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「あり方」が持つパワーとは?

「DoではなくBeを考えましょう」
どこかで聞いたことがあるのではないでしょうか?
何をするかではなく「どうあるか」が大事だよね、という話。
最近、「あり方」はやはり興味深いと感じています。


「ありたい」へ向かう手段は無数にある

Do・何をするかというのは、「具体的な手段」です。
「将来、何がやりたいの?」という質問は、まさに「何をするか」に焦点が合わさる質問です。
「何になりたい」「何をする」が重要でないというわけではなく、やはりその前に「どうありたいか」という目的があるはずだと思います。
「将来、どうありたいの?」
こんな質問をされたら、迷ってしまうかもしれません。
具体的な職業名を答えるよりも、悩んでしまうかもしれません。
でも、「どうありたいか」は、ずっと持ち続けられる素敵な問いだと思います。
そして、「あり方」を実現する手段である「何をするか」は無数にあることを知れる問いでもあります。

変化する「ありたい」を見つめ続ける

ありたい自分を探し、その実現に向かっていく。
それは、素晴らしいことだと思います。
でも、「こうありたい」が「こうあるべき」へ変わり、縛られるようになってしまうのは残念です。
今を生きている限り、「ありたい」は変化し続けるものだと思います。
だから、「ありたい」へ固執し過ぎず、「ありたい自分じゃない自分」を生きていることさえ受け入れていけばいいと思います。

「ありたくない」の中にいるとき、「ありたい」が見つかることもあるものです。
「今の自分は、ありたい自分じゃない」
そう思うところから、「ありたくない」がクリアになり、それは同時に「ありたい」がクリアになっていくことでもあります。

「あり方」が持つパワーとは? 

「あり方」は、自分の外側・内側どちらの影響も受けています。
そのバランスやこだわりの比重はそれぞれで、優劣はありません。
「あり方」とは「自分がどういう状態で今ここにあるか」なので、「あり方」そのものは自分のもとにあります。

自分のもとにある「あり方」は、「主体性を含み、そして受動性を生み出している」と言えると思います。

僕たちは、自分の外の世界から、自覚的にも、無自覚にも、何かを受け取りながら生きています。
外に同じものがあっても、そこでの「あり方」はそれぞれ違って、何に自覚的になるかも違います。
それは、「あり方」が自分の内からも影響を受けているからだと思います。
内から影響を受ける「どうあるか」とは、どこまでいっても「主体性を含むもの」です。
外からどんなに強い影響を受けようと、その中で、わずかであったとしても「あり方の主体性」は持ち続けられます。

「あり方」は、「何をするか」ではないので、自分から外側に直接ふれていくことはありません。
でも、自分が外側から「どうふれられるか」に対して大きな影響力を持っています。
ふれたい、ふれたくない、ふれやすい、ふれにくい。
ふれたらどんな感じがするだろう。
僕たちは、「あり方」からそれらを感じ、そして「自分のあり方」でそのような受動性を生み出しているのだと思います。
「あり方」を考えることは、「自分がどうふれられるか」を考えることでもあります。

主体性を含み、受動性を生み出す「あり方」。
自分から直接ふれることなく、影響力を持つ「あり方」は興味深いものです。
皆さんは、今、どんな「あり方」をしていますか?
どんな「ありたい」へ向かいますか?
どんな「あり方」にふれたいですか?
どんな「あり方」にふれられたいですか?

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