我が「トーマの心臓」譚(連載No.11)-純愛信仰と信仰弾圧の中で起きた『殉教』(新聞信仰篇)
新聞資料の初期における検証(※全紙新聞報道を確認する必要を感じる)
聞蔵で検索し再調査を開始した。
最初期の事実検証である。
朝日新聞社の電子検索システム「聞蔵」による検証
1985年と1989年は重要な年である。
そして平成元年と令和上皇(平成天皇)の年号の繋がりを何となく感じる。
また朝日新聞社のデータベースは1984年から電子化されている。
朝日新聞/千葉日報/毎日新聞(紙面の検証)
初期における三紙紙面の比較検証による考察
朝日新聞(実名報道)
※実名報道の理由の存在
※第一発見者は「通りかかった人 110番通報」
※非常階段踊り場
※路上に
千葉日報(匿名報道)
※第一発見者は「マンション管理会社の社員77歳 110番通報」
※最上階の非常階段踊り場
※マンションわきの路上に
毎日新聞(匿名報道)
※第一発見者は「ハイツ管理事務所の職員75歳 110番通報」
※非常階段を登った屋上
※マンション北側のコンクリート通路上に
※最後の一文の文章の構成がおかしいことに目が引かれる。(毎日新聞のメッセージかもしれない。)
三社第一発見者の記載に違いがある。(理由は不明)
朝日新聞は「通りがかった人」とある。(私も近くを同時刻に高校へ自転車通学の途中であった。)
毎日新聞と千葉日報は「管理人の発見」とあるが年齢が異なっている。
三社とも非常階段とある。(後に示すが産経新聞は「2-6-1」の表記はしているが「非常階段」とはしていない。これは産経新聞のあざとく嫌らしい動機の表れの存在を証明している。)
新聞紙面総論19891219
新聞紙面の検証の前に・・・(現場検証)
朝日新聞の「実名報道」の理由は全く不明。
朝日新聞に問い合わせたが未だに回答は得られていない。
2023年4月24日(朝9時頃撮影)
2023年4月24日(朝9時頃撮影)
螺旋階段に踊り場はない。
この屋外階段は避難階段(非常階段)とされないことは明白だろう。
高層マンションにしては奇妙な屋外螺旋階段である。
建築基準法では合法であるかもしれない。
その辺りの判断はかなり微妙な設計であることは確かです。
しかし一般の建築設計の認識では設計ミスの疑いが強い。
無理をして螺旋階段を採用する理由は不明である。
道義的には違法建築と言ってもいいだろう。
何故ならば高層建築の屋外階段に危険が伴う螺旋階段を無理に採用する理由はありえないからです。
2023年3月12日撮影
この写真で確認できますが螺旋階段に踊り場がない。
これは建築基準法によって避難階段とすることはできない。
螺旋階段を高層建築で使用することは一般には考えられない。
私は二級建築士を持っているので感覚的に分かるのですが一般常識では危険を避けて螺旋階段の採用はしないと思う。
しかし要件を満たし踊り場を設置すれば出来ないことはないかもしれない。
ただそれでも無理をして採用した螺旋階段となることは確かです。
ただこの写真にあるようにこの建築物において螺旋階段に踊り場は設けられていない。
よってこの螺旋階段(東側)は複数の新聞社の記事にある「非常階段(避難階段)」ではない。
自殺事件のあった非常階段(避難階段)は反対の西側(警察交番方向)だと推察できる。
2023年3月12日撮影
西側(警察交番方向)の非常階段(避難階段)です。
避難階段(非常階段)の構造はこの角度が分かりやすい。
2023年3月12日撮影
関係者以外立ち入り禁止とあり「2-6-1」の外観を確認する
屋外階段は両サイド(東西)にあった。
屋内階段はなくエレベーターがエントランス内に設置されている。
奥に見える螺旋階段(東側)は新聞報道にある非常階段(避難階段)ではないだろう。
現場は新聞報道によると非常階段(避難階段)の踊り場とある。
踊り場のない螺旋階段(東側)を避難階段(非常階段)とすることは建築基準法上でもあり得ないだろうと判断される。
正面の階段(西側)が現場である避難階段(非常階段)と判断することができる。
萩尾望都タロット 隠者 9 THE HERMIT
朝日新聞は「実名報道」である。
しかし残りすべての全国紙は「匿名報道」であった。
また地方紙の千葉日報も関東エリア新聞の東京新聞も「匿名報道」であった。(東京新聞は中日新聞系である。)
日本経済新聞も確認したが経済の記事が主流でありこの事件の記事記載はない。
新聞記事の検証の心得
新聞記事を検証していく上で重要なのは裏付けがとれているかの確認が重要である。
憶測記事はデマゴーグと同じだと判断していいだろう。
記事の裏付け
記事の裏付けは最重要です。
よく読んでみると伝聞であったりする。
要は情報の出どころが曖昧とされ記事自体の信憑性に疑いが持たれる場合がありうる。
新聞記事の検証とは記事の裏付けの確認である。
そしてそこにメッセージとコミュニケーションが存在することはマスコミュニケーションの在り方と言えます。
それがマスコミュニケーションとしてのイマーゴ(真善美の回復)です。
記事にハーケンクロイツ(逆鉤十字)の記号を刻むような行いは言語道断であり悪趣味でしかありません。
何故ならば黒ミサカルトのマスコミは最悪の扇動コンテンツだからです。
新聞記事の存在確認
この連載NO.11の後に日経新聞以外の主要新聞を網羅することになります。
日経新聞に関しては新聞休刊日(12月第3日曜日『1989年新設』)の2日後の火曜日の千葉県欄に他紙同様の該当記事は存在していない。
はっきり言うと日経新聞にこの記事が存在しないことに非常に失望しました。
ただ日経新聞の他の場所でもしかしたらこの記事が存在する可能性はあるかもしれません。
※1989年12月の日経新聞縮尺版を確認しました。以前の調査では19日朝刊の千葉県欄に他紙同様の該当記事はありませんでした。縮尺版を事件当日以降の紙面一週間分隈なく探してみました。しかし自殺事件の記事は発見できませんでした。やはりこの記事は日経新聞には存在していないだろうと判断されます。
つづく
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