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プロレスに興味なくプロレスに行った話

みなさんこんばんわ。クソコンテンツのお時間です。

今日は、クソ忙しい中、少しの時間で書ききれる話を書こうと思います。

(本編には過激な表現が多々ありますので、不快に思われる読者の皆様は、
デブ→ぽっちゃり
クソ→無用の、とっても、ウンコ
ゾンビ→無気力の
ヌルイ→人間としてぬるい
にお読み替えください。
(意味ある?))

さて、今から遡ること18年。

大学時代、ノリノリの先輩(デブ)から「プロレスのチケットがあるけど、いる?」

と、まるで押尾学のような口調で言われたので、私は反射的に(反社的に)すぐ「いる」と答えました。実は、プロレスには前々からね、興味がね、全くなかった。けどノリでもらいました。

ノリで、ノリの悪い、先程とは別の先輩(ゾンビ)と、千葉の田舎にある怪しい体育館まで、遠路はるばるプロレスを見にゆきました。

暑い夏の日でした。照りつける日差しの中、延々続く、わけのわからん田舎道を、そこまでテンションの高くない先輩と、苦笑いしながら歩きました。だがあまりの遠さでした。永遠でした。

その先輩は暗くてヌルイことで有名です。大学の授業にも真面目に出ておらず、生きているのか死んでいるのかわからないので、念のため話しかけてみると、死んではいない。ただのしかばねのようだ。だが一応生きている。

そんな「死に寸」のテンションで体育館に到着した時には、私の膀胱はショート寸前でした。今すぐにトイレが要る。着いたらすぐ要る。

急いで扉を開け入った体育館は薄暗く、ワル、不良、デブ、ガイコツ、悪ギャル、デブ、反社(イメージです)、デブにあふれていました。モンスターハウスに入った時、トルネコ(デブ)はマジでこういう気持ちなんだろうなと、直感的にわかりました。すぐに荷物を置き、リレミトの巻物を使いました。

しかしトイレがわからず、うろちょろとしていたところ、関係者の人がいたので、トイレの場所を聞いたところ、すごく丁寧に教えてくれました。こんなモンスターハウスにも心温まる天使のような人物がいるものだとホッとしました。優しい目の男でした。

会場に戻ると、しばらくして選手の入場。

暗闇から現れるテッカテカの巨体でピアスだらけの外人モンスターが、血だらけで相手をぶっ潰すという、ゾッとするような内容で、私は直ちにドン引きしました。そして、横の先輩をチラと見たのですが、

何と、彼はゾックゾクに興奮していて「オラァ中西ー!」とか叫んでいました。お前そんな元気あるんだったら大学の授業真面目に出ろよと思いました。もとから鶏ガラみたいな男なのに、彼は鳥肌すら立てていました。

私はドン引きしました。彼の細い腕に。そして中西を応援する前に自分が頑張れとおもった。

お前、あのピアス外人と戦って今すぐ死んで来い。どうせ大学卒業できないんだからお前。とも思った。

そして、「外道」「邪道」という選手が入場してきて、めちゃくちゃに外道なことをして相手選手を血だらけにしていた。あまりの外道ぶりに「こいつはマジの外道だ」と思っていたところ、そいつが客席に何か投げてきたり客席に近づいてきたりして「キャー!」と女性の悲鳴が上がったりした。

そして、のしのし近づいてくる外道と、目が合った。

そこで、信じられないことが起こったのである。

なんと、彼は、さっきトイレに案内してくれたあの優しい目の「天使」、まさにその人だったのだ。

ドキッとした。幼少期、共に旅したベビーパンサーに再会したときのような気持ちがした。

プライベートでは(?)優しくトイレに案内してくれる彼が、仕事では徹底した外道ぶりを発揮していたのである。私は絶句した。

だって、もしも、彼が根っからの外道なのならば、私がトイレを聞いたらば、「へっへぇ~。ニイチャン。あぁ~ん?知らねぇ~なぁ。へへへ。ザコはクソして寝ろ!」みたいなことを言ったはずである。

本当は天使なのに、仕事では外道をやっているのだ、、。

深すぎる。意味不明な体験すぎて私の思考回路はショートした。

試合後の帰り道で、先輩の確率変動(オラァ中西ィのテンション)が終わり、通常モードのクソモードに戻ったので、なんかモンスターハウスからくさった死体を一匹連れてきたような気分であった。

結局その先輩は留年しゾンビに魂を売ってしまいました。また、「外道」は50歳の今もなお現役でプロレスを続けているとのことです。ちなみに中西は2020年で引退です。そして私は、noteでクソコンテンツを発信しています。

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