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「運動」って言葉の意味をわかってもらえないジレンマ

あるくらぼ歩行研究所トレーナーのいしやまです

病人・ケガ人からこども・高齢者までいろんな人に健康作りのための運動やなんかを指導しています

健康作りのための運動やなんかを指導、と書いたのは、
今日は私の悩みをこれを読んでいるトレーナー系のみなさんと共有したいから


みなさんの生徒さんや周りの気になる人の言動を思い出してください

歩くのは生活で、運動じゃない

運動不足の人ほど
健康作り=運動、って思ってますよね?

そして
運動不足の人ほど運動して、って言うと「歩くこと」で済ませようとしませんか?


そこから卒業してもらわないと、元気な100歳を作れませんよね・・・

世の中は運動不足の人ばかり

雑誌やTV、YouTubeでは健康関連記事があふれています

これが有効なものばかりなら、世の中の運動不足やそこからくる不調が一掃されているはず


なのに、現実はそうじゃない


また、ダイエット記事もあふれてます

これも有効なものばかりなら、世の中からそんな記事が一掃されてるハズ(必要なくなるから)


なのに、これまた現実はそうじゃない


ある程度「からだができている人」だから、時短トレーニングでも効果が出るわけで、自分のからだがわかってない人にはムリなのに、なんか有名人に踊らされてしまって?「続かない」という失敗体験ばかりが上書きされてしまう

運動不足歴の長さと改善までの時間は比例する

運動不足歴の長い人には「からだができているとはどういうことか」から学んでもらう必要があるのに世の中の健康関連情報の、とっつきやすいトピックだけちょちょっとかじって

「効果が最初だけ」

「効果が無い」

「私には向いてない」

「私にはムリ」

とか口コミを書いて、その口コミを見て「みんなそうなのね」と安心して
結局はやらないの繰り返しになってしまう


おなかが出てきたと感じて(姿勢が緩むからね)

体重を気にして
「食事制限ダイエットをガツっとやると痩せるんですけど、やめた時のリバウンドが毎回で・・・」という繰り返しダイエット話になってませんか?

そもそも、運動が足りない歴史が長い人に足りてないのは

・栄養知識と栄養管理

栄養不足なので運動するとすぐしんどくなるんです
(気になる方は新型栄養失調って検索してください)
(要は偏食です)

脱水&低栄養で運動禁忌な人ばかり>_<

理学療法士的感覚では
脱水と低栄養の人は運動療法禁忌
デイや医療・介護の現場で会う高齢者はだいたい脱水と低栄養で運動が続けられません

でも驚くことに街に居る
困り事がある中高年も、だいたいが脱水と低栄養なのです!

びっくりです!


だからそれをそのままになにか運動を指導しても、
デイのおじいちゃんおばあちゃんと同じで、
たいした運動もしてないのに(例えば壁にもたれて離れるを繰り返すとか)
すぐ「疲れた」「キツイ」と言います


そしてその人のだいたいは自主的に何か運動をすることなく

すぐしんどい→続けられない→やめる→歩くのだけはできるから時々歩くようにしてますと主張


そのなかで、意識の高い頑張り屋さんには注意が必要です

からだの変化を言わない人が多いから

すぐしんどい→なんとか減らしてでも続ける→痩せる→しんどくなって運動以外の時間はじっとして過ごす

痩せたら「中年太りが解消できてよかった」とか言います

70代なのに!

自分で判断できるように賢くなってもらわないと

うちのプライベートジム(?)は、
どこかでこういう経過をたどった人たちが、
動作に無理が出るくらいに相当悪くなってから、
私の生徒さんや友人が気づいたり気になって相談してきて、
本人さんと面談というのが一番多いパターン


だからヒアリング事例は豊富で、リアル困り事です


私の場合、厳密に言うと商売として指導をしているわけではなく、
私の父母の代わりに、世の中の高齢者には元気で長生きしてもらいたい!という希望を実現するためにやっています(笑)
だから

「あなたのそこがダメ」とはっきり言うのと
ここはからだを動かす基礎「栄養改善と可動域訓練」を学ぶ場所なので
「メンテナンスだと思って時々来て」なんてことを言わないです、
通うならどこかジムにでもどうぞ、うちは高くてお金もったいないから
という指導方針


ここで「栄養改善と可動域訓練」でからだを動かす基礎を作ったら、どこでも好きなとこで運動して!です

・・・自分で判断できるようになれば、一生からだの困り事が最低限で済むのですから

ていうか自分で判断しないと!
あなたの生活に密着して調べてアドバイスできるようなトレーナーはいませんから!


なので

自分で決めれるよう知識を学ぶか(ネットに十分あるから自習可能)
相談できるしっかりしたトレーナーが居るところに行くか(そこは運かもですが)

そこは自分で考えてねと言うのですが


運動不足歴が長い人ほど

・学ぶのはめんどくさい
・トレーナーは費用が高い

という理由でだいたいが

「じゃ、歩くところからスタートしましょ」って思ってしまう

これホントに困ってます。みなさんはいかがお考えでしょうか?

まじめにやってる方ほど、悩んでると思います・・・

「運動してね」ではわかってくれないから

運動って言われたら歩くことでOKって思う人が多すぎる
だから「運動」じゃなくて「フィットネス」というとか

世間の中高年の意識を変えられるように、
トレーナー側が発信の仕方を変えていきませんか?

運動不足不調の世界を変えるのは、こういう身近なとこからやらないとダメなようです

他にいい言葉生み出せたらいいんだけど、まだまだ思いつかないです

「歩く」じゃなくて、
坂とか階段とか行かないと全然運動として足りませんよ!というと

うちの周りは坂が無い
うちの周りに階段が無い

とかおっしゃって

そんな地区がほんとにあるなら、めちゃめちゃバリアフリーだから車椅子の人にオススメしたい!!スゴイ!なのですが

そんなはずはないのです
やろうと思う気持ちがないから見過ごしてるだけです

見方が変わるように応援もしたい!

だから
20階建てマンション15階に住んでる人はラッキーだと思って
「階段トレーニングやります!」って気持ちになってほしい

2階建てのおうちの階段でもいい
1日30階分くらい、太もも裏を使う上り下りしてくれたらいいよね・・・


職業としてからだを動かす仕事は、
どうせならもっとフィットネス寄りに発信して健康作りを推したらいいのにと思う

座りっぱの仕事の場合は、座るプロとしてのフィットネスを発信して腰痛対策を実践すればいいと思う

そういうのをお助けしたり手伝ったりするのには、積極参加したい!


ああ、なんか途中から愚痴になって長くなってしまった

ちょっと辛辣に書きすぎたかしら・・・『黒いしやま』を出しすぎた??

ぜひご意見ご感想お待ちしています・・・


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