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自分にたどりついて生きていくために、「なんか違う」を手放さない

吉本ばななの『「違うこと」をしないこと』を読んだ。

「違うこと」をしない。
とてもシンプルなこと。
だけど、いつもできていることかと問われれば、自信がなくなることでもある。
「なんか違うかも」と感じつつ、「まあ、いっか」「なんとなく」でやってしまったり、やめないで続けていることがあったりする。
見たいものがあるわけでもないのに朝一でSNSを開いていたり。。。

生きている中で、「なんか違う」と感じることがあったとして、すぐにやめられる場合だけではないかもしれない。
それも思い込みかもしれないけれど。
小さな違和感であったとしても、自分の中の「なんか違う」を感じ続けることが大事なのだと思う。
そのセンサーを手放してしまうと、自分にっての「違うこと」を感じられなくなり、「違うこと」をしていることにさえ気づかなくなってしまうのかもしれない。

みな疲れすぎて自分っていうものにさえたどりつけなくなっているんじゃないかって。
何かを始めようと思っても、自分が何を好きかということさえわからなくなってるし、自分がないから、疲れているかどうかさえ感じられない。

『「違うこと」をしないこと』

自分にさえたどりつけない。
そんなに疲れてないよと思うかもしれないが、「自分にたどりついていますか?」という問いに対し、どれだけの人が「YES」と言えるだろう。
「自分にたどりつく」って、案外実感していないことなのかもしれない。

自分にたどりつくための一つとして、『「違うこと」をしないこと』があるといいのかもしれない。
いや、これは偉大な力になってくれることだと思う。
「自分にたどりつく」って、大きな事を成すみたいなことじゃなくて、「力まずに自分の力が発揮される」イメージ。
波風を立てないように「まあ、いっか」で選んだり、周りに合わせて「なんとなく」で決めたり、そういうことから変なところに力が入るようになり、自分から遠ざかってしまう。
自分の中の「なんか違う」というセンサーを信じ、違うことをしない選択を重ねていくと、自分にたどりつくようになれる。

あと、一箇所。
めちゃくちゃ勇気をもらえた言葉。

それでも地球にいようと再び思いなおせるのは、当時も今も、このぼくらの住んでいる地球という星の表面に、物質として営みを育んでいる意味や本質に、より精通することを望んでいるからなのだと思います。

第二章 対談 吉本ばなな+白井剛史(プリミ恥部)

明日の朝一は太陽の光を浴びようと思う。

*

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