はじめに 「吾輩は猫である」
サッポロビール工場パンフレット
※千葉工場見学終了のお知らせ(2023年12月24日が最終日)
バッカスとバプテスマ
ディオニュソス(バッカス) 資料集1
バプテスマ 資料集2
夏目漱石の『ビール飲酒猫水死のシーン』とは何だったのだろう?
夏目漱石の『猫』を多くの方はご存知だろう。
勿論そうです。
夏目漱石の処女小説「吾輩は猫である」の『猫』のことです。
そしてあなたはこの小説の『猫』の顛末をご存知だろうか?
あなたはそこに「終末論」を見ますか?
それともあなたはそこに「黙示録」(revelation)を見ますか?
夏目漱石の『猫』の最後とは『バプテスマのシーン』である
このように夏目漱石の『有名な猫』はビールを飲んだ後に「水かめ」に落下し溺れて落命するらしい。
酔っ払いの「猫水死事件」である。
猫のバプテスマ
このシーンは『猫』のバプテスマを示していると思われる。
土俗の酒神|ディオニュソスがカトリックに降ることを示している。
これがペルソナ(三位一体)の発生となるというのは体感的に理解しやすいと私は思う。
ペルソナ 資料集3
夏目漱石「吾輩は猫である」の『猫』はカトリック信仰の入れる場所を自らの内に確保することで「永遠の命(パン)」を受肉している。
『猫』は「永遠の命(カトリックロゴス感覚)」となったのです。
そのことは「吾輩は猫である」の最終盤に『猫』がビールを飲酒し水死するシーンに顕れている。
「カトリックロゴス感覚(吾輩は猫である)」から形成される「唯一性のペルソナの確立」は「バプテスマ」によった「神の王国の到来」となっている。
それが夏目漱石「吾輩は猫である」の最大のテーマだった。
そういう意味で夏目漱石「吾輩は猫である」は「カトリック信仰から形成されるオリジナル」である。
ハインリヒ・ハイネ「流刑の神々」はカトリックに降る土俗の神々を示している。
それはアイルランドの祭「ハロウィン」にも現れているだろう。
ハロウィンは土俗の神の祭であるがカトリックの祭として現在存在している。
それはカトリックに降った土俗の神々の姿である。
夏目漱石の『猫』が表しているのはカトリック信仰の「バプテスマ」なのです。
夏目漱石の『猫』は「黙示録」(revelation)により救済されたと言えるのです。
漱石山房記念館裏|「猫の墓」(牛込区早稲田南町7番地)
私は「吾輩は猫である」のビールの真相を探るために『サッポロビール千葉工場』に潜入した
2023年6月28日(水曜日)津田沼のバス停
津田沼からシャトルバスが出ている。(私は新京成|新鎌ヶ谷駅から出発した)
この施設はサッポロビール千葉工場見学以外にも船舶内の見学や焼肉食べ放題のレストランがあります。
レストランだけでも利用可能です。
もし焼肉を食べる機会があるならこの店にしたい。
(ビールはもちろんサッポロビール)
サッポロビール千葉工場到着
津田沼を出発して30分ぐらいで到着します。
途中新習志野駅に停車します。
サッポロビール千葉工場の右側は海です。
オレンジ色の船舶が停泊しています。
昔のポスター
缶ビールの変遷
千葉工場見学スタート(開拓者の北極星)
サッポロ黒ラベルが正式名称になったのは『1989年』
そしてこのサッポロビール千葉工場は1988年より稼働しているらしい。
麦芽とホップの説明と窓の外の発酵タンク
麦汁を製造する
麦汁製造の後に「発酵タンク」に移される。
「発酵タンク」は窓の外にありました。
ビールの知識の講義(今日はテイスティングに関するもの)
ここから先は撮影禁止(ビール製造と関係ないからだと思います)
ここ以降はパッケージのラインでした。
ビールとは関係ないので特に面白くなかったです。
見学はここで終わりです
※写真は1876年(明治9年)9月23日『開拓使麦酒製造所』の開業式の記念写真
「麦とホップを製す連者(れば)ビイルという酒になる」
札幌ビール発売は1877年(明治10年)とあります。
夏目漱石の「吾輩は猫である」は1905年(明治38年)に発表されている。
また恵比寿ビール発売は1890年(明治23年)とあります。
そして「吾輩は猫である」の舞台は東京であるらしい。
何故ならば神田周辺で主人が遊ぶ話があるから判断されます。
夏目漱石の「吾輩は猫である」の『猫』が飲んだビールはもしかしたらサッポロビールかもしれない。
しかしサッポロビールでない可能性も充分あるだろう。
何故ならば夏目漱石は「吾輩は猫である」を本郷区駒込千駄木町で執筆したと考えられている。
そうなると「吾輩は猫である」の『猫』が飲んだビールは「サッポロビール」が東京に創った「恵比寿ビール」である可能性の方が高いかもしれない。
この後に「黒ラベルビール」のテイスティングです。
やはり美味しかったです
『猫』になって死んでしまいそうでした。
バプテスマです
テイスティング後に新品のグラスが貰えました
サッポロビールショップ
私は恵比寿ビールのビールマグ(明治41年)を購入しました
恵比寿ビール発売は明治23年(1890年)です。
夏目漱石作「吾輩は猫である」の発表は明治38年(1905)であり時期が近い。
当時高評価され話題となっていた恵比寿ビールが夏目漱石の「吾輩は猫である」のビールである可能性は充分あるだろう。
夏目漱石 資料集4
焼肉レストラン写真情報
最後に
もしかしたら「吾輩は猫である」の『猫』が飲んだビールはサッポロビールであるかもしれない。
しかし当時サッポロビールが東京にどれほど出荷されていたかは不明である。
サッポロビール工場が当時関東近くにあったかどうかも確認できなかった。
しかしサッポロビールが当時創業した「恵比寿ビール」は東京に存在し非常に評価が高く人気も高いビールであったらしい。
もしかしたら夏目漱石の『猫』が飲んだビールは「恵比寿ビール」かもしれない。
そして日本のビール会社のイマーゴ(真善美の回復)とは『サッポロビール』であるかもしれないと私は感じた。
『祭』
サッポロビールが『祭』であるなら他のビール会社は『祭礼』ということであるだろう。
『祭礼』
柳田國男『祭から祭礼へ』
柳田国男「祭から祭礼へ」 資料集5