運んできてくれる。

才能のないサラリーマンは
目の前のお金より大事なものを
忘れてはいけない。

最後にお知らせ


最後までお読みいただき、
ありがとうございます。

ほーりーは
読書•キャリア•サウナの3つのテーマで
凡人サラリーマンの視点で
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